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紅湯ワンタンで人気の熙盛源−アジアグルメ図鑑(蘇州)

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 今回の旅行は一人旅です。食事は毎回小吃みたいなものばかり食べています。それでも、食事に多少は変化をつけたいと思い、辛い料理を探してみました。中国を旅行するときに、予めその地のレストランや食堂の情報を入手するために私が見るのは、「大衆点評」という中国語サイトです。このサイトでは実に沢山の書き込みや写真が投稿されていて参考になります。因みに、紅湯ワンタンで人気の熙盛源は蘇州のグルメ(美食)人気ランキングでも比較的上位に入っています。この紅湯ワンタンがサイトを見る限り辛そうで私好みなのです。
 場所は十全街と鳳凰外の交差点近くで、私のお気に入りの庭園、網師園(上の写真)の近くです。網師園の近くには蘇州麺の同得興もありますが、この熙盛源もおすめです。


 熙盛源の店頭です。思っていたより随分と新しく綺麗な建物だと思ったら、最近改装したばかりだということです。例の大衆点評の熙盛源のページをみると、この店のおすすめは無錫小籠包が一番で、ワンタンでは白湯ワンタンと紅湯ワンタンがあって、白湯ワンタンの方が人気があるようです。
 時間は3時くらいでしたので、行列はありません。


 小吃店ですから、例によって、入口脇のおばさんに注文します。
 「無錫小籠包ください」「一籠ですか? 4個ですか? 」「四個です。それと、紅湯ワンタンもください。」「はい、合計で16元です(因みに両方とも八元の価格です)」などとやりとりしてレシートを受け取り、カウンターの後ろにある小籠包売場の小姐に小籠包のレシートを渡すと、その場で蒸篭から皿に盛り付けた小籠包を渡されます。
 小籠包を持って席に着いた後に、今度は他のウェイトレスにワンタンのレシートを渡すと、ワンタンを持ってきてくれるという流れです。


 無錫の小籠包は皮に沢山のひだをつけて包み込みます。例えば、上海の南翔饅頭店の小籠包この写真を見ると分かるのですが、ひだがもっと少ないのです。そういう意味では、ここ熙盛源の小籠包も、はっきりとしたひだをつけてひねって包み込むところが、無錫風です。さらに言えば、ちょっとサイズが大き目のところも無錫風です。
 無錫の小籠包で有名な王興記では、皮に20以上のひだをつけて包み込みます。これはスープの量に関係しているのではないかと思います。スープが多いため、皮は底が厚く、また、皮自体も大きいので、ひだを多くつけてひねりをつけ、壊れてスープがこぼれないようにしているのではないかと思います。





 一つ小籠包を食べてみました。スープは濃い目の鶏がらです。アツアツのたっぷりスープの入った小籠包、旨いです。実はこの日、東京から上海経由で蘇州に着いたばかりで、今回の中国旅行の最初の食事が熙盛源だったのです。久しぶりに口にする本場の小籠包、たっぷりのアツアツスープで至福の時間です。中国旅行に来て良かったと実感した瞬間です。小籠包の皮は、底は厚いものの周りは柔らかくて、食感も素晴らしいものがあります。


 そして、待つこと5分くらいかな、紅湯ワンタンが来ました。しっかりと唐辛子の色に染まった真っ赤なスープです。これは辛そうです。辛い料理が大好きな私には、見ているだけで恋してしまいそうな色なのです。一目惚れというやつでしょうか。
 まず、スープからいただきます。ウーン、辛い!! でも、旨いです。どんどん食べ進んでしまいます。

 

 ワンタンも旨いですね、と書きたいのですが、スープが辛くてちょっと味が細かいところまで分かりません。少なくともまずくはないし、お腹にもたまります。ここのワンタンが旨いかどうかは白湯ワンタン(普通のワンタン)を食べないと評価できませんね。でも、大衆点評の熙盛源のページを見る限り、白湯ワンタンの方が人気があるということは、きっとワンタンも旨いに違いないのです。
 次回は白湯ワンタンを食べてみたいと思います。因みに、周りのお客さんは白湯ワンタンを食べている人の方が圧倒的に多かったようです。


 ということで、後日、熙盛源に来た時に白湯ワンタンを食べてみました。見た目にも美しいです。ワンタンにはたっぷりのお肉が入っているのもわかります。食欲をそそりますね。
 食べてみます。ワンタンが美味しい。そして、スープも美味い。日本ではこの味まではなかなか出会えません。なるほど、これは人気の出るワンタンですね。庶民の味ではありますが、海外に出たときは、たまにこういう料理を食べると胃腸も落ち着きます。
 熙盛源、おすすめです。

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