本文へスキップ

天津街でショッピングとB級グルメ|アジア写真帳(大連)

(2015年4月5日以来)

天津街で買物とB級グルメ-アジア写真帳(大連)DALIAN

大連駅から始まる天津街



 大連駅です。この上野駅に似た形をしている駅の周辺には、いくつかのショッピングゾーンがあります。
 一つは勝利広場といって、2000年にオープンした駅前の大地下街で地下四階まであります。こんなに分かりずらい地下街はないと言っても良いくらい、とにかく迷路のようにゴチャゴチャしている地下街で、若者向きのショップが多いところです。
 もう一つは、勝利広場と中山路を挟んで反対側にあるゾーンで、ここには秋林(旧三越ビル)、久光百貨、太平洋百貨、大連商場やマイカルといった百貨店やショッピングセンターが集積しています。ここに来れば揃わないものはないというくらい様々なショップが入っていて便利です。

 
 ただ、観光客からすると、これらの二つのショッピングゾーンよりも、土産物屋やグルメの店が多い天津街の方が面白いと思います。ということで、このページでは天津街について紹介します。
 上の写真が天津街です。2014年の写真ですけど、あまり洗練されてなくて醤油臭い感じのするところが、大連らしくて私は好きです。


 天津街はかつては大連随一のショッピングゾーンでした。私が初めて大連の土を踏んだ1992年では、この天津街だけが少し華やかな雰囲気を持っていたエリアでした。その後、人口も増え、大連市民の購買力が向上すると、市内のあちこちにショッピングセンターが生まれたわけですが、観光客にとっては今でもこの天津街が最も楽しいショッピングゾーンであることに変わりはありません。


 大連駅東側に伸びる天津街は、カルサプラザ(佳兆業広場)や新世界百貨といった大型店舗もありますが、概ね零細な商店や食堂、売店、屋台が並ぶショッピングゾーンです。それだけに、思いがけない商品に出会ったり、美味しいグルメを見つけたりする意外性が高いのです。


 一方で、B級グルメの店が多いのもこの天津街の特徴で、おやつ感覚であれこれつまみ食いをしながらブラブラすることができるのも天津街の楽しみの一つです。因みに上の写真の店は「大連の味、するめいかの鉄板焼き」という大きな看板が出ていて、麺類も食べられる屋台です。

 
 こちらは紹興名物の臭豆腐屋さんで、1パック5元です。紹興の三味臭豆腐は魯迅の生家の前にあって紹興では観光名所といっても良い店で、中国人にはよく知られている店です。この屋台がその紹興の店の支店だとは思えませんが、臭豆腐については食べず嫌いの日本人が多いですので、ぜひこんな機会に食べてみてはいかがでしょうか。最初はひどく臭く感じるでしょうけど、食べてみると、美味しいですよ。


 こちらは大連名物のカキなどの海鮮の焼き物です。海に近い大連では海鮮料理が大変有名です。良い素材の店で食べると、さすがにおいしく感じます。天津街の屋台では食べたことがありませんが、見た限りでは新鮮そうな素材が売られていて、客が自分で選んでから焼いてくれる仕組みになっています。 


 こちらも海鮮焼きの店です。看板にはウニの写真が出ていますが、置いてある素材はその前の店とあまり変わり映えしません。


 大連は海鮮料理が盛んな街ですので、さきほどのような昼間から営業しているような店舗がある一方で、夜になると天津街の中に建てられる屋台形式の大規模海鮮料理レストランもあります。上の写真はその中の一つで、地元の人や観光客で賑わっています。白人の観光客の姿もちらほら見かけます。 

 
 この店では美味しそうなカニや貝類がありました。こういうのを見ると、ついつい食べたくなってしまいます。

 
 この店では調理済みの魚やエビが売られています。ここで買えば、エビや魚をかじりながら、天津街を歩けます。

 
  でも、私は天津街では海鮮料理を食べたことはありません。
 アジアの様々な街の屋台でご飯を食べている私ですが、ここ大連ではこうした屋台のレストランで海鮮料理は食べないことにしています。衛生的にそれほど問題あるとは思っているわけではありません。ただ、大連の普通の老舗レストランでもそれほど高くない値段で海鮮料理が食べられるのですから、万万が一のリスクも考え、むしろそちらを選んでいるということです。(大連でも高級店は大変高いです。)




