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アジアグルメ図鑑−プーケット 海の見えるレストラン「バーンリムパ」


(アジアグルメ図鑑)

 プーケットに行くのは私にとっては2回目ですが、前回泊まったカタビーチは街の賑わいという点では物足りなかったので、今回はプーケットで最も賑やかなビーチであるパトン・ビーチにホテルを取りました。
 パトン・ビーチは南北に伸びる海岸線に沿った細長い街で、街を南北に二つに分けるように走るバングラ・ロードのあたりを境に、北はツーリストの多い賑やかなビーチ、南は比較的静かにリゾート気分の味わえる街になっています。
 そのパトン・ビーチの南のはずれと言いますか、むしろ、パトンの隣のカリム・ベイの方へ進んだところに、このレストラン、「バーンリムパ」はあります。
 海の見える高級店で、日本のガイドブックで有名なところです。


 バーンリムパは海にせり出してレストランが作られていて、パトンビーチ全体を見える場所に位置しています。なかなか豪快な眺めです。 
 ガイドブックで有名、しかも眺めが売り物と来れば、高いだけで料理の味は期待できないと考えるのは私だけではないでしょう。実際、私も、そう言う理由で、実はホテルからすぐ近くにこのレストランがあったのですが、ずっと敬遠していた経緯にあります。
 でも、話の種にと言うことで、プーケットを離れる前日の夜に夕飯を食いに行ったわけですが、意外にもまともな料理で、ちょっと高めの料金設定ながら、満足できました。
 せっかくの景色を楽しむために、翌日プーケットを出発する日にも昼飯を食いに来たほどです。この店、夜は夜で、ドレッシーにディナーを楽しむのもいいですが、私なら景色を楽しめるランチタイムを選びたいですね。

 


 
それでは、料理の紹介に入ります。このページは、ひょっとするとタイ飯通ではない方も沢山ご覧になると思いますので、タイ飯全体の解説については「タイ料理のイロハ」のページを見てください。 
 まず、この料理。こんなに上品に盛り付けられて出てくると「あれ?」と思ってしまいますけど、ヤム・ウンセン(春雨サラダ)です。もともと大変スパイシーな料理ですが、この店の味付けもしっかりスパイシーで合格です。
 とかく外国人向けのレストランですと、客に媚びて、本来の味付けにしない店も多い中にあって、この味付けは立派です。
 因みに、添えられている生野菜は、口の中が辛くなってしまったときに、辛さを中和するために食べるものです。辛いときに水を飲むとさらに辛くなってしまうので、要注意です。


 今日のスープはトム・カーガイ(鶏肉入りココナッツミルクスープ)にしてみました。
 高級店は違いますね。ココナッツに入ってスープが出てきて、雰囲気は否が応にも高まります。
 実はこの料理、夕飯時に食べたのですが、その時はもうレストランの中は暗くて、キャンドルの炎だけという暗さです。フラッシュをたいて撮った写真ですので、スープの色がちょっと変かもしれません。


 前の写真では分かりづらかったのですが、ここのトム・カーガイは具がたっぷり入っています。スープの味付けはココナッツミルクの味が効いていて大変マイルドです。今回は家族旅行だったこともあり、比較的マイルドな料理を中心に注文しました。
 このトム・カーガイは家族に喜ばれました。何せ、うちのカミさんはカレーだとバーモントカレーの甘口しか食えないほど、辛いものが苦手なのです。タイでは、カレーが辛くて食べられないと愚痴を言っているカミさんも、このトム・カーガイなら食べられるのです。


 これも辛くない料理です。実は、トート・マン・プラ(タイ風さつま揚げ)だという説明をウェイターから受けて注文した料理なのですが、この料理が出てきました。
 さつま揚げと言うよりも、魚のすり身を春巻きの皮でくるんで揚げたものですね。魚の風味が香ばしくて、これは旨かった。春巻揚げは屋台などで時々食べますが、この味、とても上品で味わい深くて、私も感動しました。また、食いたいですね。


 
またまた辛くない料理で、シーフード入り野菜炒めです。タイ料理らしくナンプラーで良く味付けられていますし、レモングラスやタマリンドといったタイ料理らしい隠し味が印象的でした。これだけ、辛くない料理を続けて注文しますと、私も欲求不満になりますので、そういう場合はプリックナンプラー(唐辛子入りナンプラー)をウェイターからもらって、自分なりの味付けで食べることになります。
 決してこの店が辛くない料理しかないということではなくて、私が家族思いなだけに、辛くない料理ばかり注文しただけですので、誤解しないでください。


 本日のメインディッシュは、ガルーパ(ハタ)のカリカリ揚げです。タイの魚料理というと、どうしても強火で揚げてカリカリしたものになります。この日はガルーパを食べるところまでは家族で決めていたのですが、どのように料理するかを決めていなかったので、どのように料理するかについては、ウェイターのリコメンドを求めたわけです。そうしたところ、刺身や蒸し料理もできるけど、おすすめは揚げたもの、しかも、カリカリに揚げたものだということで、この料理とあいなったわけです。
 うまいですけど、もうちょっと姿が見えたほうが雰囲気出るしいいんですけどね。

 で、以上の料理に、ご飯をつけて、飲み物を少々飲んで、3人で1000バーツちょっとでした。日本円に直すと1人1000円程度ですので、タイにしては高級店とはいえ、たまにはいいでしょう。




さて、ここからは、帰国する日の昼食のメニューの紹介に入ります。

 まず、出てきたのは、スパイシー・シーフードサラダです。盛り付けが綺麗ですね。しかも、シーフードがふんだんに入っていて、しかも酸っぱくて辛い。これぞ、私の求めていた味です。旨かったです。でも、家族は食えなくて、殆ど、私一人で食べました。


 今日のスープは、トム・ヤム・クン(エビ入りスパイシースープ)にしました。
 味付けは、しっかりすっぱ辛くて合格です。ただ、ちょっと野菜が少なかったかなとも思います。エビは新鮮でプリプリしていて小気味良かったですね。でも、何か上品すぎるな、この味。そんな風にも感じながら、プーケットでの最後の飯ですから、しっかり味わって食いました。


 続いてエビの料理で、エビのコロッケだとウェイターは言っていましたが、本当にコロッケでした。コロッケよりはさつま揚げ風にした方がいいですね。子供は喜んで食べていましたが、私はパス。ただ、エビの風味がしっかりしていて、日本のスーパーのエビコロッケなどというものとは全く違うものであったことは間違いありません。


 今日のメインディッシュはロブスターにしようと決めていました。焼いたロブスターがシンプルだけど旨いと私は常々思っていますが、ウェイター君におすすめを聞いたら、この店では大豆ソースかけが自慢料理だということで、出てきたのがこの料理。
 食べてみると大豆ソースというよりも、ナンプラーの味の方が強いような気がしました。身もしっかりあって旨いけど、私はやっぱりシンプルに焼いたものが好きですね。

 今日はレッドカレーも注文してみました。具沢山のレッドカレーで、味はほどほどにホット。プーケットにおける最後の料理ということで、ちょっと豪勢な昼飯でした。

 味、価格、雰囲気、どれをとっても水準をはるかに超えるおすすめの店です。
 でも、この店、夜ですと、店内が本当に暗いんで、せっかく綺麗に盛り付けてあっても見えなかったり、また、何と言っても、自慢の景色が全く見えないということで、やっぱり昼飯食いに来るに限りますね。家族やカップルで行きたい店ですね。

 

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