桂林で食べた本場の桂林米粉｜アジア写真帳（桂林）

桂林で食べた本場の桂林米粉GUILIN

桂林米粉、桂林に行ったら必ず食べよう

　桂林の食事、桂林のＢ級グルメ、桂林の料理と言えば桂林米粉です。桂林米粉は桂林を発祥の地として中国全土で食べられますが、桂林に来たらぜひ味わいたい料理です。というか、実は桂林の料理というのは基本的に広西料理なのですが、この広西料理は日本人の口には合わないと私は思うのです。そんななかにあって、桂林米粉だけは桂林で美味しく感じた地元の料理です。

　桂林でも陽朔でも興坪でも、桂林米粉の食堂はたくさんあります。どこに入ったら良いかというと、お客さんで賑わっていて清潔な食堂を選ぶのが無難だと思います。
　上の写真は興坪の朝7時くらいの様子です。田舎町の興坪ですから人が少なく、どこの店も開店したばかりでガラガラです。こうなると、清潔そうな店ということが選択肢です。なぜ清潔そうな店かというと、清潔にできるだけ、店が繁盛しているからです。店の中がゴチャゴチャしている店や整理ができていない店は概して利益が出ていません。お客さんが入らないから利益が出ないのです。そういう店は美味しくありません。その点、上の写真の店は合格です。入口のお兄さんは着ている服も清潔です。こういう店は好感が持てます。

　米粉と同じような食べ物に螺螄粉があります。桂林に近い柳州市の名物で基本的には米粉です。タレの味付けが異なっていて螺螄（タニシ）味です。実は私は螺螄（タニシ）が苦手なので食べてはいませんが、これは桂林米粉を上回る美味しさだということを多くの中国人から聞かされています。

　桂林米粉は、地元の広西料理の味が好きになれない私にとって、オアシスのような食事です。実は私は中国の料理が大好物で、広東料理、上海料理、北京料理、中国東北料理、それに四川料理や湖南料理といった本場ではすごく辛い料理も含めて、口に合わないなどと感じたことはないのですが、この広西料理だけは正直言って美味くないと思うのです。そうしたなかにあって、桂林米粉だけは心からおすすめできる美味しい食事なのです。
　桂林にはたくさんの米粉店があります。上の写真のような老舗の店も無難な選択です。桂林に着たらおいしい桂林米粉を十分に味わいましょう。

桂林米粉の食べ方

　桂林米粉についてはもちろんレストランでも食べられますけれども、できれば専門店に行ってみましょう。専門店などと言っても要は食堂です。こういう食堂に入ったら、まず食券を買います。「収銀台」と書いてある場所が食券売場で、注文して代金を支払う場所です。
　収銀台にはメニューが置いてあるか貼ってありますから、中国語の読めない方は指さしすることになります。桂林米粉は見た目が日本のうどんのようですが、日本のうどんと異なるのは食べ方です。一般的にはスープに入れずにタレとかき混ぜて食べます。これを鹵菜粉といいます。タレが下に入っていて、これに調味料を自分で好きなだけ加えてかき混ぜてから食べるのです。写真もなく○○粉というのがたくさん書いてあったら、「鹵菜粉」を選択すると、スタンダードな米粉が出てきます。

　そして食券を受け取ったら、「取粉」と書いてある窓口に出します。そうすると調理場の人が作り始めますからできるのを待ちます。混んでいると3分くらいかかるかもしれません。桂林にしても陽朔にしても観光の街ですから、お店の人もお客さんも外人に対して親切です。言葉が話せない人に対しては特に親切で、言葉が話せない人の分が出来上がると指さして教えてくれたりもしますから安心です。

　米粉の受け取り口で受け取ったばかりの米粉です。日本のうどんのようですね。写真では見えませんが、下の方にたれが入っています。日本のラーメンと同じで上に乗せる具はいろいろあって、写真のものはスタンダードなもので、チャーシューを増量したり馬肉を乗せたり、店によっていろいろなバリュエーションがあります。

　でも、まだ食べ始めてはいけません。調味料を加えるのです。唐辛子やニンニクなどです。辛い料理が苦手な人もニンニクくらいは入れた方が美味しくいただけると思います。
　調味料置き場が店内のどこかにあるはずですから、調味料を好きなだけ入れてください。地元の人は米粉を受け取ったらその後に調味料置き場に向かいますので、自分の前に受け取った人たちの動きを観察していれば、調味料置き場はすぐに分かると思います。

　上の写真はかき混ぜた後の米粉です。焼いてない焼うどんというか、うどんで作った油そばというか、まあ、そんなような感じです。私はたっぷり目に唐辛子や味噌を入れますし、ニンニクも普通に入れますから、ちょっと濃いめの味付けです。これは美味いです。
　鹵菜粉のタレにはもともと鹵水（広東料理にもよく使われるニガリ調味料）、八角や桂皮といった中国の調味料、唐辛子、牛肉や豚肉など様々なものが入っていますので、これらも含めてよくかき混ぜて食べると、本場の桂林米粉の美味しさを味わえると思います。