書院門通りは碑林博物館に続くエリア |
西安には兵馬俑、大雁塔や華清池など、有名な観光スポットが沢山あります。そうした観光スポットを見て回るだけでも思い出に残る旅行になることは間違いないのですが、碑林博物館を見て、そのついでにこの書院門通りを歩くと、西安の古い街並みに心が洗われるような気がします。 |
書院門通りは碑林博物館に続く道沿いに広がるエリアで、書画・骨董や文房四宝(紙、筆、硯、墨)などを扱う専門店街です。碑林博物館に続く道なので観光客も多いですから、観光客相手の自ずと土産品店なども増えてきてしまっていますが、昔ながらの書画骨董の専門店街という雰囲気が残っています。 街を歩くと筆や硯などの専門店が、それこそピンからキリまでの価格の商品を取り扱っています。 |
露店の店もたくさんあって、上の門の近くには筆や硯などの専門店が軒を連ね、奥の方に行くと書家たちが、自分の作品を即売している店などが軒を連ねます。 |
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文房四宝(紙、筆、硯、墨)の専門店 |
この書院門通りには、上の写真のように、文房四宝(紙、筆、硯、墨)を取り扱う店のなんと多いことか。この店では、卸売り小売り、いずれもしています。こういった店が多いのが書院門通りの特徴のようです。古い街並みにこうした店が軒を連ねるところに、歴史の古い西安らしいらしさを感じます。 |
こちらは硯の専門店。 書道をする人ならのどから手が出るくらい欲しがりそうな立派な硯がいくつも展示されています。もちろん、普及品も含め、幅広い品ぞろえになっています。書道をしない私でも、ちょっと買いたくなってしまうような見事な硯もありました。 |
この店は「剪紙」と書いてありますから、切り絵の店なのでしょう。切り絵も中国の伝統文化の一つですね。 |
ここは印鑑を作ったり、翡翠の加工品を作ってくれる専門店。翡翠の加工品については、結構いい値段してまして手が届きません。 |
この店は最高級品を扱っています。翡翠の上質の工芸品が販売されています。価格は交渉になります。冷やかしで交渉してみましたが、15%くらいしか最初の価格ら下げてきません。帰ろうとしても追いかけてこないところを見ると、そんなに吹っかけられた値段ではなかったのかも知れません。あるいは私が冷やかしだと見抜いたのかもしれません。 |
上の写真は茶器の店です。私は中国茶が好きなので買って帰りたいところですが、割れないように包装すると結構かさばるので、今回は見送りました。上海などの大都市で売られている普及品と比較すると、やっぱり物がかなり良いです。価格的には手が届く範囲ですので、今思えば買って帰るべきでした。 |
書院門通りには、以上のような専門店が、まさに数えきれないくらい集積しています。これだけ競争が激しいと価格も下がるのですが、正札販売ではありませんので、どの店が良い品を廉価に販売してくれるのかはその店の込み具合で判断するしかなさそうです。 そんな文房四宝(紙、筆、硯、墨)の専門店集積エリアから、上の写真のような通りを抜けてさらに碑林博物館の方へ近づくと、書画を販売するエリアに入っていきます。 |
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西安で書画を買うなら書院門通り |
書院門通りを奥の方へ歩いていくと、書画を販売する店が軒を連ねています。様々な書家の作品を販売する店があったりする一方、書家がその場で作品を作り即売する店まであります。この書画のエリアに来ると、観光客の数も減り書の趣味を持つ人だけが集まるようなエリアになります。 |
たくさんの書画の専門家が小さな店を構えています。画家のギャラリーのようなものです。上の写真の店では、諸葛孔明の誡子書に出てくる「寧静致遠」(冷静でなければ道は遠い。)の書がありました。誡子書は、子孫に向けて諸葛孔明が残した書です。諸葛家の家訓と言っても良いと思います。 私は誡子書の「非澹泊無以明志,非寧靜無以致遠」(無欲であることで志が明確になり、冷静でなければ道は遠い。(大志は成し遂げられない))の部分が好きでしたから、思わず欲しくなってしまいました。 |
ところが、このエリアを歩いていると、この「寧静致遠」があちこちで売られているのに気づきました。今、この言葉は中国で人気があるのでしょうか。上の写真の店では写真の書家が自ら描いた作品だけを販売しています。字だけ見れば、もう一つ上の「寧静致遠」の方が好きなのですが、せっかくですからこの書家の「寧静致遠」を購入しました。値段は交渉です。 |
見事な字の書が多いですが、そんなに著名な人ばかりが書いているわけでもないので、価格は大して高くありません。むしろ、廉価に手に入れることができます。額縁に入れて家に飾ると、見栄えが格段に変わります。ただ、額縁を中国から持ち帰るのが大変なので、西安では書を買って筒に入れて持ち帰り、日本で額縁を買いました。すると、額縁代の方が三倍も四倍も高くなってしまうので、額縁を買うのがもったいなくなりますが、やはり額縁に入れると見栄えが違います。 |
上の写真は西安文理学院(大学)の入口で、この中に観光客は入ることができません。門に書いてある通り、ここは関中書院の跡地です。関中書院は明代、清代を通じて中国の四大書院(学府)の一つで、多くの官吏を輩出した学校です。書院門通りという名は、この関中書院からとられたものです。 風格のある建物が奥の方に見えて、私としてはぜひ入ってみたいうエリアでしたが、トラブルになってもいけないので諦めました。 |
書院門通りを紹介してきました。この街を歩くと、西安の歴史や文化を感じることができます。書院門通りの入口は西安の城壁の永寧門と鐘楼の間くらいにあります。西安城壁と書院門通りをセットで回ると、歴史の街、西安の良さを感じることができるでしょう。 |
このページの先頭へ 西安の書院門通り |
西安の城壁
西安の城壁(永寧門を歩く)
大雁塔と小雁塔
大雁塔がある大慈恩寺は
玄奘三蔵ゆかりの寺
鐘楼と鼓楼
回民街(イスラム人街)
回民街は西安のB級グルメ通り
レストランで食べる
西安随一の名店、西安飯庄
酔長安で
お洒落でスパイシー陝西料理
B級グルメ
西安名物、ビャンビャン麺
油溌麺は西安のB級グルメ
肉挟馍(ロウジャーモー)
賈三灌湯包で羊肉湯包の朝食