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アジア写真帳(杭州)−花港観魚


アジア写真帳(杭州)


 花港観魚は、西湖の南西にある一角で、蘇提から入ると便利だと思います。ここは、蘇提からの入口で、夏の盛りだったものですから、皆さん、汗だくで歩いています。
 この花港観魚はその名の通り、花あり港あり魚あり、という場所なのですが、夏ですとここの自慢である牡丹の花がないので、魚を見る場所みたいになってしまいます。とはいえ、もともと、宋の時代に別荘として作られた一帯ですので、庭園や風景も見るべきものがあります。


 魚楽園と名づけられた一帯にいる鯉です。ここには7,000匹の緋鯉がいると言われています。
 ある時は西湖の風景を眺め、ある時は庭の花々を鑑賞し、そしてまたある時は池の鯉と戯れるという当時の官僚たちの豊かさを感じてしまうエリアです。観光客が池に群がって鯉にえさを上げている姿は日本の公園と同じ風景です。


 花港観魚にある蒋荘といわれる別荘です。この建物は19世紀初頭に2回に分けて建てられたもので風格ある建物です。後ろに蘇提が見えていますが、蘇提の脇に建てられています。中国伝統建築でありながら西洋建築の影響も受けており、独特の雰囲気を持っています。敷地内の庭園も江南庭園らしい雰囲気のある良い庭園でした。。


 蒋荘の先にある渡り廊下ですが、ここから見る西湖も私が好きな西湖の一つです。西湖の穏やかな湖面が印象的です。特に夏の暑い日には、ここの日陰は助かります。


 上の渡り廊下から見える西湖の風景です。蒋荘の右に蘇提、蘇提の先に雷峰塔が見えます。
 この風景は蒋荘が建てられた19世紀初頭から全く変わっていないのだと思います。余計な建物など建てずに、いつまでもこんな風景が残ってもらいたいと思います。


 花港観魚を歩いていたら、ふとこんな場所に出ました。近くの中国人に聞いてみたら、盧園旧居と言われている所のようです。なかなか雰囲気のある中国風の建物と庭園のある所で、欧米人のカップルもシャッターを切っていました。


 盧園旧居の庭園です。池の周りに建物が配置されており、静寂の中に格調を感じさせる庭園です。中国を旅していると、時々こうした心を洗われる施設に出会うことがあります。ただ、観光ガイドブックをたどるのではなく、自分の足が向くまま歩いてみることをお勧めする理由もこんなところにあります。


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