お茶ダイエットの本質(このサイトの管理人からの一言) |
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トップページで紹介しているように、私もお茶ダイエットで成功した一人です。普洱茶(プーアル茶)を飲み続けて3ヶ月で8kgものダイエットに簡単に成功したのです。 お茶ダイエットを始めた時点では、何故お茶がダイエットに効果的なのかなどということはさっぱり分からなかったのですが、ダイエットに成功した後に何が効果的だったのかを振り返ってみると、なるほどお茶を飲むということは理にかなった方法なのだということが分かりました。 |
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ダイエット効果を振り返るときに参考にしたのが、中国茶のダイエット効果に関する文献です。中国茶のダイエット効果に関しては、記事がネット上に氾濫していて、その中には根拠が希薄なもの、自分のショップで売らんがためだけの無責任な記事が無数にあります。私が参考にしたのは、中国の新聞に掲載された記事や研究機関のレポートなどで、日本に翻訳されていないものが殆どです。このサイトでは、「中国の文献紹介」ということで、今後ともダイエットに有益な情報、特に日本で流布されているビジネスベースでの「作られた情報」ではない情報を紹介していきます。「中国茶の飲み方、31箇条」などは「べからず集」として参考になるはずですので、必ず目を通してみてください。 このページでは、私が成功した普洱茶(プーアル茶)の例も参考に、お茶ダイエットの本質を説明しましょう。 |
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ダイエットの本質【1】カロリー(摂取量-消費量)をマイナスにする |
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肥満とは脂肪の蓄積です。「1日のカロリー摂取量-1日のエネルギー消費量」がプラスであればあるほど肥満しやすくなります。つまり、1日のカロリー摂取量のうち、1日のエネルギー消費量を超えたエネルギーは、エネルギーが必要な時のために体内に蓄積されます。脂肪として蓄積されるとこれが肥満の原因になります。 |
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ですから、逆に、体の代謝を活性化させると1日のエネルギー消費量が増えるため、脂肪に変換されるエネルギーが減り、肥満しにくい体になります。例えば、スポーツで汗をかき体力を消耗させるとエネルギー消費量が増え、ダイエットにプラスに寄与することは皆さんがご承知の通りです。一方、カロリー摂取量の摂取量を減らせば、これもダイエットにプラスに作用するわけで、食事量を減らす、アルコール類の摂取量を減らす、また、カロリーの高い食品の摂取を制限する等の方法も良く知られているところです。 ところが、この食事やアルコールの制限というのは、大変な努力や人によっては苦痛を感じさせる方法です。かく言う私も、食事を制限するくらいなら死んだほうがマシだと考えている人間の一人で、むしろ、同じ食事・酒量でも何とかカロリー摂取量を減らせないかと考えている一人です。そこで、中国茶が出てきます。 |
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お茶に含まれている茶ポリフェノールは、下に記載の「中国茶の成分と効能」にある通り、脂肪分が消化器官(胃・腸)から吸収される前に体外に排泄したり、体内の中性脂肪を分解する酵素の働きを活発化したりする作用を持つので、同じ量を飲食してもカロリー摂取量を減少させる効果を有しているのです。 さらに、お茶には体脂肪の燃焼を促す効果もあるので、カロリー消費量も増えます。お茶の体脂肪消費効果については日本経済新聞の記事が分かりやすいので参照していただきたいのですが、お茶に含まれるカフェインと茶ポリフェノールの相乗効果で体脂肪の燃焼が促進されるようです。では、同じような成分を持つ日本茶と中国茶との比較では、どちらも同じようなダイエット効果が得られるのでしょうか。答えは「否」です。茶葉の成分は似通っていても製法が異なると、茶ポリフェノールの効果に影響が出てくるのです。すなわち、「発酵」という製造過程を有する中国茶(特に、普洱茶や烏龍茶)において、茶ポリフェノールの効果が高まるのです。 |
