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七宝は小さな古鎮ですが、古鎮らしいたたずまいが保存されていて雰囲気が良く、また、上海市街からも近いことから、最近は人気が高まっているようです。七宝古鎮は小吃店が多いことでも知られていて、古鎮見学をしながら小吃を楽しめるということも、人気を集める理由になっています。 上海市街からは地下鉄9号線に乗って七宝駅で降りれば、徒歩で古鎮まで行くことができます。七宝駅の二番出口から歩いて7〜8分で、上の写真にある古鎮入口の碑坊と鐘楼のある広場に到着します。 |
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七宝古鎮は現地では「七宝老街」と言われています。 古鎮へは七宝駅から「七宝老街」方面に歩いていきます。所々に「七宝老街」への案内板が出ていますので道を間違えずに行けるはずです。 上の写真は、古鎮を流れる運河に架かる橋から撮影したものです。運河沿いにはレストランや商店が建ち並び、運河を渡る橋が古鎮らしい風景を作り出しています。 |
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七宝古鎮のメインストリートである南大街が運河を渡るところにある「塘橋」です。この橋の両側には大型のレストランが並んでいて、七宝古鎮でも最も賑やかなところです。 |
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メインストリートの南大街です。門に「七宝老街」という字が見えます。この通りの両側には小吃店やみやげ物店など、ぎっしりと商店が軒を連ねていて、大変賑やかな通りです。 |
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そんな南大街を歩いてみましょう。 この日私が行ったのは朝9時ごろです。ちょうど商店が店を開ける時間です。朝一番でどこかの茶楼で小籠包でも食べようかと思って早く行ったのですが、お目当ての店はまだ開いていなかったので、早速、街歩きを開始です。 右の商店に「常熟 叫化鶏」の字が見えます。 |
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「叫化鶏」の店です。「叫化鶏」は、日本では乞食鶏と言われている料理です。七宝古鎮のあちこちで売られています。 今や、叫化童鶏(乞食鶏)は、蘇州でも、杭州でも、そして、上海でも、いろいろなレストランが名物料理として挙げるメニューの一つになっていますが、この変わった名前の料理にはこんな謂れがあります。 清の前期、常熟(蘇州のすぐ近くの都市)で一人の乞食が鶏を一羽盗んだものの、調理道具を持っていなかったため、蓮の葉で包みそれをさらに黄土の泥でくるんで火の中に入れて焼いたそうです。泥が乾いてから割ってみると、蒸し焼きにされた鶏の美味しそうな匂いがあたり一面に漂ったと言われています。以来、この料理は叫化鶏(「叫化」とは乞食を意味します。)と命名され、周囲に広まったというものです。 叫化鶏(乞食鶏)を看板料理にしている名店としては、蘇州の王四酒家が有名です。確かに、王四酒家の叫化鶏(乞食鶏)は絶品の味です。 上の写真にあるように、叫化鶏(乞食鶏)は泥に包まれた状態で売られていて、食べるときに槌などで割るわけです。一羽入って20元です。思わず買いたくなってしまいました。 |
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食いしん坊の私としては、どうしても食べ物屋さんに目が行ってしまいます。 豚の脚の醤油煮込み、醤蹄膀です。醤蹄膀もまた七宝古鎮のあちこちで売られています。 |
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醤蹄膀です。見た目に脂っこく感じますが、上海近くの水郷古鎮、周荘でもこれと同じような料理が名物料理として万三蹄という名前で売られていますが、万三蹄の場合は見た目ほどには脂っこくなく、私は好きな料理です。 因みに万三蹄は、元から明の時代に周荘で大変な財を成した沈万三に因んだ料理です。詳しくは、アジア写真帳(周荘)をご覧ください。 |
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こちらは「白切羊肉」の専門店です。「白切羊肉」も、ここ七宝古鎮では良く見かけます。「白切羊肉」も適度に脂が乗っていて旨いですよね。 |
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そして、中国江南地域の小吃の代表選手とも言える臭豆腐の専門店もあります。4切れで2元です。 臭豆腐は本当に臭いですから、店先で買って路上で食うのが一番です。勿論この日も店先でいただきました。私の大好物、臭豆腐についてはこちらのページで紹介しています。 |
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七宝古鎮のメインストリート、南大街から一本路地に入ると、地元の人たちをターゲットにした店が並びます。 上の写真は製造直売の麺専門店です。いわゆる中華麺もあればビーフンや米の麺もあります。店内では麺を製造中です。作りたての麺は旨そうですね。 |
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上の麺製造直売店のある路地です。卵やお米などを売っているお店もあります。この辺りは地元民をターゲットにしたローカルな通りで、古鎮の生活が垣間見えるところです。 |
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人が群がっているのは、中華饅頭のお店です。店先で蒸篭に蒸した饅頭を売っています。 |
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こちらは串焼き屋さん。色々な部位を売っています。一つ食べてみようかと思いましたが、かなりお腹がすいてきたので、ちょっと別な店に入ってみましょう。 でも、今写真で見ると、結構旨そうな串焼きですね。パスしたのはちょっと勿体無かったと反省しています。 |
