大清花餃子は人気店 |
大連といえば餃子です。地元の人に質問したら、そんな風に答えるかどうかはわかりませんが、大連から来た中国の人と話をしていると、「日本の餃子はうまくない。私の家に餃子を食べにいらっしゃい」なんて話をよく聞きますし、「餃子は皮から手作りするから美味しいんです」ということもよく言われます。そして、私が1992年に初めて大連に来た時も餃子がうまかったという強烈な印象があるものですから、「大連だから餃子」というイメージが私の頭に出来上がってしまったのです。 |
では、大連のどこの餃子が一番うまいのか、というとよく分かりません。日本のぐるなびのようなサイトで大衆点評というサイトがありますが、そこで大連の餃子の店を人気順に調べた結果がこちらです。トップは大清花餃子というレストランです。上の写真の店です。なかなか派手な入口ですね。 たまたま宿泊していたホテルに近かったので行ってみました。行き方については後で紹介します。 |
大清花餃子の一階の入口を入るとすぐに清王朝の宮廷衣装などが飾られていて、観光客にとっては嬉しいスペースです。でも、華やかなのはここだけで、全般的には地味な内装で落ち着いた雰囲気の店です。 |
席は二階ですということで案内された二階は、上の写真のような内装です。豪華さはないですけれども、席はゆったり作ってあるので居心地は良いです。午後4時くらいですから、お客さんは殆どいません。 |
早速、メニューを開いて、料理を選びます。左側が海鮮豚肉のページ、右側が豚肉野菜のページです。この2ページだけでも20種類を超える餃子です。 |
こちらのページも餃子のメニューが並んでいます。店員に一皿でいくつの餃子が入っているのか聞いてみたら、15個だそうです。これは食べ甲斐があります。 相当に悩んだうえで、最初のページから満族餃子、下のページから羊肉香菜餃子を選択しました。 |
さて、餃子が出てくるのを待ちます。餃子の場合、酢、しょうゆ、ラー油やニンニクいった調味料は自分で調合します。人により味の好き好きがあるので、食べる人がたれを作る方が合理的でしょう、と大連の人は言います。 香港に住んでいた私としては、調味料は付けずに食べてほしいと言われる広東点心に慣れているので、同じ中国でも随分と考え方が違うと思ってしまいます。広東点心は点心師が繊細に味付けするので、特に酢を必要とする場合以外はそのまま食べるものとされているのです。 |
そんなことを考えながら餃子のたれを調合し、待つこと20分くらいで、まず満族餃子が出てきました。 |
大清花餃子の人気商品の一つが、この満族餃子です。メニューを見ると、エビ、カニ、豚肉とニラを包んでいると書いてあります。確かにその通りの餃子でした。皮を通して少し赤く見えるのが蟹ですね。 大連の餃子に共通しているのですが、この店の餃子も皮がふっくらしていて柔らかい感じで、噛んでいると甘みが増してきます。この餃子の皮は確かに美味しいですね。私好みなのかもしれません。満族餃子に大満足です。 |
そして、こちらが羊肉香菜餃子です。日本人は羊肉というと臭みが強いのではないかと思いがちですが、この餃子に関してはくさみは感じられません。香菜の味が強いということもあるかも知れません。 羊肉香菜餃子も美味しいです。やっぱり大連の餃子は美味しいですね。15個ずつ入っていて、満族餃子も羊肉香菜餃子も28元ですから、それぞれ400円、二つで800円。でも、もうお腹いっぱいで夕食が食べられなくなってしまいそうです。 |
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さて、大清花餃子への道順です。大清花餃子は大連市内に二つの店舗があって、私が行ったのは西安路に近い科技谷店です。中国のぐるなび、大衆点評では地図も出ていますから参考にしてください。 西安路は大連一の繁華街で、西安路と黄河路との交差点にマイカルの入っている羅斯福(Roosevelt)広場というショッピングセンターがあって、ここが西安路繁華街の中心です。路面電車で行こうと思えば、大連駅前を走る201路の終点駅、興工街で202路に乗り換え、一駅乗ったところですから、中国語が分からなくても何とか辿り着くでしょう。 |
