マハチャイ市場 |
マハチャイはチン川の河口付近にある港町で、川に沿って少し走れば太平洋に出ます。マレー半島からタイ、カンボジア、ベトナムの海岸線に囲まれた湾をタイ湾と呼びますが、そのタイ湾がマハチャイからすぐ近くにあるわけです。 上の写真は、マハチャイ港の様子です。たくさんの船が見えます。さすがはバンコクへの水産物の殆どを供給する港町だけのことはあります。港町マハチャイはバンコク近郊では最大の水産市場として知られています。バーンレームへの渡し船乗場とタイ国鉄のマハチャイ駅との間に広大な市場が広がっていて、この日水揚げされたシーフードが豊富に並べられています。 また、マハチャイはエビの養殖地としても知られていて、日本向けの大規模なエビの養殖場もあります。 |
バーンレームへ行く渡し船乗場の近くには、上の写真の通り、たくさんのトゥクトゥクが客待ちをしています。これらのトゥクトゥクはバーンレームから渡し船に乗ってくる人たちをターゲットにしているのではなく、下の写真にあるマハチャイ市場での買い物客をが狙いだろうと思います。 タイ人と話をするとマハチャイの発音はmahachaiのなかの「h」を外してマーチャイと言った方が通じるようです。ただ、日本ではローマ字読みでマハチャイと言われていますので、本サイトでも「マハチャイ」という呼び方に統一します。 |
一つ上のトゥクトゥクの待機場所から右に続く道が上の写真のスカピバン通りで、道の両側に主として水産品を扱う店が軒を連ねています。私が行ったのは午後1時くらいでしたけれども、この時間でも多くの買い物客でごった返しています。水産市場というのは早朝の方が混むはずですから、午前中に来たらもっと大変な人出なのではないでしょうか。 |
マハチャイで知っておくべき場所は4つです。 第一にタイ国鉄のマハチャイ駅。 第二にバーンレームへの渡し船乗場(マハチャイ・ピア) 第三に、河の見えるレストラン、ルア。この日私がシーフードを楽しんだレストランです。 そして、第四にマハチャイ市場。これはマハチャイ駅とマハチャイ・ピアとの間に広がっていて、一番賑やかなのは上の写真のスカピバン通りです。 |
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マハチャイの街の散策を第一の目的に来る人はさておき、メークロンへ行く途中に立ち寄る程度であれば、上の地図を頭に入れて行動すれば良いと思います。これから紹介する写真の多くはスカピバン通りで撮影したもので、そういう意味ではマハチャイ駅からマハチャイ・ピア(渡し船乗場)まで歩きながら、港町マハチャイの溌剌とした姿を十二分に楽しめるのです。 上の写真の店では、蟹やエビが売られています。この日に水揚げされたものばかりでしょう。 |
上の店ではエビとイカが売られています。マハチャイは漁船から水揚げされる魚介類に加えて、養殖のエビでも有名です。日本向けに輸出されるタイ産のエビの大半はここマハチャイの郊外で養殖されています。 それらの養殖場は大規模であり、従業員にはミャンマー人を多く採用していると聞いています。ですから、ここマハチャイ市場を歩いていると、ミャンマーの化粧品タナカを頬に塗った女性を数多く見かけます。 |
ここもイカです。様々な種類のイカが販売されています。表示されている「150」とか「160」という数字は1キログラム当たりの価格です。日本円に直すと、キログラム当たり500円くらいです。これをバンコクの値段と比べますと、約半値かそれ以下ということになります。マハチャイは産地だけあって、激安なのです。 |
イカは安いのですけれども、陳列が良いのか、美味しそうに見えます。実は、この日は市場周りをして素材を見て回り、お昼に何を食べるのかをイメージしようと思っていました。イカは外せませんね。 |
こちらは貝です。キロ当たり200円くらいです。何という安さでしょう。 |
ミドリ貝も同じ価格です。マハチャイは安くていいですね。と感激しながらマーケットを見て回りながら、実はレストランを探していたのですが、ラーメン屋くらいしか食べ物屋さんが見つかりません。 そんな時に、たまたまマハチャイに住まわれている日本人の方から声を掛けられ、少しお話をさせていただいたところ、マハチャイにはレストランと言えるほどのレストランは殆どないとのことでした。というのも、マハチャイの人は市場で素材を買って、自宅で自分で調理してしまうので、レストランの経営が成り立たないのだそうです。一つだけあるのは、マハチャイ・ピア(渡し船乗場)の隣のレストランで、ここマハチャイでシーフードを食べるならそのレストランがおすすめだということでした。 |
フルーツもあちこちで売っていましたが、私が行った11月というのはおとなしいフルーツしかない時期なので、華やかさには少し欠けます。 |
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マハチャイ付近の線路上マーケット |
スカピバン通りをしばらく行くと、タイ国鉄マハチャイ駅への標識がありますから、マハチャイ駅はすぐに分かります。上の写真で駅舎の一階に人が何人か待っていますが、その先が鉄道のプラットホームです。 |
そして、ここが駅のプラットホームです。例によって、駅ナカのレストランや商店が両側に並んでいます。 マハチャイにも線路上のマーケットがあるとして、一部のウェブサイトに紹介されていますが、そのマーケットはこのプラットホームの一番奥になります。 |
上の写真がマハチャイ駅の線路上マーケットです。そのウェブサイトではすごい迫力です、などと書いてありますが、私が行った日が悪かったのか、パラパラと店があるだけで、メークロンのトレイン・マーケットとは比べようがありませんし、比べること自体がメークロンに対して失礼です。 |
上の写真は線路上マーケットの一番先からマハチャイ駅を見たところです。つまり、ここからマハチャイ駅までのわずか20mくらいの場所に、店がポツポツと点在しているのがマハチャイの線路上マーケットです。メークロンは遠いからマハチャイで我慢しようなどと絶対に思ってはいけません。マハチャイには線路上のマーケットはないと思ってください。 |
上の写真はマハチャイの渡し船乗場です。立派なゲートです。 左側に少し見える建物が、この日私が昼食をとったシーフードレストランのルアです。チン川に面しているので、眺めも良いレストランです。 |
渡し船乗場横のシーフードレストラン・ルアで食べたトムヤムクンです。 そもそもメークロンの帰りにマハチャイ経由でバンコクに戻るルートを選んだ理由が、ここ港町マハチャイでシーフードを食べることにあったのです。 予想通り眺めの良いレストランで、しかも川沿いの席に座ることができました。料理は上の写真のトムヤムクン、イカのスパイシーサラダと蟹チャーハンです。どれも大変おいしかったので、港町マハチャイでシーフードのページで詳細に紹介しています。 |
アジア写真帳(タイ・メークロン) |