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アジア写真帳(タイ)−セントラルワールドプラザとその周辺


アジア写真帳(タイ)

セントラルワールドプラザ


 バンコク旅行のときに、私が最も多く利用するショッピングセンターがセントラルワールドプラザです。かつてはワールドトレードセンターと呼ばれていましたが、その頃から既に私はこのショッピングセンターのファンでした。当時から、伊勢丹とZENという大型デパートがあって、土産物やら何やら買うのに買いやすかったというのがその理由です。
 現在のセントラルワールドプラザは東南アジア最大のショッピングセンターだと宣伝していて、引き続き、ZENも伊勢丹もあり、テナントは500店舗を超えています。このセントラルワールドプラザのライバルというべきパラゴンと比較すると、庶民志向が強いところが私がよく利用する理由かもしれません。


 とは言え、私がこのセントラルワールドプラザの価値を感じるのは、第一に、エアコンが効いていて涼しいこと。例えば暑い昼間などはどこかで涼みたくなりますが、そういう時にブラブラするにはちょうど良いのです。広いしけばけばしくないし、庶民的なところが好感が持てるのです。
 第二に、レストランが沢山入居しているということです。上の写真はレストランフロアにあるクーポン食堂です。クーポン食堂といっても、場所が場所ですから高級クーポン食堂です。アイスクリーム専門店が目の前にありますが、デザート系のショップもそろっていますから、ショッピングに疲れたときにちょっと一休みということで利用するには利用価値のありそうなクーポン食堂です。


 クーポン食堂以外にも50を超えるレストランが入っていて、タイ料理のSEEFAHタイスキのMKレストラン、回転すし、韓国料理レストラン等々、人気店が軒を連ねています。上の写真にあるように台湾の鼎泰豊(ディンタイフォン)も店舗を構えています。とにかく、レストランについてはよりどりみどりの状態ですから、せっかくのバンコク旅行なのに暑すぎてちょっと体力を温存したい日に、時間つぶししながらバンコクを味わえるショッピングコンプレックスとして、価値があるのです。


 数あるレストランのなかで私がお勧めしたいのは、上の写真にある和盛豊(フアセンホン)です。安くて美味しいフカヒレスープを味わえる店として有名な中華料理レストランですが、和盛豊(フアセンホン)本店バンコクのチャイナタウン、ヤワラートにあって、時間のない旅行者にはちょっと行きづらい場所ですので、ここセントラルワールドプラザですと、バンコク旅行者にとっても利用しやすい店だと言うことができます。




 それから、セントラルワールドプラザでちょっと一休みというときにおすすめなのは、先ほど紹介した高級クーポン食堂と上の写真のブラックキャニオンコーヒーです。ブラックキャニオンコーヒーはタイの各地にあって、バンコク市内だけでも何店舗あるのか分からないくらい、どこででも見かける喫茶店です。ある意味、バンコクで大人気のコーヒーショップということができます。


 実は私はブラックキャニオンコーヒーのアイスコーヒーが大好きなのです。この甘過ぎるアイスコーヒーについては、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、この味がバンコクにおけるアイスコーヒーの標準形なのだということで、一回はトライしてみる価値はあると思うのです。

セントラルワールドプラザ周辺


 セントラルワールドプラザの近くで私が一番好きなスポットは、ピンクのカオマンガイの店です。カオマンガイは蒸した鶏肉をご飯に載せた料理で、タイ料理の大衆料理の定番の一つです。カオマンガイを食べさせてくれる店はバンコクには本当に沢山ありますが、このお店はなかでも美味しい店として、地元のタイ人にも人気のある食堂です。。
 姉妹サイトの「アジアグルメ図鑑」で、従業員がピンクの制服を着て、旨いカオマンガイを食べさせてくれる店がプラトゥーナムの近くにあり、「ピンクのカオマンガイ」として初めて紹介したのが2001年1月ですから、今から12年前です。その後この店は、あの「地球の○き方」などという日本で最も売れているガイドブックにも巻頭で大きく取り上げられるまでになってきていて、日本人にも広く知られる存在になってきています。このお店、「ピンクのカオマンガイ」の名前は「ガイトーン・プラトゥーナム」といいますが、日本ではもう「ピンクのカオマンガイ」という名前が定着してしまいました。


 ピンクのカオマンガイのお店のカオマンガイです。ふっくらして柔らかい、そして味の濃いお肉なんです。お客さんそれぞれの好みに合わせて食べてもらえるように、たれが小皿に入って出てくるのですが、たれを思いっきり全部かけるのが私流です。どうです?美味しそうでしょう?


 このピンクのカオマンガイのお店からセントラルワールドプラザまでは歩いて10分くらいです。この道は私がよく歩く道でお気に入りの道でもあるので、ちょっとご紹介しましょう。
 ピンクのカオマンガイのお店のすぐ脇にはセンセーブ運河があって、この運河にも乗り合いボートがあり、駅はピンクのカオマンガイのお店から歩いて1分くらいのところにあります。このセンセーブ運河はスクンヴィットの北の方に続いていて、スカイトレイン(BTS)の駅から離れているところに住んでいる人々にとっては、通勤・通学の重要な足となっています。運河ですから渋滞しないので、時間通りに目的地に着けるのです。
 ピンクのカオマンガイの店からセントラルワールドプラザに向かうと、まず、この運河を見下ろすことになります。


 そして、運河を渡りまっすぐ歩くと、上の写真のように、セントラルワールドプラザに着きます。セントラルワールドプラザの前がバス停になっていて、バスがひっきりなしに泊り、乗客が次々と吐き出されてきます。そうした人々を待ち受けるかのように、ここに露店が並ぶのです。この露店がまた面白いのです。


 一番多いのは食べ物屋さん、もっぱらB級グルメです。朝などは通勤途上の人々が群がるようにこの一帯の店で朝食を買って事務所に向かいます。日本でも、朝コンビニに寄って朝食を買い、会社の事務所で朝食を摂る社員がいますが、その比率がバンコクでは高いのです。


 このおじさんはどうやら自転車通勤のようですが、ここでソーセージを買って、また、他の店でも何かを買うのでしょう。ある意味、日本と違って通勤途上で買える食べ物の選択肢が多いといえます。


 ラーメン屋さんとかお粥屋さんの屋台も出ています。上の写真の後方に見えるようにテーブルや調味料もセットされていますから、こういった屋台のお店が日本で言えば吉野家とか松屋とかすき家などに相当するのかな、なんて思ってしまいます。
 街を散歩するときは、こんな風に日本で考えれば「あれ」の代わりかなとか、どうしてそういった違いが出るのかとか、そんなことを考えると、いろいろな発見や気づきがあって面白いのです。




 セントラルワールドプラザのはす向かいには、エラワン祠があります。朝から晩までいつも人だかりができていて、祈りを捧げる人で賑わっているこの祠はヒンズー教の祠です。再開発が進むバンコクのなかにあって、このエラワン祠は以前と変わらない場所にずっと設置されています。


 エラワン祠はブラフマーという4つの顔と4本の腕を持つ神様を祀ってい増す。もともとヒンズー教の祠なのに、なぜ、これだけ多くのタイ人がお祈りに来るのか、私にはよく分かりませんが、きっと相当なご利益があるに違いありません。
 私はそう信じて、セントラルワールドプラザに来た際には、必ず立ち寄りお祈りをしています。おかげさまで、私は少なくとも不幸のない、それなりに幸せな生活をさせていただいております。


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