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アジアグルメ図鑑(上海・中国江南) アジア写真帳(上海) 上海のグルメ(はじめに、朝食・昼食編)もご覧ください |
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上海のグルメ(夕食編) ……はじめに |
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上海・寧波漢通海鮮大酒店の蟹ネギ炒め |
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上海・蔵楽坊の店内 |
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上海・蔵楽坊の鶏肉の紹興酒蒸し |
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だから、上海で美味しい食べ物にありつくためには、自分で店や料理を選択できる程度に、中華料理に詳しくなっておかなければなりません。例えば、○○という中華料理は、広東料理なのか上海料理なのか四川料理なのかといったことは、当然ながら分かっていなければなりません。 ここでは、ポイントを5点挙げたいと思います。 (1)中華料理の種類・系統を知る (2)ある程度メニューを解読できるようにする (3)上海で美味しく食べられる中華料理の種類を知る (4)メニューの組立ての達人になる (5)酒はほどほどに 以上を順を追って説明します。 |
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(1)中華料理の種類・系統を知る |
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杭州料理の定番、龍井蝦仁 |
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上海料理の前菜の定番、鎮江肴肉 |
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それではどういった店を選んだら良いのか。前に書いたことと重複しますが、地元の人で混んでいる店を探したら良いのです。とは言っても、上海に住んでいる人ならともかく、短期間の旅行者にとって、これは結構つらいことです。ただ、とにかく、レストランを見かけたら観察するのです。大人数の家族同士で食べている人が多い店は、結構安くて旨いところが多いのです。自分の舌に合う店が見つかるまでは、そのようにして努力します。失敗も重ねながら、努力して初めて、本当に満足できる「自分の味」に到達できるのです。 |
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揚州料理の定番、燙干絲 |
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そこまで食に対する執着心はないという方なら、ホテルのスタッフに「○○を食べたい」と言って相談するのも良いと思います。良いスタッフなら大体の予算も聞いてくれたうえで、彼らなりにおすすめのレストランを紹介してくれるはずです。料理の系統が分からなければ、例えばエビのチリソースを食べたいとか紅焼肉を食べたいとか、食べたい料理を言えば良いと思います。そんな時も、蒸しガルーパ(広東料理)と北京ダックと麻婆豆腐を食べたいなどと、料理の系統を無視した要望を出して、ホテルのスタッフを困らせないようにしましょう。 |
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(参考)小吃の地域的な差異 |
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揚州・冶春花園の点心セットの一部 |
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上海のグルメ(はじめに、朝食・昼食編)、おすすめの上海旅行プランもご覧ください
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(2)メニューをある程度解読できるようにする |
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揚州の人気店、盛宴のメニュー |
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旨い中華料理に出会うためのポイント、その第二は、メニューをある程度解読できるようにすることです。右にメニューで使われる単語をいくつか載せていますが、少なくともこれくらいは分かっていて欲しいと思います。 でも、これが分かったくらいでは、メニューの解読は2割くらいしかできないことも分かっていてください。最近の旅行のガイドブックにはかなり詳しくメニューの解読法などが載っていますが、あそこまで仮に分かっていたとしても、イメージの違う料理が出てくることがあります。だから、完璧に分かろうとすることは諦めて、ある程度読めるようにすること、使われている素材が分かることくらいで満足すべきだと思います。上海で美味しい料理に出会うためには、むしろ、このメニューの解読より、ここで言う他の4つのポイントの方が重要だと思います。 上の写真は、揚州で地元の人に人気のある盛宴というレストランのメニューですが、写真もなければ英語表記もない、ましてや日本語も書いていないメニューで、こういう店では漢字から料理をある程度類推する力が必要になるのです。 |
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(3)上海で食べられるおいしい中華料理を知る |
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上海・小南国の紅焼肉 |