 ここ天津街では、大連名物だけではなく、中国各地の名物料理の店も並びます。
 上の写真は点心の饅頭屋さんです。点心の饅頭屋としては狗不理が有名です。狗不理は中国人なら知らない人はいないほど有名な店ですが、日本人の舌にも合う中華饅頭を食べさせてくれます。
 この写真の店では包子は2個1元ですから、あまり味は期待できそうもないので、食べたことはありません。看板を見ると、豚肉入り、牛肉入り、野菜入り、小豆入りなど、種類はいろいろあります。お好きな方は是非どうぞ。


 こちらは武漢料理の店で、 熱干麺豆皮といった武漢のB級グルメが楽しめます。熱干麺豆皮もおやつとして食べるのには良いと思いますので、おすすめです。


 ここは麺屋さんです。看板には韓国式冷麺と書いてありますが、冷麺だけでなく、うどんに似た河粉を使った焼きうどん(広東炒河粉)も置いてあります。 私の好物である干炒牛河もあります。これは香港や広東省の広州あたりの味です。
 そのような店が並んでいるここ天津街はB級グルメが集積したゾーンなのです。




 では、天津街でのショッピングはどうかということですが、天津街の道の中央に出ている屋台では、高級品は売っていません。例えば毛皮とかカバンとかで素材の良い品を探そうと思えば、天津外に面して建っている老舗の商店に入ってみてください。ここ天津街は昔からの大連のメインストリートですから、この通りに面したお店は信用のおける老舗が多いのです。大連の毛皮は品質が良いですし、デザインも良くなってきましたからおすすめです。


 逆に、安い店ということでいえば、10元ショップというのがあります。全品10元です。10元は日本円で150円くらいです。 そういう意味では、10元ショップは日本の100円ショップほどには割安感がないわけで、品揃えも日本の100円ショップより価値のあるもの(?)になっています。まあ、一度くらい中を覗くのも面白いと思います。


 そして、ニセモノ屋さんもあります。天津街というメインストリートで白昼堂々と販売されています。こうしたニセモノショップは天津街や勝利広場の地下街に沢山ありますが、どこのニセモノショップの人も日本語が上手です。ニセモノを買っていく日本人が多いのですね。因みに私は店を冷やかすだけです。

 
 ここはおもちゃ屋さんです。外に飾られているぬいぐるみを見ると、ふなっしーのような、ふなっしーではないようなキャラクターも売られています。買って帰ることはないのでしょうが、こういう商品を見て回って面白い発見が多いのも、ここ天津街の特徴なのです。



悦泰街里、澤仁麺館の油潑麺



 天津街のなかでも賑やかなエリアは、大連駅前から歩いてきて上海路と交差するあたりまでです。天津街が上海路と交差する辺りには書画骨董を扱う店が多くなります。上の写真は上海路を過ぎたところから上海路方面(大連駅方面)を見たところです。ここまで来ると人通りがグッと減ります。

 
 さらに直進し、民生街という広い通りを渡ると、そこには悦泰街里という大連にしてはモダンな一角が現れます。この中に入ると、大連にいることを忘れてしまいそうなくらい、別世界のような街並みです。ここには様々なレストランやコーヒーショップなどが入っています。


  その中の一つ、刀削麺という看板に吸い寄せられるように入ってしまったのが、今回紹介する澤仁麺館です。例えば飲茶のできる広東料理レストランなど、他にも良さそうなレストランはいろいろあったのですが、大好きな刀削麺という看板にまさに吸い寄せられてしまったのです。


 山西省のラーメンを得意とする澤仁麺館のメニューです。刀削麺もあるのですが、たまたま注文を取りに来た店主に聞くと、この店の自慢料理は油潑麺だそうです。油潑麺というのは、私は過去に聞いたことも食べたこともないのですが、日本で言うところの油そばの中国料理バージョンに違いありません。ではそれを下さいということで、刀削麺ではなく油潑麺に挑戦です。


 出てきました。これが油潑麺です。麺は刀削麺と同じように塊を削って作る平たい太麺です。日本人が珍しいのか、店主が丁寧にも、酢を沢山かけてよくかき混ぜて食べてくださいという説明までしてくれました。酢をかけてかき混ぜて食べるところなども油そばと同じです。正しく言えば、この油潑麺を日本式にアレンジしたのが日本の油そばということになります。

