尖沙咀(チムサーチョイ)

尖沙咀(チムサーチョイ)


尖沙咀(チムサーチョイ)天星碼頭と時計台


 スターフェリーから見る尖沙咀(チムサーチョイ)のスターフェリー乗場です。フェリー乗り場の後ろには、尖沙咀の時計台が見えます。写真では見えませんが、写真のちょうど左側に、香港島の写真を撮る格好の場所、尖沙咀プロムナードがあります。


 尖沙咀(TSIM SHA TSUI)のスターフェリー乗場前です。
 香港島から尖沙咀へは、MTR、バスなどでも行けますが、香港らしさを満喫するなら、やはりスターフェリーに乗ってみましょう。
 香港のフェリー乗場前は、どこもバスターミナルとなっていますが、これは、かつてトンネルもMTRものなかったころ、ここまでバスで来て、スターフェリーに乗って海を渡っていくのが唯一の交通手段であった時代の名残なのです。


 上の写真は尖沙咀スターフェリー乗り場の横から香港島の中環方面を見たところです。中環のオフィスビルの向こうに見える山がピークです。また、ひときわ高いビルが国際金融中心(International Finance Centre)で、この建物の地下にエアポートエクスプレスの香港駅があります。
 スターフェリーが手前にあって、香港らしい風景です。


 尖沙咀の時計台です。尖沙咀スターフェリー乗場のすぐ横にあります。
 もともとは、広州へ行く鉄道、KCRの終着駅だった所です。中国からロシアを抜けヨーロッパまでの鉄道の旅の終着駅がこの場所だったのです。
 なかなかスタイルの良い時計台ですが、ライトアップされた夜の時計台の美しさも印象的です。


 この時計台の前は記念写真を撮る観光客でにぎわいます。この日は午前中の比較的すいている時間帯でしたけれども、それでも観光客がひっきりなしに写真撮影しています。この後紹介する尖沙咀プロムナードの二階からも時計台をバックにした写真は撮れますので、どうしても混んでいる場合は、そちらで撮りましょう。



尖沙咀プロムナード 


 時計台から尖沙咀東まで、尖沙咀プロムナードと呼ばれる海沿いの道が続いています。特に、時計台のあたりは、プロムナードが2階建てになっていて、気持ちの良い散歩道になっています。
 香港島のビル群の写真を撮るなら、ここの2階から撮るのが一番でしょう。


 香港島と九龍の距離というのはビル群を眺めるのに最適な距離だということを、ある香港人が言っていましたが、なるほどそんな気がしてきます。いつ来ても香港島の景色に見とれてしまいます。
 ただ個人的な趣味からすれば、国際金融中心(International Finance Centre)がひときわ高すぎるので、このビル全体を入れてビクトリア・ハーバーを入れようとすると、他のビル群が小さくなってしまいます。そうした意味では、国際金融中心が景観を若干壊しているかなとも思ったりします。


 尖沙咀プロムナードは二階建ての部分がしばらく続きます。二階建て部分が終わっても、尖沙咀東までずっと続いていますので、天候が良く見晴らしが良ければシャングリラホテルのあたりまで歩いて行かれることをおすすめします。


 上の尖沙咀プロムナード2階から湾仔方面を撮影したものです。
 この日は天気があまりよくなかったですけど、それなりに綺麗に撮れるんです。


 ある時写真を撮っていたら、ちょうど帆船が通りかかりました。
 香港のビル群と帆船、……。ちょっと絵になる風景ですね。


 中環方面を国際金融中心を入れずに撮影すると、こんな感じです。私が香港に住んでいた90年代前半は、中環で最も高いビルが中国銀行ビル(AIAの左側の高いビル)でした。当時に比較してさらに高層ビルが増えたとはいえ、このアングルだけ見ていると、何となく当時の香港の面影を感じます。香港上海銀行ビルもこのくらいの大きさに写れば、お洒落なビルに見えます。


 でも、このビクトリアハーバーで最も絵になるのは、やはり、何と言ってもスターフェリーを背景にした風景でしょう。こうした写真を撮影する際も、背の高い国際金融中心を外して撮影するのが私の癖です。
 また、スターフェリーから見る香港の風景もなかなかのものです。香港に来たら、ぜひスターフェリーに乗り、スターフェリーからの香港の景色も堪能してください。


 さて、話を尖沙咀プロムナードに戻します。
 二階建て部分が終わってさらに尖沙咀東に進んだところの光景です。ここから見る香港島中環方面は、また角度が変わって悪くはないと思います。暑い時期にはおすすめしませんが、気持ちの良い散歩道です。


 この一帯には香港の映画スターの手形が地面のタイルに刻まれています。何人分あるのかわかりませんが、100人以上はあるでしょう。写真は香港の喜劇俳優マイケル・ホイ(許冠文)の手形です。香港映画は中国語圏やアジア諸国では大変な人気です。日本にも香港映画ファンは少なくありません。お気に入りのスターの手形が見つかれば、香港旅行の良い思い出になるでしょう。
 ロサンゼルス・ハリウッドのチャイニーズ・シアターの真似ですけれども、香港島の素晴らしい景色を見たり地面のタイルの手形を見たりで、楽しい散歩になります。