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上海・揚州飯店の蟹粉蝦仁 |
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中国でチャーハンと言えば揚州炒飯 |
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唐辛子をふんだんに使う湖南料理は激辛です(滴水洞湘菜館)。 |
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辛い中華料理を食べたいという日本からの旅行者は少なくありません。 辛い中華料理というと四川料理を思い浮かべがちですが、日本ではあまり知られていない湖南料理も、唐辛子をふんだんに使う激辛料理です。滴水洞湘菜館はしっかり辛い料理を出してくれる人気の店ですので、興味のある方は行ってみてください。 |
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上海のグルメ(はじめに、朝食・昼食編)、おすすめの上海旅行プランもご覧ください |
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(4)メニュー組立ての名人になる |
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准揚料理の蟹粉獅子頭 |
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蘇州松鶴楼の鎮江肴肉 |
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だから、中華料理を二人で食べに行ってもあまり種類を食べられません。少なくとも4人、できれば6人以上で食べたいところです。 メニューの組立てとしては、素材が偏らないようにすること、味付けが似たようなものにならないこと、そして、料理の種類[広東料理、上海料理等]の特徴を生かしたメニューにする、などに気をつけて選ぶことが重要です。 |
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上海花園飯店、白玉蘭の化皮焼乳猪(子豚の皮のロースト) |
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まず、前菜。ここは、広東料理だと焼味かな。個人的には、化皮乳猪(子豚の皮のロースト)なんか大好きですね、一緒に食べる人の好みによってあひるのローストになってしまうこともあります。潮州料理だと、鹵水鵝片で決まり。上海料理だったら、クラゲの冷菜や鎮江肴肉をおすすめしたいと思います。 |
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上海・寧波漢通海鮮大酒店の白灼蝦(茹でエビ) |
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大極模様の入った野菜のスープ |
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次にスープです。中華でスープといえば、フカヒレスープがあまりにも有名です。確かにフカヒレスープは旨い。だけど、旨いものは高い。そこでなのか、それとは全く関係ないのかは知りませんが、フカヒレと蟹のスープとか、フカヒレとイカのスープだとか、いわゆる純粋でないフカヒレスープが存在します。これだと、フカヒレスープほど高くなく、庶民のお財布でも注文することができます。でも、私の経験上、金をケチってフカヒレと蟹のスープなんか飲むと、やっぱりもう一つ満足できなくて欲求不満になってしまいます。フカヒレはフカヒレなのです。「ごった」フカヒレスープはあまりオススメできないな。 さて、フカヒレ以外のスープですが、中国のスープはどれも美味しいです。食べなれないフカヒレスープを飲むのも経験としてはいいですけど、それ以外のスープにも挑戦して欲しいと思います。私は殆どハズレに当たっていません。野菜のスープも美味しいですよ。大極模様の野菜スープなんかは見た目も緑と白のコントラストが綺麗で、日本から来た人に好評だったものです。 |
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ご存知、上海蟹 |
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そして、いよいよメインディッシュ。 上海というと、まず頭に浮かぶのは上海蟹です。いい色ですね。見るからにウマソーです。上海蟹の中でも最上級は陽澄湖のものですが、写真の蟹はまさにそれ。 上海蟹のシーズンは10月から12月くらいです。日本で上海蟹を食べようと思って値段だけ聞くと4千円も5千円もするので、泣く泣く見送ることはしばしばです。その点、上海では比較的安価に食べられるので、シーズンさえ合えば、上海蟹はお勧めです。ただ、日本人が上海蟹を大好物になるかというと必ずしもそうではなくて、「あまり食べるところがないね」という反応が殆どです。中国人は上海蟹をしゃぶるように食べて楽しむのですが、日本人の蟹の食べ方は身をほぐして食べるわけですから、そもそも食べ方が違うのです。まあ、話の種に食べてみるという感じでしょうか。 |
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杭州・知味観の蟹粉豆腐 |
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蟹の味や香りを楽しむのであれば、むしろ、蟹粉豆腐の方が良いのかなと思います。そして、メインディッシュは別のメニューから選ぶわけです。蟹粉豆腐はどこの上海料理レストランでもメニューにありますし、季節を問わず食べることができます。そして、おいしい店では、本当に濃厚な蟹粉を楽しむことができるのです。 |
