メークロン市場への行き方|アジア写真帳(タイ・メークロン)

メークロン市場への行き方とメークロンの街concept

メークロンへの行き方 


 

 市場の中を軒先すれすれに列車が走るメークロン・トレイン・マーケットがあるメークロンはそんなに大きな街ではありません。上の地図に表示されている「メークロン駅」「メークロンマーケット」と「メークロンのロットゥー乗場」の三つの位置関係を頭に入れておけさえすれば、普通の観光客であれば、この3か所とこれらを結ぶルートから外れないように散策すれば良いのです。
 メークロンの街に行く目的は、一にも二にもトレイン・マーケットを見ることだろうとは思いますが、バンコクからせっかく時間をかけてきているのですから、トレイン・マーケット以外のメークロンの街もぶらついて、タイの田舎町の雰囲気を満喫しましょう。
 メークロン散策の起点となるのは、タイ国鉄のメークロン駅とロットゥー乗場です。いずれも上の地図に表示されています。

 
 バンコクからメークロンへ行く方法は大きく分けて三つあります。
 一つはツアーに入りツアー会社にお任せしてメークロン市場を見に行く方法です。これでも往復する時間を入れれば4時間はかかりますので、ちょっと時間がもったいないかなという気もします。ダムヌン・サドゥアック水上マーケットと組み合わせたツアーだと、どちらにも行かれたことがない方には良いかもしれません。ただ、私のような自由旅行派としては、ツアーでは旅行の楽しみが半減してしまうと思います。何故ならば、旅行の楽しさは事前に旅行先の情報を調べて、あれもしたい、これもしたいと思い悩むところから始まっていて、自分なりの計画を立てることが旅行の醍醐味となっているからです。

 
 では、自由旅行派としては、メークロンへはどのように行ったら良いのでしょうか。地図などで見ると鉄道が走っています。バンコク市内からタイ国鉄を乗り継いでメークロンへ行くには次のようなルートを取ります。

@バンコク市内のウォンウェイヤイ駅からタイ国鉄でマハチャイ駅へ
 上の写真がウォンウェイヤイ駅、もう一つ上がマハチャイ駅です。いずれもほのぼのとした駅風景です。ウォンウェイヤイ駅はバンコク市内のトンブリ地区にあって、BTSのウォンウェイヤイ駅から歩いて10分くらいのところにあります。なお、この区間の乗車時間は約1時間です。
Aマハチャイ駅から渡し船乗場に移動し、渡し船で対岸に渡り徒歩でバーンレーム駅へ
 メークロンにタイ国鉄で行く場合、川が流れていて橋がないために両駅の間を渡し船で移動する必要があります。タイ国鉄の両駅から渡し船乗場まではそれぞれ10分程度はかかりますが、道を間違えればもっと時間がかかります。渡し船は頻繁に出ています。この区間の移動には40分程度見ておいた方が良いでしょう。
Bバーンレーム駅からタイ国鉄でメークロン駅へ
 この区間は時刻表では所要時間1時間なのですが、私が乗った列車は1時間40分くらいかかりました。

 
 上の写真は、バーンレーム・メークロン間の列車です。二両編成のディーゼルカーです。のんびりと車窓からのタイの風景を眺めるのも良いものです。

メークロン市場に行くタイ国鉄の時刻表

 タイ国鉄を利用する際に問題になるのが運航の頻度です。
上の写真をクリックすると、大きな写真が別ウィンドウで開きます。)

 上の写真で左側3列はウォンウェイヤイ発マハチャイ行きの列車時刻表、中央3列はマハチャイ発ウォンウェイヤイ行きの列車時刻表で、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻の順に記載されています。一方、右側の3列で上下になっているのが、上はバーンレーム発メークロン行き、下はメークロン発バーンレーム行きの列車時刻表です。1日にわずか4往復なのです。左から順に、列車番号、発車予定時刻、到着予定時刻と並んでいます。
 ウォンウェイヤイ・マハチャイ間はそれなりに列車がありますが、バーンレーム・メークロン間の列車本数はかなり限定的なのです。これでお分かりいただけるように、タイ国鉄で行くと、乗り換え時間も入れれば片道3時間半以上は覚悟しないといけないのです。
 


 
 タイ国鉄に乗って、のんびりした旅をするのも良い思い出になるのですが、往復をタイ国鉄を使えば移動に7時間以上要するということになってしまいます。これは少しもったいないかもしれません。そこで考えたいのがロットゥーの利用です。ロットゥーは10人〜15人程度が乗れる小型バスみたいなもので、バンコクの戦勝記念塔や民主記念塔付近を起点として、アユタヤやフアヒン、パタヤといったバンコク周辺の各地を結んでいます。このロットゥーならバンコクからメークロンまで所要時間が一時間ですから時間のロスも少ないのです。
 このロットゥーでの移動については別ページに記載していますので、そちらを参照してください。