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このように、お茶の「カロリー摂取量減少」と「体脂肪燃焼促進」という二つの効果が、スポーツによる効果やできる範囲での食事・酒量の制限とあいまって、「1日のカロリー摂取量-1日のエネルギー消費量」にプラスの効果を及ぼし、肥満にブレーキをかけ、さらにダイエットを促進することになるのです。 よく耳にするダイエットの失敗例の中に、急激にカロリー摂取量を減らした結果、健康障害を起こしたり欲求不満になったりして、かえってその後の食事・酒量が増え、結果的にリバウンドしてしまうということがあります。ダイエットというのは、長い時間をかけて自分のペースで続けて初めて効果が出るものです。ゆっくりとカロリー摂取量を減らすと、リバウンドや健康障害を起こさず健康的に痩せることができるのです。 |
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私がダイエットしたい方に特におすすめしているのは普洱茶(プーアル茶)です。普洱茶(プーアル茶)に含まれているカテキン類には、脂肪の吸収を抑制する効果や、体内活動を活性化させ脂肪を分解する効果がありますので、スポーツによるダイエット効果や「できる範囲での食事・酒量の制限といった自分のペースでの努力」の成果を助長してくれる効果を有しています。誰でも苦労するダイエットより苦労しないダイエットをしたいはずです。少しでもダイエットの苦労を減らしてくれるのが普洱茶(プーアル茶)なのです。 上の写真のとおり、香港や深圳、広州で飲茶をしたり中華料理を食べたりする時の私の飲み物は、いつも普洱茶です。(写真は香港の蓮香居というワゴン式飲茶のお店です。) |
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さらに言えば、普洱茶(プーアル茶)を飲んでもダイエットできないという人は、その飲み方にも工夫が必要です。私の場合は、1日に1.5ℓの普洱茶(プーアル茶)を飲み続けました。これは、中国のある文献に出ていたアドバイスに従ったものです。普洱茶(プーアル茶)は高価なものである必要は全くなく廉価な普及品で良いのですが、一方で美味しくなければ1日に1.5ℓの普洱茶(プーアル茶)を飲み続けることを習慣化できません。ですから、自分の口に合った普洱茶(プーアル茶)を中国のお茶市場で探したのです。今思えば、これは習慣化するためには良かったと思います。 |
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一方で、普洱茶(プーアル茶)を飲むタイミングも重要です。1日に1.5ℓの普洱茶(プーアル茶)を飲むわけですから、一気に飲むことはできません。1日の中で3回くらいに分けて飲むのですが、必ず飲むタイミングとして、昼食、夕食の1時間後から2時間後の間の時間は欠かさず飲むように心がけました。これも、中国のある文献に出ていたアドバイスに従ったものです。普洱茶(プーアル茶)が有する脂肪吸収の抑制や体内活動の活性化による脂肪分解といった効果を発揮させるためには、昼食、夕食の1時間後から2時間後の間に飲むことが有効だとされているのです。 【ご参考】 ・本サイトにある中国茶と腹部脂肪にはお茶の種類別のダイエット効果が出ています。 ・中国茶の種類については、本サイトのトップページを参照ください。 |
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日本経済新聞のお茶ダイエットについての記事(2001.3.31)より | ||||
ウーロン茶やブーアル茶など、いわゆる中国茶が人気を集めている。「何となく健康に良さそう」というイメージで飲んでいる人も多いが、最近の医学的な研究で、体脂肪の燃焼を促進する効果が確かめられた。体脂肪が気になる人にとってうれしいニュースだ。
健康な女子学生9人に、市販と同じ濃さウーロン茶と水を、毎朝300㍉㍑ずつ飲んでもらう実験をした。すると、ウーロン茶を飲んだ時は水を飲んだ時に比べ、体が消費するエネルギー(基礎代謝)が、飲用後数期間にわたって明らかに増えていた。消費エネルギーの増加は一日当たり40㌔㌍、これは速足で約6分間歩く時の消費カロリーに相当する。毎日300㍉㍑ずつウーロン茶を飲み続ければ、一年間に体脂肪が2㌔㌘減る計算になるという。 ウーロン茶を飲むと基礎代謝が増えるのは、「交感神経を活発にするホルモンの分泌量が増えるため」と山本教授。このホルモンはエビネフリンと呼ばれ、体に蓄積されている脂肪の燃焼を促進する作用がある。ウーロン茶にはカフェインとポリフェノールとが含まれるが、カフェインはエビネフリンの分泌量を増やし、ポリフェノールはエビネフリンが分解されるのを抑制する。両者の相乗効果により、エビネフリンの体内濃度を高めて、体脂肪燃焼を促している。 実は、ウーロン茶と日本の緑茶は、茶葉の種類は同じ(カメリア・シネンシス)だ。ウーロン茶は摘んだ後、しばらく置いて自然に発酵させることが違う。ポリフェノールは発酵により、効果のさらに高い形に変わるので、ウーロン茶のほうがダイエット効果が高いとみられている。 プーアル茶もダイエット効果が確認されている。