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アジアグルメ図鑑-北京新僑飯店 唐宮の飲茶


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 私は、以前3年間、香港に住んでいた経験があります。その頃、昼飯といえば、ぶっかけご飯を食べたりラーメン類を食べたり、あるいは飲茶をしたりということで、香港人的な昼食を楽しんでいたのですが、最も好きだったのは飲茶ですね。飲茶屋で点心をつついてお茶を飲むというのが昼休みの楽しみみたいなものになっているのです。
 そんな生活をしていたものですから、今も時々中国に来ると、香港式飲茶とか広東式飲茶とか銘打った店に入ってしまう癖があります。ここ数年、特に中国の大きな都市で食べるそうした飲茶の質が上がってきたのは事実のようで、本場の香港や広州の飲茶に引けを取らない味を楽しめる店が少なくありません。雰囲気は、まだまだ、香港や広州並みになってはいませんけど、……。
 今回、北京で宿泊した北京新僑飯店の唐宮というレストランもその一つで、ホテルのエレベータに出ている「広東式飲茶」のフレーズに魅かれて、昼飯時に入ってしまいました。
 まず、蟹焼売です。焼売は私にとって最も食べなれた点心ですので、その店のレベルの高低を見極めるのに、不可欠です。見た目には、なかなかおいしそうです。食べてみると、確かに旨い。これは、期待できそうな店です。


 今日は、二人でこの店に来ています。飲茶の場合、勿論、一人でも二人でも楽しめるのですが、沢山の点心を楽しむなら、少なくとも三人は欲しいのですね。今回は二人ですから、ちょっと数を絞って注文です。
 次はキクラゲと香菜の蒸し餃子です。中国の蒸し餃子というのは本当に種類が多くて、日本で食べる焼き餃子に比べて、店の味に大きな違いが出ます。この北京・唐宮の餃子は、まず、皮が薄くて旨いし、香菜の香りがいいです。旨いです、合格です。


 そして、蒸し餃子の定番、エビ入り蒸し餃子です。見た感じ、旨そうな印象です。
 食べてみると、前の二品に比べてちょっと味が落ちるかなという感じです。中に入っているエビのプリプリ感や香りが少し物足りない気がします。たまたまかも知れませんが、エビの鮮度が少し良くないような印象です。とは言え、横浜中華街など、日本で食べるエビ入り蒸し餃子に比べると、ここ唐宮の方が旨いとは思います。



  

 そして、チャーシュー腸粉です。腸粉について少し説明しますと、「粉」という字が入ると米から作られたことを意味します。そして、「腸」というのは豚の腸に似ているからつけられたといいます。とすると、腸粉というのは、米からできた豚の腸みたいな意味合いなのです。
 このチャーシュー入り腸粉は、綺麗な盛り付けで食欲をそそります。

 

 中に入っている具は、この写真で分かるでしょうか。チャーシューも沢山入っています。つやがあって、旨そうな感じですよね。食べてみると、腸粉がつるっとした感覚でとても滑らかですし、全体としては、さっぱりした味付けで旨いです。
 
 

 

 デザートは、まず、マンゴープリンです。魚を形どったマンゴープリンは初めて見ました。食べるのがもったいないくらいの可愛らしいマンゴープリンです。写真のとおり、少しコンデンスミルクがかかっています。
 これ、大きさがわかりづらいでしょうが、長さ25cmくらいの大きさです。とても大きいのです。味は、普通でした。特に、旨い!というほどのマンゴープリンではありませんが、このデザインだけで、私は満足です。

 エッグタルトです。このエッグタルトは旨いですね。適度な甘さで香りもいいです。
 デザートは、見た目ではマンゴープリン、味ではエッグタルトに軍配を上げます。

 この唐宮の飲茶、かなり満足しました。値段もリーズナブルですので、また、機会があれば食べてみたいという印象です。


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