星海広場は大連の新しいシンボル |
大連市の星海広場1997年6月30日に完成したアジア最大の面積を誇る広場で、楕円形の形をした近代的な公園です。広さは4.5万平方m。といってもイメージが湧かないでしょうから言い方を変えますと、楕円形の一番長いところで直径約240mあります。上の写真は広場の中央から山側を撮影したものですが、ご覧の通り、高級マンションが連なっています。 |
この星海広場は、2012年に失脚した薄熙来(はくきらい)氏が大連市長時代に、大連市の100年記念として計画された公園で、もともと風光明媚で知られた星海湾を埋め立てて建設されました。ここには会議・展示センター(星海国際会展中心)なども建設され、大連の副都心的な位置づけの開発がされています。公園中央から展示場方面を見ると、ホテルや事務所ビルなども建ち並ぶ様子が見えます。私の大連での定宿は、この星海広場にあります。 上の写真も広場中央から見た写真ですから、星海広場はこの倍の広さがあるわけです。 |
星海広場の外周道路にはスポーツの像が建てられていて、、その内側が広大な芝生の公園になっていて、周りには国際展示場、事務所ビルや高級マンションが取り囲むように建てられています。 |
これはバドミントンでしょうか。躍動感のある像です。 |
前述のとおり、私の大連での定宿は、この星海広場にありますので、朝はこの界隈を散歩するのが私の大連での日課です。上の写真は星海広場の外周道路の一角で、中洋折衷のような建物が並んでいます。この辺りにはレストランがいくつかあります。 |
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星海広場の三宝海鮮でお粥と点心の朝食 |
そんなレストラン街の一角にある三宝海鮮。「早点番茶」と書いてありますから、朝から点心が食べられそうです。今日の朝飯はここにしましょう。ホテルには豪華な朝食がセットされているのですが、正直言って日本のホテルと比べてもメニューは変わり映えしないので、旅の楽しみがありません。 海外に行ったら、その国らしいご飯を食べる、それが私の流儀です。ですから、中国に来たら中国らしい朝飯を食べる、これが私の行動パターンです。 |
この店は「海鮮」という名前がついていますが、朝はお粥で有名なレストランです。ということで、中華粥の定番、皮蛋痩肉粥です。上の写真ではよく見えませんが、お粥の中には皮蛋や豚肉がたくさん入っています。お粥もよく煮込まれていて、味付けも良く美味しいです。 |
上の写真は三宝海鮮の店内です。 本当はお粥だけ食べて帰ろうと思っていたのですが、わずか9元という激安価格でしたので、もう少し注文しましょう。上の写真で、奥の方にカウンターみたいなものが見えますが、そこに点心やおかず類が並べられていて、そこで現物を見ながら注文する仕組みです。 まだ朝早くてお客さんが少ないせいか、スタッフがついてカウンターでおすすめ商品を説明してくれます。 |
そこで注文したのは、点心の定番、エビ餃子(蝦餃)です。見た目にきれいですね。透明な皮の中にエビが見えます。 でも、食べてみたらエビがフニャフニャです。これはいけません。見た目には良いけど、中身が悪すぎます。私がこれまで食べたエビ餃子のなかでは最悪の味です。大連は海鮮料理で知られた街で美味しい海鮮料理が食べられるので、ここで食べるエビ餃子もてっきりプリプリのエビが入っていると考えていたのですが、すっかり外れてしまいました。 このレストランには点心が沢山あるので、他の点心も含め、次回訪問時に味の確認をしたいと思います。この日だけたまたま美味しくなかったのだと思いたいです。 |
というのも、上の写真にあるジャガイモの細切り炒めはすごく美味しかったのです。こういう家庭料理を食べるとホッとします。シンプルながらもシャキシャキした味で、箸が進みます。お粥も美味しかったし、ジャガイモの細切り炒めもこのレベルの味ですから、点心だって美味しいはずなのです。 |
カウンターでは、エビ餃子と豚肉の細切り炒めに加えて、デザートとして、ドリアンパイとかぼちゃパイを注文してみました。右がドリアンパイ、左がかぼちゃパイです。かぼちゃパイはかぼちゃに似せて作ったのでしょう。ちょっと工夫が感じられます。 ドリアンパイはデカすぎて、パイの味ばかりでドリアンの香りがありません。これは失敗です。かぼちゃパイの方が美味しいかったですね。 こんな感じで、こういった地元の店での行き当たりばったりの朝食も楽しいものです。少なくとも美味しいお粥が食べられたということで、ホテルの朝食と比較すると、はるかにエンジョイできました。 |
