大連双興卸売市場(中国の市場も面白い) |
私はアジアの街を旅行すると、必ずその街のマーケットを見に行きます。アジアのマーケットはどこも活気に満ちていて見ている私も元気がもらえるし、マーケットを見ることでその街の人々の生活の一端を垣間見ることができるからです。 ここ中国・大連の市場、大連双興卸売市場も活気に満ちたマーケットです。市場は大連双興商品城の建物の裏手に広がっています。場所は大連駅の赤い字で批発市場と書いてありますが、批発が卸売という意味になります。 なお、場所は大連駅のすぐ北側です。大連市電などが通っている側の反対側になります。「dalian shuangxing shangpincheng」をコピペしてgoogle地図で検索すると詳細な地図が出ます。このページの下にも地図を載せておきました。 |
大連の双興卸売市場(双興商品城野菜批発市場)の中です。お店の人や納品に来た人などが忙しく走り回ります。カメラを提げてぼやぼやしていると怒鳴られそうな勢いです。安全ということについては、まだまだ中国ではその文化が浸透していませんので、市場内では台車や自動車、二輪車などに気を付けてください。 しかし、タバコを吸いながら台車を押して走る姿など、昔の日本では見られた風景ですから、ちょっと懐かしさを感じてしまいます。 |
買い物をして帰る主婦たち。日本ではスーパーマーケットでよく見かける風景です。後ろに、女性が押す台車も見えます。 ここは卸売市場なのですが、小売りもしているのです。 |
上の写真は、どこかのレストランの買い付けでしょうか。リヤカーに野菜が山積みにされています。この積み方では、店に戻るまでに荷崩れするだろうな、などと思いながら、中国の人々の懸命な姿を見れるのも、こうした市場巡りならではの楽しみなのです。これで、自転車をこぐのですから、カーブで荷崩れする姿は容易に想像できます。 |
とにかく広い市場です。 忙しく働いている人が多いので、店で立ち食いではなく、移動しながら飯を食う人もいます。こういうのはアジアらしくていいですね。 |
市場というのは、その街の豊かさが分かる場所です。この大連の市場を回っていると、いかに物が豊富で、しかも安いかということに気づきます。そして、沢山の同業者が店を開いているので、消費者としては見つからないものはないという感じです。 確かに利便性ということではスーパーマーケットは便利ですけれども、こういうアジアらしい市場というのは人間味が感じられるので、私は好きです。 大連の中国茶葉市場については、このページの一番下の方に載せています。 |
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果物と野菜市場(大連双興卸売市場) |
では、フルーツ市場から見ていきましょう。 この写真は5月下旬に行った時のものですが、この時期はちょうど大連近郊でのチェリーの収穫時期にあたります。今日摘んだばかりのチェリーを卸値で、という垂れ幕が出ています。大連のチェリーは甘くておいしいですよ。でも、シーズンが短いので、ちょうどよいシーズンに行けることはなかなかありません。 |
この果物屋さんも、チェリーを中心に取り扱っています。でも、一つ上の写真の店に比べると、あまり美味しそうに見えないのは、店員が座っているからかもしれません。 |
ここでもチェリーを販売しています。 このような市場での販売は重さ売りですから、こちらの店では、お客さんがチェリーをよりすぐって、選んだチェリーの重さで値段が決まるのです。美味しそうなチェリーだけを選りすぐって買い求める人々の姿が見られます。 このような庶民の生活を垣間見るのも市場巡りの楽しさの一つです。 |
チェリーは大連の産品ですが、南国で採れたマンゴーなども売られています。 マンゴーというと、日本人はフィリピン産とかタイ産とかを思い浮かべますが、中国でも海南島はマンゴーの有名な産地で、5・6月はその収穫期に当たります。2斤(1斤は500g)15元ですから、安いですね。「甘いですよ」という字も見えます。 |
今度は野菜売場を見てみましょう。手前にはトマトが、そして後方には緑の葉物の野菜が見えます。こういう野菜のお店が二十も三十も並んでいるのです。 |
店員さんが近くにいますので、お客さんが品物を選んで店員さんにお金を払うという一般的な小売店の販売スタイルになっています。 |
日本のスーパーマーケットのパック売りですと、良い品物と一緒にちょっと生きの悪い品物が入っていたりすることがありますが、 ここのように自分で選んだ品物だけを買える店だと、お客さんの品物を見る目がどんどん肥えていく気がします。 |