メークロン市場&マハチャイでシーフードのプラン

  今回、私が考えたメークロン一日旅行が上の図です。行きにロットゥーを利用し、帰りにタイ国鉄を利用しています。なぜ、このようなルートを通るようにしたかは計画の概要のページを参照してください。そのポイントは次の通りです。
  1. バンコク市内の戦勝記念塔駅近くの乗り場から、ロットゥーで朝8時ごろメークロンに向けて出発します。メークロンには9時過ぎくらいに着くはずです。
  2. 11時過ぎに列車が市場を通過しますから、それまでの間に、メークロンの街と市場を散策します。
  3. 12時頃にバーンレームに行く列車が出発しますから、これに乗ってバーンレームヘ行き、そこから渡し船でマハチャイに入ります。
  4. 市場を散策して適当なレストランを見つけてシーフードの昼食をとります。
  5. 昼食を終わって2時頃のウォンウェイヤイ行きの列車に乗れば、3時過ぎにはバンコク市内に到着し、4時前にホテルに帰れる予定です。
 概略、こんなスケジュールです。片道1時間ちょっとかけて列車が通るだけのマーケットを見に行くって、時間がもったいなくありませんか。そこで、メークロン市場を見た帰りに、タイ国鉄に乗りローカル列車の旅を楽しんだうえに、マハチャイでシーフードを食べるという計画です。



メークロンの街


 で、私は乗ったロットゥーはバンコクの戦勝記念塔を出発して約1時間でメークロンに到着しました。メークロンはそんなに大きな街ではありません。上の地図に表示されている「メークロン駅」「メークロンマーケット」と「メークロンのロットゥー乗場」の三つの位置関係だけ頭に入れておけば良いでしょう。普通の観光客であれば、この3か所とこれらを結ぶルートから外れないように散策すればよいのです。
 とは言うものの、私が実際にロットゥーを降りたのは、終点であるロットゥー乗場ではなく、その手前の踏切です。 上の地図で言えば、ロットゥー乗場の下側に位置します。ちょうどそこで降りるタイ人の乗客がいたので、その人と一緒に降りたのです。メークロンのソンテウ(トラックを改造した乗合バス)乗場がすぐ近くにあるので、これに乗り換える人だったのでしょう。


 その踏切から線路の上を少し歩くと、マーケットの端が見えてきます。上の写真のあたりから駅までの何百メートルまでの区間がメークロンのマーケット(Lom Hup マーケットが正式名称のようです。)なのです。既に多くの観光客がたくさん訪れています。
 鉄道の線路は少しさびていて雑草に覆われています。日本人的な感覚で言えば廃線ではないかと心配になってしまいます。でも、ここを列車が走るのです。
 ここからマーケットの中に入る方法もありますが、そうすると観光客があふれているので時間もかかってしまいますし、街の雰囲気もつかめなくなってしまいますので、線路に沿って一般道路を歩くことにしました。


 ソンテウ(トラックを改造した乗合バス) 乗場のすぐ近くで駅前通りみたいな場所です。軽快なタイポップスに乗って、黄色いユニフォームを着た若者たちが、大音量で歌を歌ったりしています。人は少ないけど、なかなか賑やかです。


 私はタイ語をさっぱり理解できないので何を話しているのか分かりませんが、どうやら若者向けのスポーツドリンクのキャンペーンみたいですね。 こういう田舎町で聞く大音量のタイポップスはいいですね。




 もうこの辺りに来ると、メークロン市場の一部を構成しているエリアです。メークロン市場は線路沿いに長く伸びているマーケットではなくて、広い市場の中に鉄道のレールが走っているという感じです。ですから、一般道路を歩いている私もいつの間にか市場の端を歩いていることになります。
 私がメークロンに来たのは11月です。この時期はフルーツの種類が限定的ですからフルーツショップもいつものカラフルさに欠けています。

 
 

 屋台がたくさんあります。中でも美味しそうな串焼き屋さんです。いいにおいを周りに発散しています。減量中でなければ間違いなく食べていたでしょう。

 

 それ以上に魅力的なのが、総菜屋さんです。美味しそうなおかずが並んでいます。写真を撮っていたら店のおばさんから声をかけられました。「美味しいから食べていきなさいよ」とでも言っているのでしょう。何せ、私が涎をたらしそうなくらい食べたそうな顔をしていたからです。
 こういう食べ物屋街は目に毒です。このあたりからマーケットの中へ入っていきましょう。

 
 メークロンマーケットの中です。メークロンマーケットというと線路沿いにしかないのかと勘違いされている方がいるかもしれませんが、上の写真のように広々としているのです。こんな田舎町にどうしてこんなに大きなマーケットが存在しうるのか不思議な感じもしますが、近隣の町や村からも買い物客が集まってくるのでしょう。マーケットの中はタイ人でいっぱいです。
 さきほども書きましたが、メークロンマーケットというのはこういうマーケットの中に鉄道の線路が入り込んでいるのです。線路沿いには外国人があふれ、線路から離れるとタイ人があふれている。そんな感じです。

 
 私がメークロンの街に着いたのが朝9時前後でした。今が9時半です。列車が通る時間まで、マーケットの中をさらに散策してみましょう。マーケットのどこで列車を待つかを考えながら散策したいと思います。
 メークロンマーケットの様子と列車が通過する瞬間はそれぞれ別ページで紹介しています。


アジア写真帳(タイ・メークロン)