プーアル茶はこうじ菌を茶葉に混ぜてウーロン茶より良く発酵させており、「後発酵茶」と呼ばれる。後発酵茶では、長期間の発酵により、食べたものの中に含まれる脂肪分を体が吸収するのを阻害する成分が増えるという。 京都大学大学院人間・環境学研究科の森谷敏夫教授とサントリーが共同で、この脂肪吸収阻害効果を確認している。ケーキと一緒に後発酵茶を飲んでもらい、血液中の中性脂肪濃度を測ると、中性脂肪値の上昇が抑制されたことがわかった。茶の苦み成分でもあるカテキンが後発酵によって重合カテキンに変わり、それが脂肪吸収を抑制するとみられている。 緑茶や紅茶、コーヒーもカフェインなどを含み、体脂肪を燃焼させる効果がある。これらと比べ中国茶の効果はどのくらい高いのか、実際の優劣はまだわかっていない。ただ、中国茶などは基本的に砂糖を含まないカロリーゼロの飲料なので、毎日飲むなら、中国茶が安心と言えるだろう。 |
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ダイエットの本質【2】→便通を良くする |
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まず、ダイエットと便秘との関係について説明しましょう。 私たちが食事をして口から入った栄養は、腸で吸収され、血液として全身に送られるようになっています。便秘は腸の機能を低下させるとともに血液もドロドロの汚れたものとしてしまうため、便秘になると栄養が全身に送られなくなってしまいます。その栄養はどこに行くかというと、それが脂肪に蓄積され、皮下脂肪や内臓脂肪になってしまうわけです。便秘になると太りやすくなるというのはこうしたメカニズムなのです。 では、便秘の原因にはどのようなものがあるでしょうか。体質というのもありますが、偏った食生活(食物繊維不足・水分不足)、不規則な生活やストレス、運動不足などが考えられます。一方、ダイエットしようとして食生活を変えたら便秘になったという話もよく聞きます。これなどは、偏った食生活やストレスといった便秘の原因を自ら作り出しているようなものです。「1日のカロリー摂取量-1日のエネルギー消費量」をマイナスにするよう心がけたうえで、便秘にならないようにすることがダイエットの本質なのです。 |
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上記の「ダイエットの本質【1】」でも書いたとおり、ダイエットを成功させるうえでは、「できる範囲での食事・酒量の制限といった自分のペースでの努力」が重要だというのが私の基本的な考え方にあります。食生活の偏りやストレスを発生させないようなダイエットに取り組みながら、便通も確保していくために、私がおすすめしたいのが普洱茶(プーアル茶)なのです。 普洱茶(プーアル茶)は黒茶という分類に入る中国茶です。黒茶というのは他のお茶と異なり、カビなどの微生物の力で後発酵させるという工程を経て作られます。この工程を通して、胃腸の動きを活性化する茶ポリフェノールがの成分が高まり、便秘解消に繋がるとされているのです。私はもともと体質的に便秘をしない方なので参考にはならないかもしれませんが、ダイエットのために普洱茶(プーアル茶)を毎日1.5ℓずつ飲みつつ食生活を変えても、全く便秘にはなりませんでした。 ここで便秘に関して重要な視点がもう一つあります。それは胃腸を暖めるということです。漢方の世界では昔から胃腸を温めるということが重要だといわれています。医食同源の中国ですから、例えば朝に粥を食べるという行為が胃腸を暖める(「暖胃効果」と言われています。)ことになり、胃腸を活性化させ、心も整える効果があるなどとされています。特に冷え性や便秘の懸念をお持ちの方は、ダイエットをするときに、この「暖胃」という視点を忘れないようにしてください。 「暖胃」という視点で考えれば、実はお茶というのは二つに分類することができます。一つは体を温めるお茶です。普洱茶(プーアル茶)、紅茶や青茶(鉄観音・烏龍茶等)がこれに入ります。もう一方は、体を冷やすお茶です。緑茶や白茶などがこの分類に入ります。日本茶で考えると、煎茶は体を冷やすお茶で、ほうじ茶は体を温めるお茶です。 中国では、夏は龍井茶や碧螺春のような緑茶を好んで飲んでいるものの、冬には青茶を中心に飲んでいるという人をよく見かけます。これなども「暖胃」を考慮した健康法なのです。 さらに言えば、温かいお茶と冷やしたお茶のどちらでもダイエット効果がありますかという質問を沢山の日本人から受けますが、これについて私は根拠のある回答を持ってはいません。ただ、中国の茶商に聞くと、お茶を冷やして飲むと効果は減殺されるということを言われます。また、「暖胃」の観点からしても温かいお茶が適しているので、私は「少なくとも自分はお茶を冷やして飲むようなことはしない」と答えるようにしています。 |
