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蘇州は東洋のベニスと呼ばれていた時代もあって、その頃は運河が四方八方につながり、運河を走る舟が人々の足となっていたようです。また、その運河の風情が蘇州の一つの魅力だったわけです。そんな運河の様子が今でも残っているエリアと言うと、城内の東にある平江路界隈です。拙政園から歩いてすぐの所にあります。 |
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拙政園から平江路と小新橋巷を通り耦園へと歩く道は、20分少々の時間がかかりますが、蘇州の雑踏を忘れさせてくれる心休まる私のおすすめコースです。少し小腹がすいたら、平江路を小新橋巷との交差点から南へ少し下ったところにある上の写真の店で、点心でも食べていきましょう。 |
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平江路にある小吃店、品芳茶社の入口です。入口からしてこぎれいです。サテ、どんなものを食べさせてくれるのでしょうか。 |
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まず注文したのは、蟹小籠包です。 ここの小龍包は、無錫風なのでしょうか、皮も厚いですし皮の上部のひねりも大きいです。蟹小籠包だけあって、小籠包のスープの蟹風味が強くします。旨いです。正直申し上げて、店に入ったときはそんなに期待していなかった店ですので、満足です。 |
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蘇州の点心では有名な八宝焼売です。焼売の皮の中は餅米です。ちょうど粽(ちまき)の中身が焼売の皮に包まれていると思えば良いのです。庶民の味、八宝焼売です。 |
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今日の主食は大ワンタンです。思っていたより量があります。たっぷりとワンタンが入っています。蘇州でも上海でも、ワンタンはどこで食べても美味しいですね。日本のワンタンと違って具が沢山入っていますし、スープもさっぱりした味で日本人の口に合うようです。これも満足です。 |
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そして、今日の食後のデザートは黒米糕です。見た目はかなり甘そうなのですが、それほどでもなく、これも完食です。 この店、点心はすべてアツアツの状態で出されますし、味はどれも水準に達しています。意外な発見でした。ただ、この店で飲んだ龍井茶はあまり美味しくなかったですね。点心よりも龍井茶の方が高かったのですが、これなら、ただの緑茶(10元)で十分でしょう。 まあ、いわゆる飲茶の専門店とか老舗とかいった店ではないですから、そんなに期待して行かれても困る店ですが、平江路を眺めながら小吃を食べられるこの店は、私の貴重な隠れ家になりそうです。 |
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後日しばらくして、また蘇州に来る機会を得ましたので、再度、平江路の品芳茶社に来てみました。今回は朝7時半の開門から拙政園を徹底的に歩きましたので、ちょっと一休みという位置づけですから、軽い点心をつまみながら休憩するのが目的です。 今回注文した点心は、まず、太湖西山蝦餃、いわゆるエビ餃子です。です。この蝦餃は中国のウェブでも人気の商品ですし、見た目に華やかでもあるので、期待できますね。食べてみました。うーん、と首を傾げざるを得ません。第一に、蝦が小さいです。第二に、蝦がネチャネチャしていて、皮もネバネバしすぎています。不味いというわけではないのですが、広東料理のエビ餃子とは桁外れに違うのです。この点心はあまりおすすめできないですね。 |
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続いて、鎮江肴肉(豚もも肉の塩づけハム)です。鎮江は蘇州から南京方面に少し行ったところにある都市で、酢の生産地としても有名です。鎮江肴肉は鎮江の名産でもありますが、蘇州や上海でもメニューには必ずある料理です。 ここの鎮江肴肉はちょっといただけないですね。味付けが良いので美味しくないということではないのですが、迫力に欠けます。ここと比べては可哀そうなのですが、松鶴楼で食べた鎮江肴肉とはレベルが違いすぎます。そして、王四酒家と比べても肉が貧弱なのです。 |
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この日は蘇州らしい小吃を中心に注文しています。生煎包です。 焼き具合はいいし、見た目はいいですね。食べてみると、これはまずまずです。ただ品芳茶社に来てまで食べる価値があるかというと、それほどでもないですね。大人数で来て、一人一つずつ食べるくらいでしたら注文してもいいかな、という程度です。品芳茶社では、生煎包よりも小籠包の方がおすすめですね。 |
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こんな時間にあまり食べると昼飯が食べられなくなってしまうので、本日はもう一品だけ注文しています。西山碧螺茶餅です。蘇州郊外の西山で採れた碧螺春で味付けされた菓子なのでしょうか。見た目にもおいしそうです。早速食べてみましょう。 ふむふむ、これは旨い、絶品です。お茶とゴマの組み合わせがおいしいです。熱々の出来立てだということもあるのかもしれませんが、これは大満足です。 この品芳茶社。点心の水準はなかなか高いようですが、当たりはずれが若干あるようです。とは言え、雰囲気も良いですので、平江路散策時の休憩場所として、今後も利用したいと思う茶楼です。 |
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