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蘇州麺と同得興 |
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蘇州麺は、細麺でしこしこしていて日本人の感覚に合ったラーメンだと思います。とかく旅行中は食べ過ぎになりやすいものですけれども、蘇州なら蘇州麺店での食事を入れるなどして、軽い食事で時々胃を休めるのが良いと思います。昼食は特に、本場の蘇州麺がおすすめです。 蘇州麺の老舗と言うと、まず名前が挙がるのが、ここ同得興です。一般的には同得興の本店に行かれる方が多いとは思いますが、このページで紹介する十全街店はホテルの所在地によってはこちらの方が便が良かったりしますし、世界遺産の網師園へのついでとかに寄ることもできますので、覚えておくと良いと思います。 上の写真は同得興のシンボルである仙人です。同得興の本店にも彫られています。 |
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同得興十全街店は本店に比べて、日本人にとっては利用しやすい店です。何故かというと、本店でのオーダーは注文カウンターで中国語で注文する必要がありますが、十全街店では後ほど紹介するように紙でオーダーできるからです。 紙でオーダーできることより、言葉のハードルが一気に下がります。 ただ気をつけなければならないことは、営業時間が短いことです。朝7時から午後1時までなのです。数年前までは夕方も営業していましたが、今は夕方の営業はなくなっています。しかも午後は1時までですので注意してください。この営業時間は本店も同じです。(2016年11月現在) |
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同得興の入口からの写真です。入口に橋があったりして洒落ています。 この日は朝7時半に入店です。1階はまだ営業していません。2階にどうぞと言う声が聞こえました。9時くらいになるとお客さんも増えて1階も使用するようになります。そして、席待ちのお客さんで店の前があふれかえる状態が閉店の13時まで続きます。 |
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昼12時ごろの同得興1階の様子です。すいているように見えますが、二つ目のテーブルに座っていた人たちがちょうど食べ終わって出たところです。外には席待ちのお客さんが並んでいます。とは言え、店が混むとは言っても所詮はラーメン屋ですから、食べ終わればお客さんは次々と出ていきます。たいして時間はかかりません。また、一人とか二人の場合は大きな丸テーブルにちょうど空きがあれば、そこに潜り込ませてくれます。私の経験では、一人で来た時にはいつも待たずに入れています。 |
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席に座ると、店員がオーダーシートを持ってきてくれます。オーダーシートは中国語でしか書いてありませんが、次のような仕組みになっていると分かれば、漢字から類推してオーダーできると思います。2016年11月のものです。 1.ベースとなるラーメン(右上) こってり系(紅)かさっぱり系(白)かに○をします。 この日はさっぱり系の白に丸をつけました。 また、青菜(空心菜)も注文しました。 その上の姜?(刻み生姜)は紅湯のこってりさを緩和したいときに入れます。 2.トッピング(麺の下の部分です) 肉やうなぎなどのトッピングを選択します。 お店のお勧めの紅?肉を選択しました。 魚やうなぎ、ムキエビ、シイタケなども選べます。 日本でチャーシューが好きな人には紅?肉や?蹄がおすすめです。 3.その他 左の列では飲み物や一品料理を注文します。 |
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同得興での朝食は白湯麺 |
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さて、同得興のラーメンの紹介に入りましょう。大きく分けてこってり系の紅湯とさっぱり系の白湯に分類されます。こってり系と言っても日本のこってり系とは違ってむしろ濃い口スープといった方が良いでしょう。 私の場合、朝食で同得興の蘇州麺を食べるときは、白湯麺を選択することが多いです。 朝から元気が良いときは紅湯を食べることもありますが、白湯麺の方が朝は食べやすいのです。上の写真は朝の同得興二階の様子です。8時前くらいに来れば、店内はすいています。相席もしないで済むでしょう。 |
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上で紹介したメニューの写真で注文した時のものです。白湯麺、青菜と紅?肉です。価格はメニュー記載の数字を足し算してください。 |
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白湯麺と紅?肉です。トッピングは別皿で出てくることが多いのですが、?肉は麺に乗せられて出てきます。紅?肉は同得興自慢のトッピングの一つで、豚肉を長時間とろ火で煮たもので、脂っこくなく柔らかい肉です。?肉は伝統的な蘇州麺専門店では必ずメニューに入れているトッピングです。私の経験では、今のところ同得興の紅?肉が一番美味しいです。 |
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そして、青菜を自分で盛り付けて出来上がりです。お皿で運ばれてきたトッピングは、最初から麺の上に乗せる必要もありませんし、マナー上そうしなければならないということもありません。青菜の一部を麺に乗せて、 私は写真をきれいに美味しそうに見せているだけです。 この白湯ラーメンの味についてはもう説明する必要もありません。とにかく美味しいのです。絶対におすすめです。若干コメントすると、スープはさっぱりした鶏がらスープです。胃にやさしいスープです。?肉はトロトロに煮込んだ豚肉です。美味いです。スープの中に入れておくと、麺を食べ終わる頃には?肉の味がかなりスープにしみこんできます。そして麺ですが、これもさすがに期待通りの味です。細麺でしこしこ、まさに蘇州麺です。 |