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アマゾンプライムで買える人気の普洱茶 |
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お茶ダイエットを長続きさせるコツを別ページにまとめました。
参考にしてください。
中国茶には、茶ポリフェノール、カフェインやビタミン・ミネラル類、アミノ酸など、人体に様々な効能のある成分が多く含まれています。
このなかで、特にダイエットに関係する「茶ポリフェノール」という成分は単独の物質ではなく、何種類もの物質の総称で、ポリフェノールの約70%はカテキン類が占めています。カテキン類は、脂肪分が消化器官(胃・腸)から吸収される前に(脂肪分に)吸着して体外に排泄したり、体内の中性脂肪を分解する酵素の働きを活発化したりしますので、ダイエット効果があります。こうした作用を持つので、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑え、血行を良くし、血圧をコントロールする効果と、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用(動脈硬化の予防)もあるとされています。また、フラボノイドは、ガンの発生を抑え腫瘍の増殖を抑える効果があるとされており、ガンの予防に有効効果が期待されています。
一方、カフェインは苦味があり眠気を覚ます効果で知られていますが、血管を拡張し血液の循環を円滑にするほか、腎臓機能の活性化や消化液分泌の活発化といった効果もあります。しかしながら、カフェインの効能で見逃せないのは、中枢神経を刺激することにより、疲労回復やリラックス効果があることでしょう。
以上のことも含め、中国茶の主要成分と効能を表にしてみました。
成分 | 効能 | こんな効果 |
茶ポリフェノール (カテキン) |
脂肪分を吸収する前に体外へ排泄 中性脂肪を分解する酵素の働きを活発化 血中コレステロールや血糖値の上昇を抑制 抗酸化作用(動脈硬化の予防) 血圧のコントロール 虫歯菌や歯垢の抑制 |
ダイエット 糖尿病対策 中性脂肪対策 胃腸の活性化 虫歯対策 |
茶ポリフェノール (フラボノイド) |
ガンの発生の予防 腫瘍の増殖の抑制 |
ガンの予防 |
カフェイン | 欠陥拡張による血液循環の円滑化 腎臓機能活性化、消化液分泌活発化 疲労回復・リラックス効果 |
疲労回復 リラックス |
ビタミン (B2) |
善玉コレステロール(HDL)を上昇(動脈硬化の予防) | 動脈硬化予防 |
ビタミン (C、E) |
<ビタミンC>コラーゲンの生成促進 <ビタミンE>ホルモンを調整して老化を防止。抗酸化作用。 |
美肌 老化防止 |
アミノ酸 (テアニン) |
旨味(うまみ)や甘味のもとになっている成分。(緑茶に多い) 興奮を鎮め緊張を和らげる働き |
リラックス |
アミノ酸 (アルギニン) |
細胞増殖を促進、コラーゲンの生成促進 | 美肌 老化防止 |
使いやすいティーバッグの人気商品です。 久順銘茶 プーアル茶 100個入り ダイエット効果抜群と言われている中国雲南省の普洱茶(プーアル茶)を、台湾でティーバッグにした商品です。洗茶も台湾でしていますから、普通の紅茶のティーバッグなどと同じ要領で、熱いお湯を注ぐだけで普洱茶(プーアル茶)を飲むことができます。この商品なら自宅でも会社でも手軽に普洱茶(プーアル茶)を楽しめますね。 普洱茶(プーアル茶)は特に食後の1時間から2時間後くらいに飲むと、油を流し落とす効果が表れますから、その時間に多く飲むとダイエット効果が表れやすくなります。それから毎日1.5リットル以上普洱茶(プーアル茶)を飲むことが大切です。自宅だけでなく会社にも常備しておきましょう。 |
中国の文献紹介
中国茶全般
中国茶の飲み方、31箇条
愛煙家は毎日お茶を飲むべき
濃いお茶の健康への四つの危害
中国茶とダイエット
お茶ダイエットの基本
お茶ダイエットを
長続きさせるコツ
お茶はダイエットの芸術
お茶を飲むだけでは
ダイエット効果は限定的
中国茶のダイエット効果
四つの誤解
中国茶と腹部脂肪
中国茶と糖尿病(体脂肪)
毎日4杯の紅茶で糖尿病予防
血糖値を下げるお茶はどれか
中国茶と心臓病
お茶と心筋梗塞等の脳血管病
その他
紅茶の風邪予防効果
冬初は烏龍茶か普洱茶
緑茶の飲みかたと効能
中国茶と出会う旅
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★中国茶を買う
広州芳村茶葉市場
深圳茶葉世界
上海天山茶城
蘇州市茶葉市場
杭州・龍井村
杭州・茶葉一条街
★中国茶を楽しむ
広州酒家の飲茶
上海・丁香花園申粤軒
杭州・柳浪聞鶯の聞鶯閣
香港・陸羽茶室
香港・蓮香居
香港・蓮香桟
香港・鳳城酒家
深圳・華洋酒楼
深圳・丹桂軒
順徳・香雲軒
紹興・府山公園の茶館
蘇州・唐宮海鮮舫
揚州・富春茶社
揚州・冶春花園