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朝のこの時間に目に付いたのがワンタン屋さん。これも七宝古鎮のあちこちにあります。 この店では店先で作ってもらってテイクアウトもできるのですが、店の中でも5人くらいは食べられる広さがあります。メニューを見るとワンタン以外にも各種の麺類の名前が見えます。でも、私が選んだのは、やはりワンタン、鮮肉大ワンタンです。 |
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店の中の私の隣の席では、お姉さんが素早い手つきでワンタンを包んでいます。右手の動きが速すぎてシャッター速度を超えています。 作りたてのワンタンです。旨いのが出てくるだろうな、と期待を膨らませながらワンタンが出てくるのを待ちます。 |
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そして、出てきました。鮮肉大ワンタン、5元です。さすがに大盛りだけあって量が半端じゃありません。 食べてみると、八角や胡椒の効いたスープが旨いし、作りたてのワンタンもおいしいです。腹いっぱいになるまでワンタンをいただきました。これで日本円70円しないわけですから悪いみたいです。 |
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ワンタンを食べ終わってから、七宝古鎮の散策を再開です。街の散策といっても、B級グルメ好きの私の場合、食べ物屋さんを見て回るだけみたいになってしまいます。 写真は「成都農家菜館」。四川料理の食堂ですね。野鴨を強火で焼いた焼味料理が得意料理のようですが、ワンタンで腹いっぱいです。焼味料理が大好きな私ではありますが、残念ながらパスしました。 |
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雲南地方の小菜を売る専門店です。恐らく地元の人が中心なのでしょうが、ひっきりなしに小菜を買いに来ています。白いご飯に合いそうでおいしそうな小菜が色々と売られていました。 |
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惣菜屋さんです。これまた白いご飯に合いそうな料理が並んでいます。今度は日本から佐藤のご飯でも持ってきて、こういった惣菜をおかずにホテルでご飯でも食べてみましょうか、なんて気持ちになってしまいそうなほど、おいしそうな惣菜です。 買い物に来ていた主婦から、「あんたも写真なんか撮ってばかりいないで、買ったらどうよ」みたいな目で睨まれてしまいました。 |
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10時を過ぎると、七宝古鎮のメインストリート、南大街も大変な賑わいです。地元の人も多いようですが、上海から来た観光客も多いですね。さすがに外国人は少なくて、中国各地から上海に観光に来た人たちが水郷古鎮を手軽に楽しめる七宝古鎮まで足を伸ばしているという感じです。 そうした意味では、短い旅行期間の中でどうしても古鎮を見学したいという日本人の観光客にも、おすすめできる場所かもしれませんね。何せ七宝古鎮には、地下鉄で30分も乗れば辿りつけるのですから。 |
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食べ物屋さんばかり紹介してきましたが、このように土産物屋さんも軒を連ねていますので、こういったお店を冷やかしながら街を散策するのも楽しいですよ。 因みに上の写真は朝9時過ぎの南大街です。10時くらいになると、もっとこの通りが込み合ってきます。 |
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七宝の名産品は、木桶だということを何かで読んだことがあります。メインストリーでも木桶の店は見かけましたが、むしろ、こうした路地にもっとあるのかもしれません。 七宝古鎮は狭いエリアだとはいえ、このような路地が沢山あって、そうした路地をぶらつくと古鎮に暮らす庶民の生活が見えたりして、新しい発見、面白い発見に沢山出会うと思います。 |
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本当は小龍包を食べるために、今回は七宝古鎮に来たのです。と言うのも、ここ七宝古鎮では地元の人たちで賑わう茶楼で、無錫風の小籠包が食べられるという情報を聞いていたからです。無錫風の小籠包は、豫園にある南翔饅頭店や小籠包発祥の店、南翔古猗園の小籠包と比較すると、少し大ぶりで肉汁がたっぷり入っています。今朝起きたときの気分は、「朝飯は無錫風の小籠包」だったのです。 まあ、その代わりにおいしいワンタンを腹いっぱい食べたのですから不満はありません。今度来るときは、昼前後の茶楼が小籠包を食べさせてくれる時間を狙ってみます。 七宝老街の向こうにお寺の塔が見えます。七宝教寺です。この風景、上海から地下鉄で行ける身近な街としては、上出来です。また、街の中も想像していた以上に古鎮らしさが残っていました。勿論、古鎮としては、西塘や周荘などの方が大きいし見所も多いのですが、時間がない人にとってはここ七宝古鎮も、行けば記憶に残るに違いないおすすめスポットだと思います。南翔も老街として良い場所で上海から近いですから、南翔とよく比較すると良いと思います。 |
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アジア写真帳(上海) |
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管理人のおすすめの本中国・江南 日本人の知らない秘密の街・幻影の村 |
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中国・江南地方の34の古鎮を紹介しています。西塘、烏鎮、朱家角、同里といったメジャーな水郷古鎮は勿論のこと、諸葛孔明の子孫が住む諸葛八卦村など三国志ファンなら見逃せない村や、まだ中国人にもあまり知られていない山村など、幅広く紹介しています。江南地方の古鎮を観光したい場合、現時点では、最も参考になる書籍です。 但し、中国の人が実際に現地に行って記載したものを日本語に翻訳しているので、交通の利便性についての感覚や、食事やホテル等への評価などは、日本人の感覚と多少異なりますので、ご自分の旅行の参考にするに当たっては、そのあたりを十分に勘案してください。 |
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