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蘇州・朱鴻興麺館の蟹粉麺 |
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ディナーの話からそれてしまいますが、蟹粉の話が出たので、蘇州麺の蟹粉麺もここで紹介しておきましょう。上の写真は蘇州・朱鴻興麺館の蟹粉麺ですが、これがすこぶる旨いのです。スープはあっさり系なのですが、蟹粉を入れると濃厚蟹ラーメンになります。蟹粉とスープの相性が凄く良くて、私好みのスープになります。札幌や函館などで食べる蟹ラーメンより、ずっとずっと濃厚なスープです。 麺に蟹粉を絡ませて食べると、これがまた旨い。うーん、絶品の味です。 |
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潮州料理の定番、「清蒸石斑魚」(蒸しガルーパ) |
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蘇州・松鶴楼の松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ) |
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一方、上海料理で魚というと、川魚が主体になります。白身魚の甘酢あんかけみたいのが主流です。最も有名なのは、蘇州・松鶴楼の松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ)です。 どうですか、この見事な盛り付け。桂魚は川や湖沼にいる淡水魚で、中国では淡水魚の王様といわれています。これに衣を付けて熱い油に入れて強火で揚げて、反り返った形や揚げられた外見が、まるでリス(松鼠)の尻尾のように見えることから、その名が付いたと言われています。大変に手の込んだ盛り付けです。 そして、味ですが、揚げ方にも特徴があるのか、表面はサクッとしていますが、中の桂魚はふんわりと柔らかく揚がっていて、ちょっと甘めのタレも淡白な魚の味に馴染みます。旨いです。 |
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木槌で割って出てくる乞食鶏 |
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さて、メインディッシュとして海鮮もの以外はどうでしょうか。 まず、語りたいのは叫化童鶏(乞食鶏)です。鶏を蓮で包んで、さらにその周りを粘土でくるみ、強火で焼いたもので、焼いて固まった粘土をお客さんに木槌で割らせるというショー的要素があるだけでなく、割れた粘土の中から、ジュージュー香り豊かに姿を見せる蒸し焼きされた鶏も感動的です。 |
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蘇州・王四酒家の乞食鶏 |
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こじき鶏は中国江南地域の名物料理ですが、この変わった名前にはこんな謂れがあります。 清の前期、常熟(蘇州のすぐ近くの都市)で一人の乞食が鶏を一羽盗んだものの、調理道具を持っていなかったため、蓮の葉で包みそれをさらに黄土の泥でくるんで火の中に入れて焼いた。泥が乾いてから割ってみると、蒸し焼きにされた鶏の美味しそうな匂いがあたり一面に漂った。以来、この料理は叫化鶏(叫化」とは乞食を意味します。)と命名され、周囲に広まったというものです。 確かに、この江南エリアには蓮の花も多いし黄土もありますので、この伝説の舞台、常熟でもできますし、ここ蘇州や杭州といった江南エリアなら、どこででもありえる話です。したがって、今や、叫化童鶏(乞食鶏)は、蘇州でも、杭州でも、そして、上海でも、いろいろなレストランが名物料理として挙げるメニューの一つになっています。 写真の蘇州・王四酒家のようにおいしい店では、炭火で蒸し焼きがされていて、鶏肉を食べているとほのかに炭の香りがしてきて絶妙な味わいです。鶏肉も上質です。思い出に残る味です。 |
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上海・小南国の紅焼肉 |
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乞食鶏は有名ですが、上海料理で肉料理というと、一般的には豚肉料理に特徴があります。私はカロリーを気にしながら食べているのでどうしても鶏肉を選んでしまうのですが、有名なのは豚肉料理で、その代表的な料理が紅焼肉です。確かに旨いので、食べ過ぎ・カロリーの摂り過ぎに注意が必要です。 |
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杭州料理の定番、東坡肉 |
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杭州では東坡肉が有名です。 東坡肉は脂身のある豚肉をトロトロになるまで、醤油漬けで長時間煮込んだ料理で、見た目ほどには脂っこくないので、私は好きです。私の家族も、杭州に来ると東坡肉を食べたがります。東坡肉という料理名にも謂れがあります。 西湖を舞台にした詩を書いている蘇東坡は、宋の時代の杭州地域の太守(首長)でした。蘇東坡は西湖に蘇堤を作ったことでも名を残していますが、こうした工事に関わった労働者たちの労苦に報いるために、太守であった蘇東坡が振舞った料理がこの豚肉煮込みで、おいしいので大変評判になったとされています。そして、その料理に蘇東坡の名前をつけ、「東坡肉」と言われているわけです。 そんな歴史の重みを感じながら食べると、ますます旨く感じます。東坡肉は日本でも知られている数少ない杭州料理の一つですね。 |
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周荘名物の万三蹄 |
