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柯岩(カーイエン)風景区は、紹興市の東の郊外、紹興の中心地から約12km離れた所にある大型の観光地です。杭州から行くと、紹興に行く手前になります。 この柯岩風景区は中国で最初の「AAAA級観光地」です。ここは、「柯岩景区」「鑑湖景区」「魯鎮景区」という3つのブロックに分かれていて、それぞれが広大な面積を持っています。時間さえあれば、丸1日かけて楽しみたいところです。 入場料は、3ブロック通しで100元だった(2008年5月)と思いますが、それだけの価値はある場所だと思います。 |
何と言っても、柯岩風景区の最大の見所は、「天工大仏」と呼ばれる大仏(石仏)と、「雲骨」と名づけられた巨石でしょう。上の写真で手前が大仏(大仏が入っている岩)、奥が雲骨です。 実は、柯岩風景区の入口を入って、しばらく視界の悪いところを歩かされるのですが、突然、視界が開けると、この二つの偉容が目に入って、圧倒されてしまいます。 |
天工大仏です。一つの岩から彫り上げたものです。 もともと、この柯岩エリアは、三国志の時代から石の切り出し場だったそうで、この石仏については、隋の時代に着手され、唐の初期に完成したものです。高さは20.8mあります。 この石仏の第一の特徴は、工法です。通常、石仏というのは、石の壁に張り付いた形で彫られるか、大きな石をただ外側から彫っていくか、いずれかです。しかし、この柯岩の石仏は、石仏と石仏を包む石は一つの石なのですが、足の部分がつながっているだけです。つまり、大きな石の中に穴を掘って、その中に石仏を彫り上げているという工法です。そういう意味では、他で見られる石仏と彫り上げるコンセプトが違いますし、弥勒仏の慈悲深い端正な顔つきや、石仏を包む石自体への手の込んだ装飾とも相まって、他では見られない素晴らしい石仏として、人気が出てきているものです。 |
上は、雲骨と名づけられている石です。高さは30メートルで、この写真では分からないのですが、下のほうが細くなっていて、扁平な形になっています。下が細く上が広がっていて、まるで煙が立ち上っているかのような石に見えることから、雲骨と名づけられたものです。下が細くなっているところを写真に撮り忘れたので、ちょっと分かりづらいですね。 |
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柯岩風景区は、前述の通り、「柯岩景区」「鑑湖景区」「魯鎮景区」に分かれていますが、開園された時期がそれぞれ異なります。「柯岩景区」は1995年、「鑑湖景区」は2001年、そして、「魯鎮景区」は2003年に完成しています。 「柯岩景区」は石仏と雲骨と言う二つの有名な石が注目されてしまいますが、この普照寺も見所が一杯です。一番上の写真で石仏の奥に見えている建物が、普照寺です。 上の写真は弥勒菩薩が安置されている弥勒殿です。日本では布袋様ですが、中国では弥勒菩薩です。どこで名前が変わったか、誰が間違ったかは定かではありませんが、日本の布袋様は中国では間違いなく弥勒菩薩です。杭州の霊隠寺にある弥勒菩薩も有名ですね。 |
普照寺は唐の時代の建築で、現在中国に残っている唐時代の建築物としては、最大のものだそうです。上の写真は仏殿に続く廊下ですが、仏陀の生涯が絵物語になって、廊下の壁に描かれています。おそらくこの絵は、最近塗り替えられたのかと思いますが、色彩も綺麗ですし、表情も豊かで、時間を忘れて見入ってしまいました。 |
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「柯岩景区」の中には、鏡水湾と言う大きな池があります。おそらく、鑑湖が入り込んで湾の形状をなしている部分だと思います。鏡水湾には、紹興名物ともいえる烏篷舟が行き交い、また、池の中央には、舞台もあります。開放感のある広い池で、家族連れで来たら最高の場所ではないでしょうか? 採石場のあとも残しながら、美しい公園になっています。詳しくは、柯岩景区のページをご覧ください。 |
「鑑湖景区」です。「柯岩景区」とは全く様相を異にした山と湖を中心とした風光明媚な場所です。写真は「鑑湖景区」の入口のところです。写真にあるような船に乗って、遊覧することができます。周囲は山々に囲まれた田園地帯であり、かつては鏡湖と言われただけあって、美しい風景を堪能できます。 |
「魯鎮景区」の入口にある魯迅の像です。魯鎮というのは、魯迅の小説に出てくる街の名前で、実在しません。魯迅の小説の「故郷」「狂人日記」や「阿Q正伝」等で出てくる街の名前なのですが、おそらく魯迅は、幼少期を過ごした紹興をイメージしています。 この「魯鎮景区」は、そうした魯迅の小説に出てくる魯鎮を、すなわち、昔の紹興の街を再現したものです。 |
運河と白壁の建物という江南水郷の街らしい一角です。昔の紹興の街はこんな風だったのですね。今では、府山公園の付近でこれに似た色彩感を味わうことができます。 |
戯台(舞台)です。江南地方の鎮(街や村)では,戯台が鎮の中心です。屋根が跳び上がり、鎮で最も壮麗な建物になっています。この魯鎮においても、戯台は鎮の中心であり、戯台の周りが広場になっています。この日は、若い歌手が戯台で歌を歌っていました。 柯岩風景区を紹介してきましたが、詳しくは「柯岩景区」「鑑湖景区」「魯鎮景区」それぞれのページをご覧ください。 また、柯岩風景区のホームページには、日本語のページもありますので、参考にしてください。また、中国語のページの「景区資料」のページにはビデオ画像も公開されていますので、ぜひご覧ください。 |
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