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2階から一階に下りる階段です。ベランダに出る洞門があったりして、なかなか蘇州らしい設計です。 |
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同得興での昼食は紅湯麺 |
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それではランチタイムの話です。 ランチタイムの同得興でのおすすめは紅湯麺です。例によって麺は麺だけで運ばれてきます。この上の写真で見ると、蘇州麺の美味しさを分かってもらえると思います。細麺で太さも揃っていて大変丁寧に盛り付けられています。ラーメン好きな人がこれを見たら、蘇州麺を食べたくなってしまいますよね。 |
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この日のトッピングです。オーダーシートを見てもらいたいのですが、右上の麺の選択部分で紅湯麺、青菜と姜?(刻み生姜)を選択しています。それに、?蹄と葱油香磨iシイタケ)を注文しています。価格はオーダーシートを見てください。 |
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それらを体裁よく麺の上に乗せていきます。でも、トッピングが多すぎて全部は乗りません。とりあえず写真に収めるために綺麗に見える範囲で具を乗せた状態です。残ったトッピングは、麺を食べ進めながら逐次入れていきます。 紅湯麺はこってり味というよりも濃い口だということは既に書きました。これに刻み生姜はよく合います。味は濃くてもさっぱりした味になります。 また、?蹄は豚の足の部分を?肉と同様に長時間トロトロになるまで煮込んでいるもので、大変柔らかくてトローリとした食感がたまらなく美味しいです。ランチタイムでは私は?肉よりも好んで食べています。 さらに葱油香磨iシイタケ)は香りが良く紅湯麺全体をまろやかな味にしてくれます。数人で来た場合は様々なトッピングを注文してシェアしながら乗せていけば楽しいと思います。 この日の紅湯麺は上出来です。初めは?蹄紅湯麺の雰囲気で食べ始め、お腹がいっぱいにしつつ途中からシイタケ麺の色彩が強くなってきて大変食べやすかったです。ごちそうさまです。 |
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十全街と?綉坊(グンシウファン)を歩く |
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同得興十全街店は世界遺産の庭園、網師園のすぐ近くです。網師園は私のお気に入りの庭園の一つで、狭い敷地ではあるものの、緻密な設計により様々な表情を見せてくれる名園です。上のリンクのページ(蘇州古典園林の魅力)で詳細に紹介していますのでぜひ立ち寄ってみてください。同得興から網師園へは、歩いて5分程度です。 |
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同得興は蘇州市内に数店舗ありますが、旅行者が行動する範囲にあるのは同得興本店と十全街の二店です。十全街は蘇州のショッピングストリートの一つで、地元の雰囲気が味わえる街です。食後の腹こなしに十全路を歩いてみましょう。 十全路は歩道、自転車道と車道がそれぞれはっきり分けられていて、歩きやすい商店街です。自転車道と車道との間に木が植えられていて、風格ある並木道になっています。 |
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全体的に蘇州市民のための商店が多いようですが、なかにはこじゃれたシルクの店などもあります。 |
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この十全街と鳳凰路の交差点のすぐそばに同得興十全街店はあります。同得興は運河をはさんで十全街に並行して走る?綉坊(グンシウファン)を少し入ったところにあります。上の写真は十全街と?綉坊(グンシウファン)の間を流れる小さな運河で、麺の字が見えるところが同得興です。 |
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?綉坊(グンシウファン)を同得興からさらに奥に入っていくと、蘇州らしい街並みを見ることができます。上の写真でバイクがたくさん置いてある建物が同得興です。鳳凰路から離れる方向に?綉坊(グンシウファン)を歩いていきます。 |
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?綉坊(グンシウファン)をすすみ南林飯店の前まで来ると小さな橋が運河に架かっています。ここからの風景はほのぼのとしていて私は好きです。運河をまたぐように建てられている建物が同得興です。左側の道が?綉坊(グンシウファン)です。 |
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?綉坊(グンシウファン)をさらに進んでいくと上の写真のような風景になります。このあたり一帯は昔の行政官の屋敷街ですから、当時の雰囲気が良く残っています。閑静な街並みです。 |
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ですが、?綉坊(グンシウファン)を南林飯店の二つ目の入口(南林飯店山水楼への入口)近くまで歩いてくると、三軒程度のバーが並んでいたりします。十全街はバーが多い街としても知られていますが、ここ?綉坊(グンシウファン)のバーもお洒落で軽い食事ができたりして、悪くないです。 |
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同得興の本店については、こちら 蘇州古典園林(中国庭園)の楽しみ方 |
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