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私は杭州に来ると、どうしても地元の料理ということで江浙料理(江蘇省と浙江省の料理。上海料理もその系統になる。)ばかり食べています。確かに、広い中国にあっては地元の料理こそが本場の料理であって、例えば香港や上海で食べる四川料理は本場の四川料理に比較してスパイスの使い方が緩やか過ぎて「本場の料理」とは言いがたい味付けになっています。 さらに言えば、四川料理店は杭州市内でも数多く見かけますが、広東料理店はあまり見かけません。私のような飲茶好き人間にとっては、杭州は料理が旨い街だけど飲茶ができなくて寂しい、といった印象を持ってしまう街なのです。 そこで、その地のレストランや食堂の情報を予め入手できる「大衆点評」という中国語サイトを見るわけです。「広東料理(粤菜)」の分野で店を検索すると、名粤軒というレストランが見つかりました。 飲茶は広州や香港の伝統です。広東人や香港人は飲茶の時間は普洱(プーアー)茶を好みます。私も家では普洱茶を飲むことが多くなっています。この日のお茶も普洱茶にしてみました。普洱茶も高級店らしくお洒落なグラスに入ってきました。 |
お茶とセットで出てきた前菜です。豚肉、タケノコ、豆腐や豆の入った炒め物でなかなか旨いです。これから出てくる料理も大いに期待できそうです。 前菜をつつき普洱茶を飲みながら注文を考えます。中華料理はこの時間が楽しいのです。メニューを見ながら味を想像する、これは旨いかな、これはどんな料理かな、などと思いをめぐらせるのです。実は今朝まで西塘古鎮にいたものですから、この一両日はあまりおいしいものを食べていません。食欲は相当にあるうえに、このおいしい前菜が火をつけてくれました。 なお、この店では紙のオーダーシートがあって、それに書き込んで注文します。点心の写真とかはありませんので、中国語と英語の表記が理解できた方が良いでしょう。 |
まずは、定番の蝦餃(エビ餃子)です。広東語ではハーガウと言われるものです。皮が薄くて中のエビが透き通って見えます。視覚の面では合格です。食べてみると、プリプリというよりもコリコリという感覚です。旨いですけど,もう少しエビが柔らかい方が私は好きですね。蘇州で食べた唐宮海鮮舫のエビ餃子の方が旨かったですね。唐宮海鮮舫は杭州にもあるのですが、ちょっと場所が不便なのと、ついこの間蘇州店で食べたばかりだということで敬遠してしまったのです。 名粤軒の蝦餃(エビ餃子)はまあまあの味と評価しましょう。 |
続いて、またエビになってしまいましたが、エビと野菜の湯葉巻きです。 最初は湯葉をちょっと揚げすぎなのではないかなと思ったのですが、その湯葉が結構旨いのです。食べているうちに、これでいいのかなという気がしました。湯葉の中に入っていたエビはプリプリ感も良くて旨かったです。 |
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続いて、野菜餃子です。私の見落としがあったのかもしれませんが、野菜の蒸し餃子を期待て注文したのに焼き餃子が来てしまいました。焼餃子だとそれなりの味だろうと思ってタカをくくって食べたところ、意外に旨いのです。それにエビも入っていました。あれっ、注文と違う点心が出てきたのかもしれませんね。 |
そして、私の好物、牛肉球です。庶民の点心です。肉焼売から焼売の皮をはずした料理みたいに見えますが、生姜味を利かせて焼売とは違った味付けになっているものです。これは本当に私は好きなんですね。エビ餃子や湯葉巻きについては、私は醤油や酢をつけずに食べるのですが、この牛肉玉については酢をつけて食べます。鎮江産の中国酢をたっぷりつけて食べると牛肉玉は旨いのです。 今日も一人で飲茶ですから、そんなに沢山の種類の点心は注文できません。私のお腹も大体一杯になってきたのですが、全般的にはまずまずの味なのでもう一品追加しましょう。 |
ということで、デザートを注文です。 今日はドリアンパイをデザートに選択しました。このドリアンパイは水準が高いですね。パイの皮はサラッとしていて食感も最高ですし、おまけに大変香ばしいです。そして、パイを食べるとドリアンの風味が後からドッシリと来る感じで、これはドリアンをそのまま食べた時の感覚に近似しています。私のようなドリアン大好き人間にはたまらない味です。 全般的にみて、この名粤軒という広東料理店はまずまずの水準です。杭州に来たらぜひ食べてみようというほどではないにせよ、ここの飲茶ならはずれはないというレベルだと思います。 |
名粤軒は平海路のすぐそば、中山大酒店の裏手にある東方金座の三階にあります。名粤軒専用のエレベータがありますので、それに乗ってください。 上の写真は私がよく行く高級マッサージ店の一つ〔女册〕娜娜(サンナナ)平海路店です。平海路からこのマッサージ店を右手に見ながら進むと東方金座ビルがあります。場所は分かりやすいと思います。 |
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