西安路の繁華街にある羅斯福(Roosevelt)広場です。大連最大のショッピングセンターで、上の写真からも、とてつもなく広いショッピングセンターであることが分かるかと思います。この羅斯福(Roosevelt)広場があるので、若い人も多く集まる街です。 |
フランスのスーパー、カルフールです。カルフールは中国内では各地に店を出しています。ここは圧倒的な品ぞろえと価格の安さで、地元の人に人気です。カルフールは日本では進出に失敗しましたが、中国では今後とも店舗網を拡大していくようです。 大清花餃子へは、マイカルがある西安路と黄河路との交差点から黄河路を大連駅側に戻り、カルフールの前を通って、さらに歩きます。 |
黄河路には、カルフールのあるあたりから上の写真のようなバス停がいくつも並んでいますが、この道を西安路と黄河路との交差点から3分くらい歩けば、上で紹介した派手な入口が見えますので、大清花餃子の場所はすぐに分かるはずです。 |
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大連でおすすめの餃子屋さん、いろいろ |
大連ではあちこちで餃子を食べているのですが、どこで食べてもおいしいです、という話を少しします。 このページの上の方で、中国には日本のぐるなびのようなサイトで大衆点評というサイトがあって、そこで大連の餃子の店を人気順に調べた結果では、トップが大清花餃子というレストランだった話をしました。それでは、第二位はどこかというと、開口笑連鎖餃子城というチェーン店です。ここでの一番人気は、上の写真にあるエビ餃子です。 |
でも、エビ餃子を食べると味比べが難しいので、ニラと豚肉の餃子にしました。ここの餃子については、ちょっと特徴がないですね。餃子の皮は普通に美味しいのですが、インパクトに欠けます。この店が地元の人に大人気な理由が私にはもう一つ理解できません。 ただ、日本人旅行者にとって、この開口笑連鎖餃子城は清潔なので入りやすいと思いますし、店舗も3店舗いずれもショッピングセンターに入っているので、覚えておくと良い店だとは思います。 |
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逆にちょっとマイナーな店ですが、大連に住む中国人の友人が連れてきてくれた大福餃子館は美味しかったですね。この手の餃子専門店は、大連市内には数多くありますから、どこが一番美味しいとか、どこの○○餃子が美味しいとかいった話をするには、私の経験はあまりにも少なさすぎます。 ただ、大福餃子館は美味しかったという話なのです。もう5回以上は行ってしまいました。 |
大福餃子店のメニューです。水餃子だけでこんなにメニューがあるのです。日本で餃子と言うと豚ひき肉が中心ですが、大連では豚肉もあれば羊肉もあり、野菜もあれば、海鮮もあります。どれを選ぶかいつも迷ってしまいます。 |
大福餃子館では一皿20個入りが普通ですが、半分にしてもらって一皿10個にして6種類くらいの餃子を食べました。 |
もちろん、餃子以外は注文しません。(スープだけ注文しました。) 次から次へと餃子が嵐のように出てきます。どんどん餃子が出てくるのですが、どんどんお腹に入っていってしまいます。餃子の種類に変化をつけているものですから、全然飽きないのです。 やっぱり大連は餃子が美味しいのです。 |
例えば、上の写真はある日の朝食です。朝から餃子を食べるのかと驚かれるかもしれませんが、朝から大福餃子店は開いています。開いているということは朝から餃子を食べる人がいるということです。 この日の注文は、手前がサワラの餃子、奥が豚肉と香菜の餃子です。サワラの餃子は脂っこさが全くなくて朝から食べやすいのです。それぞれ10個ずつ、一人で20個食べると流石に食べ過ぎで、午後になってもお腹がすきません。 |
大連では市内の再開発が進み周りには高層マンションが建ち並ぶなか、ここ大福餃子館のある一角には昔の大連の風情が残っています。大福餃子館の餃子が美味しいのは事実ですが、そんな大福餃子館の周りの環境も私がこの店に何度も餃子を食べにくる意欲付けになっているのだと思います。 |
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