肉挟馍(ロウジャーモー)は西安ならではのB級グルメ |
肉挟馍(ロウジャーモー)は西安ならではのB級グルメです。西安への観光客なら一度は訪れる回民街(イスラム人街)を歩けば、ビャンビャン麺や油溌麺などの専門店と同様に、肉挟馍(ロウジャーモー)の店も数多く見かけます。見た目にはハンバーガーのようではありますが、食べてみると全く違う食べ物であることが分かります。その辺りは後で説明します。 いずれにしても肉挟馍(ロウジャーモー)は地元の人にとっても人気の食品ですし、観光客も西安観光では楽しみにしているグルメですから、肉挟馍(ロウジャーモー)を食べさせてくれる店の数は数えきれないほどです。人気店は上の写真の通り、いつでも大行列です。 |
上の写真は夜の回民街(イスラム人街)です。この時間でも行列ができているのは肉挟馍(ロウジャーモー)の店です。この日の私の夕食はビャンビャン麺と決めていたのでパスしましたが、夕食を肉挟馍(ロウジャーモー)でと考えていられるのなら、こうした行列に並んで食べた方が無難でしょう。 |
一方、上の写真は閑古鳥が鳴いている肉挟馍(ロウジャーモー)専門店です。上の写真の店とどれだけ味に差があるのかは分かりません。 ここでは肉挟馍(ロウジャーモー)の説明をしましょう。右に積まれている白いものが肉挟馍(ロウジャーモー)のパンの部分です。パンと言うよりもピザの生地のようです。西安生まれの中国人の話によれば、肉挟馍(ロウジャーモー)のパン生地がシルクロードを通ってイタリアに持ち込まれ、そこからピザが生まれたということです。自慢げに話していましたので、これは彼としては確信を持っている話なのでしょう。 一方、パンにはさまれるのは写真中央にある肉で、羊肉や牛肉が使われるのが一般的のようです。これに一番左のたれをつけて出来上がりというわけです。 |
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地元の人に人気の肉挟馍(ロウジャーモー) |
で、私は夕食を肉挟馍(ロウジャーモー)で済まそうという気は全くなかったので、朝飯に肉挟馍(ロウジャーモー)を食べることにしていました。そこで朝からやっている専門店を探したわけですが、ホテルから5分くらい歩いたところにある秦豫肉夹馍(东羊市店)という店です。鐘楼からも歩いて5分程度です。 実は朝から肉挟馍(ロウジャーモー)を食べられる店はそんなに多くないので、大衆点評(中国の食べログのようなサイト)で探してもなかなか見つからないのです。比較的近くに老舗の店が見つかりほっとしたものです。しかもこの店は大衆点評では味の面で高得点を取っていますので、期待しながらの訪問です。 |
店に入ったら食券とかは買わずにそのまま配膳口に進み、配膳口の上にあるメニューから注文します。こういう造りは指さしでの注文ができませんので、中国語を話せない方はホテルで紙に書いたものを持参した方が良いでしょう。 前に並んでいる人たちは肉挟馍(ロウジャーモー)だけ買っています。私はせっかくですから二種類食べようかと考えていたのですが、皆さん一つしか買わないので、よほどボリュームがあるのかもしれません。結局私は、優質肉挟馍10元を注文しました。 |
この店では注文生産です。ある意味、マクドナルドと同じです。マクドナルドと違うのは、注文を取る人と作る人が同じということです。 上で説明した要領の通り、パン生地に優質肉を挟み込んでたれをつけています。目の前で作ってくれるというのは、ある意味贅沢だなあ、などと10元の肉挟馍ができるのが待ち遠しくなります。 |
肉挟馍はお皿に載せて渡されます。それをテーブルに持って行って食べます。マクドナルドの要領です。 マクドナルドと違うのは、肉挟馍のバン生地です。カリカリ・パリパリした感じです。この角度からは肉があまり入っていない感じがします。 |
すぐにでもかじりつきたい気持ちを抑えて、横から写真を撮りました。これは結構肉が入っていますね。羊肉の香りがプンプンします。美味しそうです。 やっと食べ始めることができました。日本のピザパンをさらにパリパリにして、羊肉のスライスを挟み込んだような感じです。味は悪くないです。肉が美味しいなあ。パン生地には好き好きがあるかもしれません。私にとってはそんなに苦にはならないものの、このパン生地も美味いなあと言うほどでもありません。マクドナルドより数段美味しいです。羊肉とタレの味付けが私には合うのでしょう。 一つ付け加えると、この店だけなのかもしれませんが、パン生地も脂っこいです。手でつかむと手がベトベトになります。 |
上にあったパン生地を外すと、上の写真のようになります。パンの耳の部分はピザのようになっていますね。そして、たっぷりの羊肉が入っています。これは美味しい。しかし、朝飯にはこってりし過ぎています。朝から肉挟馍(ロウジャーモー)を食べさせてくれる店があまりないのは、朝からこの脂っこい肉挟馍(ロウジャーモー)を食べる人があまりいないからなのかもしれないと気付いたのは、食べ終わる頃でした。二つ注文しないで良かったなあとつくづく思いました。美味しいのですが、一つ食べ終わる頃にはお腹にヘビーに溜まってくるのです。 美味しいのですが、朝食には向かないというのが私の結論です。朝マックならぬ朝肉挟馍(ロウジャーモー)はおすすめできません。ランチタイムに良いかもしれませんが、ランチでもこのギラギラした脂っこいものを二つ食べられる自信はありません。これ一つではすぐにお腹が空いてしまいそうな気もします。 どのタイミングで食べるかは難しい名物料理ですが、西安に来てこれを食べずに帰るのはあまりにも心残りです。ぜひ一度、イタリアのピザの原型と西安人が胸を張る肉挟馍(ロウジャーモー)に挑戦してみてください。 |
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