にんにく屋さんです。にんにくの良し悪しなど、どうやって図るのか 私には全く分かりませんが、中国の人たちはこの店の前にしゃがみ込んで時間をかけて選んでいました。にんにくは中華料理には欠かせませんから、それだけ選ぶ目も肥えていくのでしょう。 |
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その他の食品市場 |
市場の中には魚屋さんもあります。大連は海鮮料理で有名な街ですから、ウニなどを取り扱う店もあります。 |
ここはエビのお店。エビやカニは生きたまま水槽に入れられています。中国の人々も新鮮な素材を好みますので 、冷凍物などは人気がないのです。これは、タイでもベトナムでも、あるいは香港、シンガポールでも同じです。そうした意味では、日本人よりも贅沢です。 |
お肉屋さんも、豚肉屋、鶏肉屋、牛肉屋、羊肉屋といった専門に分かれていますが、すごい数の店舗があります。中国人の強烈な食欲を感じる一角です。 |
上の写真は餃子の皮や麺を製造・販売している店です。実に多くの種類の麺を販売しています。 |
上の写真は唐辛子と調味料専門店です。 タイで唐辛子を買って帰ったところ好評でしたので、大連でも買って帰ろうと思っていたのですが、最後に買おうと思っていたら時間が無くなって買えなくなってしまいました。やはり思い立ったらすぐに買わないといけません。 |
乾物屋さんです。シイタケなどが見えます。 時期が来れば松茸も並ぶのでしょうか。 いや、松茸は乾物屋ではないでしょうね。別のところで帰るに違いありません。大連は北朝鮮に近いから、北朝鮮産のマツタケが安いかも。 |
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大連で中国茶を買う(大連双興茶葉市場) |
大連双興卸売市場の一角に、中国茶の専門で数十店が軒を連ねる茶葉市場があります。もちろん、大連の市内には中国茶の専門店がたくさんあるのですが、私のように毎日中国茶を飲む習慣がある場合は、値段が廉価なこの茶葉市場の利用をおすすめします。 |
この双興卸売市場の中国茶市場は、なかなか見つけづらい場所にあります。そもそもこの市場で働いている人に聞いても、10人中9人以上は「茶葉市場なんかない」といいます。 実は、この市場の建物の裏手の二階が駐車場への入口になっていて、この駐車場入口の前に、茶葉市場への入口があるのです。ですから、双興卸売市場の建物の二階に上がって、駐車場に行くために建物を出て駐車場に向かう道路に出てからでないと、この茶葉市場に行けないようなのです。 上の地図で茶葉市場は商品城建物の敷地の裏手の方にマークしましたが、大体そのあたりにあるのです。 |
とにかくこの茶葉市場に辿り着ければ、そこには中国茶専門店がたくさんあります。選び放題なのですが、結局、親切そうなこの女性がやっている入口付近の店で買うことにしました。 |
こういった市場で中国茶を買うコツですが、概略、次の通りです。 ①買いたい茶葉の種類を予め決めておく。 ②それぞれの茶葉の分量も想定しておくと良い。 ③店に着いたら買いたい茶葉の試飲をさせてもらう。 (値段により種類が色々あるのでいくつか試飲する。) ④自分の舌を信じる。必ずしも高いお茶が美味しいお茶ではない。 ⑤料金交渉をする。 (大量に買う場合でも最初は大量に買うそぶりを見せない。) とにかく試飲をして、自分に合うお茶を買うことが一番大切です。値段については、少ない量であれば値引きはほとんど期待できません。大量に買って初めて値引きをしてもらえます。 |
そして、お土産用にするときには、パッケージについても相談をしてみましょう。荷物はかさばりますが、単なる袋入り中国茶と箱入りや缶入り中国茶とでは、もらった人の立場で考えると印象が大いに異なります。「馬子にも衣裳」と同じで、「お茶にも包装」です。 |
このお店では茶器なども売っています。中国茶も茶器も、日本で買う値段の半値以下で買えます。茶器は店により品ぞろえが違いますので、いろいろな店に入って、自分の好みに合う茶器があるか探してみましょう。 中国茶や茶器の買物は、私の中国での楽しみの一つです。それだけに、随分と要領よく買えるようになったのですが、それでも試飲をしたり、値段交渉したり、包装を考えたり、ということに加えて、店の人が重さを測って袋詰め(真空パックしてくれます。)したりしますから、時間が結構かかるものです。普通だと2・3時間はかけて楽しんでいます。急いでいる場合でも一時間ではギリギリのところです。時間に余裕を持ってショッピングを楽しみましょう。 |
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