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豚肉で同系統の料理で有名なのが周庄(周荘)古鎮の名物料理、万三蹄です。周庄(周荘)古鎮のあちこちで売られています。豚肉の脚の醤油煮込みです。周荘出身で元から明の時代の豪商、沈万三はこの料理を大変好んで食べたようですが、これについても名前の由来を紹介しておきましょう。 明を築いた朱元璋は、元との商いで大きな富を築いた沈万三を快く思っていなかったため、いろいろな無理な要求を沈万三に突きつけていました。けれども、無理と思えるような要求に対しても、沈万三は財力に物を言わせて実現していってしまいます。ある時、朱元璋が蘇州に来て沈万三が宴に招待した際に、この豚肉の脚の醤油煮込みを朱元璋に食べさせたところ、朱元璋は大変これを気に入って料理名を尋ねたそうです。それまでは「豚の脚(中国語では「猪蹄」といいます。)」と呼んでいましたが、このうち「猪」の発音が朱元璋の「朱」と同じであるため、沈万三は、つまらないことから朱元璋の怒りを買ってはならないと考え、咄嗟に「万三蹄」ですと答えたそうで、以来、この料理を万三蹄と呼んでいるようです。 |
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揚州・冶春茶社の本場の揚州炒飯 |
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中華料理で牛肉の料理というと、あまり美味しいのに出くわしません。中国では、鶏・豚、牛の中で、最も人気がないのが牛です。 さて、メインディッシュの後に、チャーハンか焼きそばを食べたくなるのが日本人です。私もかつはそうしていました。でも、今では、白飯をもらって、蒸しガルーパとかおかずとかをかけて食べるようになりました。それで十分満足できるからです。でも、中華料理を食ったら、やっぱりチャーハン、ヤキソバがなきゃ、という人のために、ちょっと紹介しておきましょう。 中国では、チャーハンと言えば最右翼は揚州炒飯です。いわゆる玉子チャーハンです。中国で初めて炒飯に卵を絡めたのが揚州出身の調理人だったそうで、その出身地をとり、これを揚州炒飯と呼ぶようになったと聞いています。日本で食べる炒飯の多くも、この揚州炒飯が原型です。 冶春茶社の揚州炒飯は、至って普通の玉子炒飯です。普通の、全く普通のどこにでもありそうな炒飯に見えますが、これがすこぶる美味いのです。さりげない飾りのないシンプルな玉子チャーハンが、何故こんなに美味いのでしょう。 |
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広東料理レストランなら福建炒飯がおすすめ |
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広東料理店では、揚州炒飯もありますが福建炒飯がおすすめです。チャーハンの上にあんかけの具がたっぷり乗っているので、お椀に分ける前にこれをよくかき混ぜて食べること。私も一時期、福建チャーハンにハマリました。香港の旨い店で食べると本当においしいのですが、上海では残念ながらまだおいしい福建炒飯に巡り会っていません。決して不味くて食べられないというほどのひどい福建炒飯なのではありません。 日本ではあまり食べられない福建炒飯ですから、上海で広東料理レストランに行ったらぜひ試してください。 |
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上海・豫園にある緑波廊餐庁の上海焼きそば |
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焼そばなら、太麺の上海焼きそばで決まりです。見た目は脂っこそうですが、見た目ほどには脂っこくありません。ということは、やはり少し脂っこいのですが、鎮江名産の黒酢をかけて食べると脂っこさが消えておいしく食べることができます。酢をかければ、どこのレストランでもおいしく食べられます。 くれぐれも酢をかけることを忘れないようにしてください。 |
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上海・蔵楽坊のマンゴープリン |
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腹一杯になったところで、デザートの注文です。私はさっぱり系のデザートが好きです。西米露とかマンゴープリンといった類のものです。甘い系統だと、潮州料理の水晶飽あたりは好きです。潮州料理は全体的にあっさり目なので、こういう甘いものでも私の胃が受け付けるのだと思います。逆に、広東料理とか上海料理のデザートとしては、さっぱり系が欲しくなるのは、料理が潮州料理に比較すると脂っこいからなのかもしれません。 無難なのは、やはりマンゴープリンではないでしょうか。上の写真の蔵楽坊のように、お洒落でかわいいマンゴープリンもありますよ。 |
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(5)酒はほどほどに |
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私も紹興酒は大好きなのですが、‥‥ |
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最後に、飲み物です。せっかく本場の中華料理を食べるのですから、ビールで腹一杯にならないようにしたいものです。また、舌の感覚を鈍らせないためにも、あまり大酒をくらってはいけません。勿論、食前酒程度に飲むのは、むしろ胃の働きを刺激してくれるので良いと思います。ただ、酒は控え目にして、その後、お茶を飲みながら食べた方が、私は美味しく食べられると思う。折角の上海グルメです。十分に味わって食べて ください。因みに、私は酒が大好きな人間なのですが、……。 |
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