 

 油そばですから脂っこいのですが、中国酢を1周半くらいかけると随分と食べやすくなります。麺はもちもちで美味しいですし、唐辛子の辛さも効いていて、これは私好みの味です。なるほど、店主が自慢料理だというだけのことはあります。
 飲み物は自家製の酸梅湯にしました。当然ですが、酸っぱいです。でも、このさっぱりした味が油潑麺に合うのです。



跑馬地港式茶餐庁



 この天津街の中で利用価値の高いショッピングコンプレックスは、カルサプラザ(佳兆業広場)ではないでしょうか。大連で人気のブランドがたくさん入居しているショッピングセンターですので、日本では売っていないような掘り出し物もあるかもしれません。
 このカルサプラザ(佳兆業広場)の地下には、手頃なレストランがこれまたたくさん入っていて、出張者のように一人で食事するときなどは便利です。なかでも、おすすめが上の写真の跑馬地港式茶餐厅(ハッピーバレー香港式軽食店)です。中華料理以外のメニューが豊富な香港の茶餐厅とは違って、香港式の軽食、すなわち点心や麺類などを中心にメニューを構成しているレストランです。そういう意味では、香港らしい店の名前をつけているけど、香港の茶餐厅とは全く異なるタイプの店ということになります。


 この店は跑馬地(ハッピーバレー)などという香港の地名を冠しているので、思わず入ってしまったというのが本音です。よくよく調べてみると、大連には、尖沙嘴(チムサーチョイ)茶餐厅という、これまた香港の地名を冠した茶餐厅もあります。大連で茶餐厅という名前をつけている店には、港仔とか千日賀などもありますが、どこも跑馬地港式茶餐厅と同じで、本来の香港の茶餐厅とは異なり、点心や麺類などをメインにしたレストランです。
 大連は餃子の街なのですから、餃子は街の至る所で食べることができます。一方、点心は中国の南方で発達した食べ物ですから、あまり大連では見かけません。ですから、ここ跑馬地港式茶餐厅に来たら、まず点心を食べてみましょう。
 この日は焼売しか食べませんでしたけど、他にも様々な点心があり、そのメニューの豊富さには感心しました。味もとびきり美味しいというほどではないにせよ、十分に合格です。
 

 この日点心を控えめにしたのは雲呑麺を食べたかったからです。この雲呑麺は確かに香港風のワンタンメンでした。


 でも、この日最も感激したのが、デザートとして注文したこのドリアンパイです。このドリアンパイはドリアンの香りが強くて美味しかったですね。

 一人で食べると、これだけ食べてもお腹がいっぱいになってしまいます。二人か三人で来ると、点心もいろいろ食べられるので満足感はかなり高くなると思います。この店には、大連に単身赴任や長期出張で来ている日本人が時々利用していますので、日本人の取り扱いにも慣れているようです。大連のどこで食べたらよいのかわからなくなってきたら、天津街のカルサプラザ(佳兆業広場)に来てレストランを探し、それでもどこで食べて良いか見当がつかなかったら、ここ跑馬地港式茶餐厅で日本人の口にも合う中華の軽食を味わってみてください。



バナ

 大連 TOP
大連駅と中山広場
 満鉄博物館(旧満鉄本社)
天津街で買物とB級グルメ
ロシア人街(ロシア風情街)
双興卸売市場と中国茶市場
星海広場と星海公園
(お粥の朝食、大連のPM2.5)
大連だから餃子
大連の海鮮料理
春餅と毛血旺
 旅順への小旅行
旅順の203高地と東鶏冠山 
 中朝国境の街、丹東の観光
中朝国境の町、丹東
中朝国境、丹東の街と鴨緑江大橋
 丹東から船で北朝鮮見学
虎山長城と一歩跨ぎ

大連に行くなら
中国聯通香港のSIMカード

中国では規制により
Google、Yahoo!検索、Facebookや
Twitterなどができません

香港製のこのカードを使えば、
その規制に関わりなく
中国内でもそうしたサイトに
アクセスできます。

データ通信専用SIMカード

(電話はできません)
大連でも丹東でも上海でも
中国内どこでも利用できます。


SIMカードケース

粘着式ですから大切な
SIMカードを落としません。
私も使っています。



ースペース