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星海公園 |
こちらは星海広場に隣接する星海公園です。夏場には海水浴場としてもにぎわうらしいのですが、この日は冬ですから、人影も少ないです。 |
殆ど流行らなかった曲で、知る人ぞ知る尾形大作の「大連の街から」という曲には、「若者たちはみな とてもおしゃれさ。星海(シンハイ)の 白い渚よ、老虎灘(ラオフータン) 海の青さよ」というフレーズがあります。ここで出てくる「星海(シンハイ)の 白い渚」は昔の星海湾の海岸で、その名残がここ星海公園です。 綺麗な海岸線ですけれども、周囲が開発されて遊園地もできてしまっているので、そんなに風情があるわけでもないですね。 |
観光スポットの少ない大連では、星海広場にせよ、星海公園にせよ、観光スポットとしてガイドブックに紹介されていますが、大連駅周辺からの移動時間も考えれば、わざわざ観光に身に来るほどの場所ではないと思います。 前述の通り、私の定宿は星海広場近くにあります。ここ星海湾エリアの環境は素晴らしいし、レストランもいろいろあります。ただ、賑わいという点では大連駅周辺には遠く及びませんので、ナイトライフはほとんど期待できません。大連でのナイトライフを楽しみにしていない人なら、この星海湾エリアのホテルの方がおすすめだと私は思います。そして、私のようにホテルをこの付近にするのであれば、星海広場と星海公園は気持ちの良い朝の散歩コースとしておすすめできます。 |
冬の積雪時の星海公園付近です。星海広場や星海公園のあたりに大連駅からタクシーで来ると、30分以上はかかりますが、こういった雪の日になると1時間以上かかるのを覚悟する必要があります。 |
道路が渋滞しても、時間通りに走るのが市電です。2014年6月現在、1元で乗れます。この辺りは専用軌道を走りますので、渋滞とは無関係なのです。私が愛用している交通機関です。 また、2015年には大連にも地下鉄が開通予定で、その最初の地下鉄が大連駅の方から星海広場を通り、その先の大連ハイテクパークや旅順の方につながります。そうなると、大連駅方面には10分とか15分くらいで行けるようになりますので、この星海広場のホテルの利用価値は大いに向上するのではないでしょうか。 |
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大連でPM2.5を体験 |
話が随分と逸れたついでに、大連のPM2.5の事情についてお話しします。中国のPM2.5の状況はかなり深刻で、日本のテレビでは北京の様子がよく報道されます。北京が相当に深刻であることは間違いないのですが、ここ大連も日によっては相当に悪くなります。 上の写真は大連星海広場近くの私の定宿ホテル前です。冬の1月に撮影しました。青空が綺麗ですけれどもこの日のPM2.5の値は約130μg/m3でした。日本の環境基本法における基準値は「1年平均値15μg/m3以下かつ1日平均値35μg/m3以下」ですから、相当に汚染されていることが分かります。空の色が綺麗だからといって、空気が綺麗だとは限らないのです。 |
こちらの写真はその前日の同じ時間に撮影したものですが、青空も見えなければ、背景の山も見えません。この日のPM2.5の値は300μg/m3を超えていました。 このように、PM2.5の数字は日によって大きく変動します。それでも、北京のようにマスクをしている人を殆ど見かけないのが、中国東北人のおおらかさでしょうか。 |
同じ日の写真ですけれども、通りの向かい側さえもちょっと霞んでいて、靄っているかのようなのですが、地元の中国の友人に聞くと、これがPM2.5の影響で、季節や風向き等により日々大きく変動するとのことです。私は大連には出張ベースで行くだけで住んでいるわけではありませんから、あまり気にしないようにしています。 PM2.5による空気汚染状況については、こちらのサイトから全世界の最新のデータを見ることができます。 |
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