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中国江南地方には水郷古鎮といわれている街が数多くあります。なかでも周庄(周荘)古鎮は「中国第一水郷」といわれるほど、人気を誇っています。上海からの日帰りも簡単にできる位置にあるため、昼間は大変な混雑で、古鎮の静寂を楽しむことは難しい状況です。 これは西塘や烏鎮も同じですが、こういった水郷古鎮を楽しむためには、古鎮で一泊して朝まだ上海や蘇州からの観光客のバスが着かない時間を見計らって行動するに越したことはありません。 |
朝の周庄(周荘)です。運河に漂う霞はこの時間しか見れません。この時間から動いている観光客は少ないので、自分が周庄(周荘)古鎮を独り占めしているような気分になります。贅沢な時間です。 |
朝飯は、ホテルの宿泊とセットになっているのですが、それは無視して、今朝は古鎮の朝を堪能できる場所で、周庄(周荘)らしい朝食を食べたいというのが私の希望です。 周庄(周荘)の商店街は、写真にある双橋付近にいくつかあります。双橋は写真の横に走る橋と縦に走る橋が続いてあるところで、運河の多い周庄(周荘)らしい風景です。 |
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双橋を渡って路地に入ると商店が連なっています。 そこで、「万三麺」なる看板を発見です。この店は運河に面していて明るいですね。入ってみましょう。 |
万三麺とは、当然、万三蹄が入っているラーメンなのでしょう。万三蹄については、前日に腹いっぱい食ったのですが、周庄(周荘)には滅多に来れるものではないので、ついついその名前に惹かれてしまいます。 上の写真は万三蹄です。万三蹄についてはこちらをご覧ください。 |
お店のお姐さんです。庶民的ですね。彼女も、「せっかく周庄(周荘)に来たのだから、万三麺食べないと後悔するよ」などと言って、万三麺をすすめてくれます。万三麺って、ラーメンに万三蹄が入っているだけなんだろうな、などと私も想像してしまいます。 |
そして、出ました。万三麺、万三ラーメン。沈万三も、こんな風なラーメンを食べたのでしょうか。ラーメンと少しばかりのねぎしか見えません。でも、脂っこいスープを見ると、ひょっとして……。 |
そして、出てきました。万三蹄。麺の下に隠れていました。 と言うよりも、冷凍食品の万三蹄なので、麺の下に入れてスープで暖めないといけないのです。写真を撮ったら、また、麺の下に万三蹄を隠しました。 さて、味なのですが、まず、麺です。至って普通です。可もなく不可もなくといったところです。次にスープです。万三蹄を下で潜らせているうちに、スープがすっかりコテコテになってきました。私はコテコテが嫌いじゃないですが、人によっては、朝から食べる万三麺はしつこく感じるかもしれません。 そして、万三麺に入っている万三蹄ですが、最初は冷たくてもスープの中で暖めていると十分な暖かさになります。私は、この味、嫌いじゃありません、と言うか、好きです。この日の朝食は大正解でした。 |
沈万三の一生について興味があれば、ぜひこの小説を読んでみてください。沈万三の行動力と意思決定力に感心してしまいます。明を築いた朱元璋との確執もよく描かれています。ビジネス小説として読んでも、また、歴史小説として読んでも、面白い小説です。沈万三も英雄だけに、なかなか女性には苦労したようです。 沈万三は一代で財を築いた人であり、中国人なら誰でも知っている豪商です。日本でももう少し知られてきたら、周庄(周荘)に足を運ぶ日本人がもっと増えるでしょうね。 |
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