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アジアグルメ図鑑(上海・中国江南):小南国新天地店

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 今、上海で一番おしゃれな街といえば、ここ新天地です。昔の建物を改造し、レストラン、バー、ブティックなどを集積した娯楽施設として生まれ変わっています。
 新天地の中を歩いていると、上の写真のように、建物は20世紀初頭の上海なのですが、建物の中には現代の流行や文化が凝縮されています。まさにハイセンスな空間が、ここ新天地にはあります。


 そんな新天地にある上海料理の小南国。本店は上海・紅梅路にあって、最近はどんどん店舗が増えて、上海に11店あるのに加え、北京、香港や蘇州にも支店を構える人気ぶりで、とうとう日本の東京・銀座にも進出してきました。また、香港の人気スイーツ店「満記甜品」の上海、杭州エリアでの店舗展開も、小南国グループにより行われています。
 さて、そんな急拡大中の小南国。本店には何回か行ったことがあるのですが、結構満足できる味だった記憶があります。こんなに店舗が増えていますが、果たして水準はいかがなものでしょうか。
 入口は、新天地にある店らしく、モダンな雰囲気です。さあ、入ってみましょう。

 

 小南国、新天地店です。お洒落ですね。店内もお客さんもお洒落です。
 私が行ったのは、ウィークディのランチ時です。ビジネスランチを楽しむ人で、大方の席は埋まっています。客層が良くて、店員の躾けもよくできていて、何か上海にいることを忘れてしまいそうな空間です。私の雰囲気には少し合いませんが、たまには、リッチな気分で食事するのもいいでしょう。




 この日の冷菜は、くらげの酢の物です。このくらげが大変立派なクラゲで歯ごたえもあって、味付けもしっかりしていて旨いです。日本で食べるようなふにゃふにゃしたクラゲとは、わけが違います。次からのメニューが楽しみになる一品です。


 サーモンと野菜のサラダです。円柱型に立てて出てくると、中華料理とは思えないデザインになります。この後紹介すると分かると思いますが、二人で食べるランチとしては、思いっ切りヘビーな注文をしていますので、この品は、さっぱり目に口直しするために注文したものです。



 新鮮なサーモンと野菜の組み合わせは、ヘルシーですね。期待通り、さっぱりした味付けで、時々この料理をつまみながら、小南国の美味しい料理にチャレンジです。

杭州料理の糖?は蓮根料理
 
 そして、上の料理は糖?といって蓮根にもち米を詰めて甘く味付た杭州の伝統料理です。杭州も上海から近いですので、ここ小南国では杭州料理も数多くメニューに入れています。前菜としてはあまりあっさりしているとは言えないのですが、蓮の花で有名な杭州の近くまで来たのですから、杭州の美しい蓮の花を思い浮かべながら食べると、味わい深くなります。



上海の紅焼肉(上海・小南国)

 紅焼肉(豚バラ肉の煮込み)です。こんなに沢山出てくるとは思いませんでした。壷に一杯、肉が詰まっています。しかし、この料理の出し方にしても、お洒落な出し方です。

上海料理の紅焼肉(上海・小南国)

 上からの写真で中を見てみましょう。ドーンと迫力ある盛り付けです。
 紅焼肉は上海料理の定番であちこちで食べています。ですからこの日は、もともとは杭州料理の定番、東坡肉を食べたいと思っていたのですが、残念ながらこの店のメニューにはないので、似通った料理ということで注文したものです。脂身のある豚肉がトロトロになるまで、長時間煮込まれた料理で、見た目ほど脂っこくないです。東坡肉並みの高い満足度です。
 同行者もこの紅焼肉の味に大満足なんですが、何と言っても量が多すぎです。もったいないことに、少し残してしまいました。
 4人以上でないと食べきれないでしょうね。

上海小南国の蟹粉豆腐

 そして、小南国で一番人気の品、蟹粉豆腐です。この小南国に来て、蟹粉豆腐を食べないのでは、何のために来たのか分かりません。他の店で食べる蟹粉豆腐と比べて、圧倒的に蟹粉が沢山入っていて、蟹の風味が強いのが特長です。と言って、味付けが濃いというのではなく、蟹の風味が淡白な豆腐の味をうまく引き立てているという感じです。
 旨いです。感激です。


 アップすると、ますます旨さを思い出してしまいます。
 この蟹粉豆腐、合格です。土鍋に一杯入ってきた料理ですが、美味しいので完食です。

本場の揚州炒飯

 そして、仕上げは揚州炒飯です。本当は白飯で良かったのですが、ここ小南国の炒飯は食べたことがなかったものですから、注文してしまいました。
 立派なエビ見えますね。エビをはじめとして海鮮の具が色々入っていて、これまた、旨いです。量もそれほど多くないので、これまた、完食してしまいました。小南国新天地店の料理はどれも合格です。大満足です。
 
 小南国、新天地店、いいですね。セレブな雰囲気で、こんなに美味しい料理が食べられて、大満足です。上海に来たら、また、行きたいレストランのナンバー1です。上海のあちこちにあるからと言って、小南国の味のレベルは決して落ちていません。十分にキープされています。リーズナブルな値段で満足できる料理を安定して提供してくれているのが小南国チェーンなのです。

上海・小南国で本場の上海焼きそば
 
 上の写真は別の日に食べたものですが、上海焼きそばです。もともとは屋台料理ですから、こんなレストランで食べるのは邪道です。ただ、小南国のメニューにあるのは前から知っていましたので、いつかは食べてみようと狙っていたものです。
 
本場の上海焼きそばはうどんの太麺のよう
 
 ここ小南国では焼きそばと肉が別々の皿で運ばれてきます。一つ上の写真は肉を載せた後のものなので、乗せる前の写真も載せておきましょう。こちらの方が分かりやすいのですが、伝統的な上海焼きそばというのは、このようにまるで日本のうどんのように太麺なのです。この泥臭い(泥のにおいがするわけではありません)焼きそばが実に日本人の舌に合うのです。脂っこいと思ったら酢を多めに入れてみてください。実に食べやすい美味しい焼きそばになりますよ。

桂花酒醸団子(上海の小南国)
 
 デザートは桂花酒醸団子にしました。桂花酒醸団子は中国でよく食べられている温かいデザートで、白玉団子が温かいスープに入っています。酒醸は酒粕のことですが、お酒のにおいや味はあまりしません。むしろ、金木犀の香りが強く感じられるとともに、爽やかな甘みが感じられます。
 上海らしいデザートで持って、小南国での美味しいランチを終了しました。



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