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石路は蘇州の下町。観光客の多い山塘街の隣のエリアで、ホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)も石路にあります。このエリアは、最近開発が急速に進んで、ショッピングセンターなどもできるようになりましたし、マクドナルドもあればケンタッキーもあります。けれども、石路はさすがに下町です。蘇州での有力な交通手段の一つである自転車タクシーも数多く走っています。 |
上海万博の中国館とマスコットの海宝を使ったコカコーラの大きいモニュメント広告です。ショッピングセンターの間のスペースに堂々と作られています。 |
石路は若者向きの店が多いので、蘇州の若い人たちがショッピングや食事に来るところです。また、東京の秋葉原のように大型電気店が何軒もあります。東京で言えば、山塘街が浅草で、石路の辺りが秋葉原と上野をミックスしたような街なのでしょうか。 |
石路でも、ホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)に近いところは、以前からあった繁華街なので、下町らしさが一杯です。野菜や果物を売る屋台がこんな風に道一杯に広がっています。 |
果物を売るおばさん。通勤客らしい女性が好みの果物を選りながら、購入しています。 |
ホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)の裏側には、食堂街もあって、庶民的な店や小吃店が軒を連ねています。串焼き屋もあれば、ザリガニを中心とした海鮮料理店、四川風鍋料理店、ラーメン屋さん等々、庶民的な料理であればこの通りにないものはありません。夕方から夜になると、この界隈は人であふれかえります。 |
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前置きが長くなりましたが、そんな石路にある同裕春は、老舗の食堂で、蘇州麺や生煎包をはじめとした蘇州の小吃料理の専門店です。 入口ドアを入ってすぐ左にカウンターがあるので、そこで注文をします。 |
同裕春の店内です。時間は3時くらいだったのでお客さんの姿が殆どないですが、昼飯時や夕方以降は席が一杯になっている人気の食堂です。清潔な店ですよね。 麺類や炒飯の類は、正面の調理場前で自分で受け取ります。生煎包は上の入口の写真の注文するカウンターの反対側で焼いていますので、そこで受け取ります。 |
生煎包です。日本ではよく焼き小籠包などと言われますが、決して小籠包を焼いたものではありません。 中にスープが入っているという店では小籠包に似ていますが、中身は全く違います。生煎包の焼き方は日本の焼餃子に似ています。大きな鉄板の上で下側を焼いたうえで、蓋をして蒸し焼きにします。底が焦げて硬くなってもいけないし、ぐんにゃりしてしまうともっといけません。だから、生煎包の場合はお客さんが焼け具合を見てその場で買えるように、店先で焼いて焼け具合を見せていることが多いのです。 そして、かなりアツアツの状態で食べることになります。一般的に生煎包の場合は小籠包よりもスープの量が多いので、小籠包でもやけどしそうな人は生煎包を食べるときは気をつけて食べなければなりません。美味しいスープもこぼさずに食べましょう。同裕春の生煎包はやっぱりおいしいです。 |
江南地域ではポピュラーな小吃、糯米焼売(おこわ入り焼売)です。餅米を焼売の皮で包んで、ふわふわ、アツアツの状態で食べられます。今日のおやつは、生煎包と糯米焼売で、超豪華版です。 |
でも、同裕春に来て蘇州麺を食べないのも気が引けます。 そこで選んだのは、魚香肉絲蝦仁麺です。蘇州麺に、魚香肉絲と清炒蝦仁を乗せて食べます。写真左下が清炒蝦仁、これはさっぱりしたエビの炒め物です。そして、写真右下が魚香肉絲、これは江南地方で好んで食べられるちょっと辛目の豚肉細切り炒めです。 蘇州麺は、例によって綺麗に盛り付けられています。が、量もしっかりあって食べきれるかな、という感じです。 |
両方を乗せると、こんな豪華なラーメンになりますが、お値段は驚くほど安いんです。 さて、味ですが、蘇州麺は麺の腰のある細麺で、私の好きな味です。清炒蝦仁のエビは、これは蘇州の他の店でも同じなのですが、ちょっとプリプリ感が足りません。魚香肉絲の魚香の味はなかなか本格的です。 ただ、エビと魚香肉絲の組み合わせというのは、食べる前に気づくべきでしたが、魚香の香りが勝ってしまうので、エビの味が消えてしまいますね。最初のうちこそ、エビを入れた周りのスープにエビの香りがしましたが、そのうち単なる魚香肉絲麺の味になってしまいました。まあ、一回で、蝦仁麺と魚香肉絲麺の両方の味を楽しんだと思えば、得した気分になります。 蘇州麺なら、私は朱鴻興麺館と同得興がおすすめですが、石路まで来て蘇州麺を食べる機会があったら、ぜひ同裕春もお試しください。ただ、量は多いので、小腹がすいたという時より、昼飯時が良いと思います。この日も3時頃同裕春で食べた後、夕食も食べられなくなってしまいました。 |
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