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清河坊の状元館で牛肉麺-杭州のグルメ


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 杭州料理の名門レストラン

 
 
  清河坊(河坊街)は宋の時代の杭州の街並みをイメージして作られたショッピング街で、観光客にとっては杭州ならびにその周辺の特産品を一箇所で買える便利なエリアです。もともと清河坊という街を再開発して宋の時代を再現しようとしたもので、最近は「清河坊」よりも「河坊街」という呼び方をされることが多いようです。
 杭州の特産品と言えば、王星記の扇子や張小泉の鋏(はさみ)が有名ですが、これらの有名店も勿論この清河坊に支店を出しています。上の写真は張小泉です。ここの鋏は確かに雰囲気の良いものが多く、我が家の鋏は張小泉ばかりです。


 清河坊(河坊街)は500mくらい続いていて、その両側に様々な店舗が軒を連ねています。ショッピングに疲れたら、上の写真のような茶館もありますから、お茶でも飲んで一休みできます。上の写真の太極茶道苑はガイドブックにも載っている有名店。時々、太極拳と茶道を組み合わせた太極茶道なる作法でお茶を入れるパフォーマンスを1階の入口付近で行っています。私は、太極茶道のパフォーマンスを見に来たわけではないので、2階で静かにお茶を楽しみます。


 そんな清河坊(河坊街)を呉山広場の方から北上して一番北側のところに、このページで紹介する杭州麺の老舗、状元館があります。上の写真のように店の名前が大きく出ていますから、道に迷うことはないでしょう。


 三階建ての木造建築で、どっしりした構えです。入口の両側に外売り用の売店がありますが、その売店では麺類を取り扱っていません。麺類は店内で食べるようになっています。
 店内は、一階は相席もある食堂スタイル、二階はテーブル席で、家族や友達と来るときは二階に上った方が良いでしょう。



張生記の杭州料理 


 この日一人で来た私は一介の食堂スタイルで杭州のラーメンを食べます。まず、チケット売場でメニューを見ながら注文し、代金もここで支払います。
 杭州のラーメンで有名なのは片儿川というラーメンで、タケノコ、雪菜(湖沼の水草で杭州名物の一つ)、干しエビなどを太麺の上に乗せたラーメンです。杭州では奎元館の片儿川が最も有名です。
 この日も片儿川にしようかとも思いましたが、肉類も食べたかったので、上の列の右から五番目にある紅悶小腩麺にしました。バラ肉チャーシューみたいなものが乗っているに違いないと思って注文したラーメンです。

 
 せっかくの旅行中の昼食としてはラーメンだけでは少し寂しい気がします。そこで、メニューの下の列にある白切鶏10元も注文しました。白切鶏をつまみながらラーメンが来るのを待ちます。白切鶏については10元ですから、普通の味であれば文句は言えません。至って普通の平凡な白切鶏です。普通に美味しいです。

 
 そして、出てきました。紅悶小腩麺です。チャーシューがドカーンと載っているかと思いきや、小さく切られて乗せられています。「小腩」ですからバラ肉を小さく切って出てくるのですね。迫力には欠けるものの、バラ肉については美味しい味付けで合格です。麺は片儿川と同じく太麺で、食感は中華麺とうどんの間くらいの感じです。この麺なら、タケノコや雪菜を入れた片儿川の方が合うかもしれません。

 でも、ラーメン好きの私には、満足できる昼食でした。旅行に出かけた際にはその地その地のラーメンを食べるのが楽しみですからね。この杭州近郊のラーメンということでは、やはり蘇州のラーメンが一番でしょうか。蘇州麺は日本人好みの麺で、蘇州名産の蟹粉を入れた蟹粉ラーメンなどは絶品の味です。その蘇州ラーメンに比較すると、杭州のラーメンは地味ですね。




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