 さらに何人かの映画スターの彫像もあります。一番人気は香港カンフー映画の大スター、ブルース・リーでしょうか。彼の彫像の前には、特に中国本土から旅行に来た団体客が二重三重に並んで写真を撮っています。上の写真はやっと4人だけになった瞬間を狙って撮影した貴重な1枚です。



ビクトリアハーバーの夜景(尖沙咀プロムナードから)


 ビクトリアハーバーの昼間の風景も良いですが、夜景も見事です。これは灣仔方面を撮影したものです。私としては、灣仔の国際会議展覧中心が見えるここの夜景が好きです。
 尖沙咀プロムナードの二階からの夜景も悪くありませんが、私は二階建て部分から少し東へ移動して、香港スペース ミュージアム(香港太空館) の裏手あたりで夜景を見ることが多いです。この付近は夜になると観光客が少なくなるので、静かに夜景を楽しめるのです。


 上の写真は中環方面です。ビルが建て込んで見えるので、ちょっと鬱陶しい写真ですね。しかも、三脚なしで撮影したものですから手振れがひどく、きれいに映っていません。実際の夜景はもっときれいですから、ご自分の目で香港の夜景をご覧になってください。


 夕方8時くらいでしたが、左右20メートルくらいの範囲には、私以外にこの3人しかいませんでした。このくらいすいていると、思い思いに香港の夜景を楽しめます。他の観光客が食事している時間帯は、結構狙い目なのです。



ペニンシュラホテル


 香港には高級ホテルが山ほどありますが、格式の高さや雰囲気などを考えると、ペニンシュラホテルが一番だと私は思います。新館ができて外観は少し変わりましたけれども、相変わらず私にとってペニンシュラは憧れのホテルです。香港がイギリスの植民地であったということをここに来ると実感できます。
 尖沙咀に行くと、ついついこのホテルのロビーでゆったりとした時間を過ごしたいという気分になってしまいます。宿泊すればもっと良いのですが、コスト的に釣り合わないもので、ロビーで我慢です。


 入り口前の噴水です。ここからは新館が見えないので、かつてのペニンシュラのままです。ここに来る車は、依然としてベンツが多いですね。


 入口前で宿泊客を見来るスタッフとライオンの像です。ペニンシュラの格式を感じさせます。


 私はここで紅茶を飲んだりアフタヌーンティーを楽しんだりという具合にしか、ペニンシュラホテルを利用していません。それでも、香港在住時代からよく利用していましたので、ここに来ると不思議に安心感みたいなものを感じてしまうのです。


 ペニンシュラホテルのロビーの様子です。ここの内装は素晴らしいですね。実はそれ以上に素晴らしいのは、スタッフの心配り・行き届いたサービスです。
 静かに瞑想し時間がゆったりと流れていく様を感じるも良し、家族や友達と歓談するも良し、アフタヌーンティーでリッチな気分になるのも良し、スタッフに聞けばWIFIのパスワードも教えてくれますのでスマホを操作するも良し、人それぞれの楽しみ方があると思います。


 上の写真はペニンシュラホテルを出てネーザン・ロードを北に進み、尖沙咀九龍公園入口付近です。
 このあたりのネーザン・ロードは香港の地元の人々や観光客でいつもごった返していて、また、香港名物の横長看板が数多く見られるので、ある意味香港らしいエリアです。このネーザンロードから脇道に入っても、小さな商店が建ち並ぶとともに多くの人が行き交い、香港らしい喧噪を感じさせてくれます。私も香港らしい風景を探しに、これからネーザンロードを東へと曲がっていきます。
 

最後に一言(2000年ごろの画像)


 これは、西暦2000年ごろの写真です。
 この日はちょうど小学生たちがお絵描きをしていました。昔は写生していたものですが、この子供たちはi-MACでお絵描きです。びっくりしました。大変な時代ですね。
こうやってパソコンに強い子供たちが育っていくのですね。
今は、日本でも写生しないでパソコンでお絵描きするのでしょうか。

 こんな教育を、西暦2000年ごろには始めていた香港。今では、教育水準は日本と比較にならないものになっています。「なるほどなあ」と感心してしまいます。


 右側が先生なのでしょう。一人一人の横に順番に付いて、パソコンを教えていました。
 写真には上手く映らないのですが、それぞれの子供は、香港島のビル群を立派にパソコンの中で描き出していました。
 IT分野では、今後、香港に相当の水をあけられそうな気がしてきました。

 などということを2000年の頃、私はホームページに書いていたわけですが、まさに現実に歴然とした差となって現れてしまいました。国家の姿勢、指導者の先見性、教育のあり方等々、日本は学ぶべきもの、反省すべきことが多いと思いませんか?(2014年、記)