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ホーチミン−ドンコイ通りのレストラン、リバティ

  
ベトナムB級グルメ図鑑




 ホーチミンの目抜き通りといえば、ここドンコイ通りです。お洒落なショップが並び、また外国人観光客向けのレストランも数多くあります。
 今回の4泊5日のホーチミン旅行も今日が4日目です。今回は二日目に下痢をしてしまい、二日目以降は夕食を全く取る気になれない状況です。とは言え、前日の昼食、ニューワールドホテル・サイゴンにある満福楼での飲茶と普?茶のお蔭なのか、この日は朝から胃腸が快調です。


 ドンコイ通りでの本格的なベトナム料理レストランとしては、何と言っても上の写真のベトナムハウスが有名です。私も20年くらい前に一度行ったことがありますが、外国人向けに食べやすくなっている料理ではありますが、いかにもベトナムに来たという雰囲気を味わえる名店です。
 今回のようにまともに食事ができなかった日が続くと、1回くらい高級レストランに入っても罰が当たらないだろうということで、ベトナムハウスに入りかけたのですが、どうせベトナムハウスで食べるなら夕食を豪勢に食べたいという気持ちもあって、その日の夕食をベトナムハウスで食べることにし、別のレストランを探すことにしました。
 そこで選んだのが、ベトナムハウスの近くにあるレストラン、リバティです。日本のガイドブックでは決して評判の悪くないレストランです。


 レストラン、リバティの店内です。綺麗に内装され清潔感が漂います。流石にドンコイ通りにあるレストランです。1時過ぎでしたので空席も目立ちましたが、ドンコイ通りらしく、客層は白人観光客が殆どです。これは良いことなのか、悪いことなのか、……。
 メニューを開くと、メニューは大きく二つに分類されています。一つはベトナム料理編、そしてもう一つは中華料理編です。これは嬉しいですね。中国茶もいろいろ置いているのでしょうか。そして、廉価なお昼のセットメニューもあったのですが、せっかくだからベトナム料理と中華料理を一品ずつ注文してみることにしました。



 満福楼と同様に中国茶を注文しました。普?茶はあるかと聞いたところ、普?茶はないが烏龍茶はあるということなので、烏龍茶を注文したわけです。ところが、出てきたのは烏龍茶ではなく緑茶です。中華料理を一つの柱とするレストランでありながら、緑茶、しかもいかにも古くなって香りが抜けたような緑茶を「烏龍茶」と名づけて出すのですから驚きです。
 ウーンと、ここでまず頭を傾げてしまいました。


 さて、ベトナムハウスで豪勢な夕食を計画していますので、この日の昼食は軽く済ませたいというのが本音です。チャーハンくらい食べれば十分なのですが、それだけでは少し寂しいので、ベトナム料理メニューからチャオトム(エビのちくわのサトウキビ巻き)を注文しました。上の写真はエビのちくわをサトウキビから切り離したところです。ドンコイ通りのレストランらしく美しい盛り付けです。


 ベトナム人というのは巻いて食べるのが好きですから、このチャオトムも大きな葉物野菜に巻いて食べます。味はこんなものかなと思いますが、とにかく量が多くてチャーハンが来る前にお腹が一杯になってしまいそうです。




 そして、シーフードチャーハンです。これまた大量に来ています。見ると、普通の中華料理のチャーハンで、さすがに中華料理を一つの看板にしているレストランだななんて思ってしまいます。


 ドンコイ通りの上品なレストランですから、お碗に盛り付けて上品に食べます。エビやイカなどのシーフードもいろいろ入っていて期待が膨らみます。
 ところが、食べてみるとこれが見事に不味いのです。油が良くないし、味付けも悪くて、少し食べたら気持ちが悪くなってしまいました。シーフードなどの具やお米が悪いという問題ではなく、単に調理法が良くないようなのです。
 4分の1も食べないうちにチャーハンをギブアップせざるを得なくなったばかりか、気持ちが悪くなってチャオトムさえ食べられなくなってしまったのです。お茶を飲んで胃腸を落ち着かせようとしても、香りの悪い劣悪な緑茶です。これも飲む気になりません。
 空腹が満たされたわけでもないのに食欲を失い、しばし呆然としつつも精算をしてみると32,000ドン(日本円で1,200円、2011年11月現在)で、料理が二人分くらいあったことを考えれば別に高いわけではありませんが、これで昨日の満福楼以上の値段なのはちょっと納得がいきません。やっぱりベトナム料理を食べるなら、ニャハンゴン辺りに行くのが良いのかなと思います。

 しかし、このリバティのチャーハンによる胃腸へのダメージはきつく、胃のムカムカ感が夕方や夜になっても収まらず、結局、今回の旅行の最終夕食も食欲が出ないためにパスせざるを得なくなりました。「ホーチミン最後の夜の夕食をベトナムハウスで」という私の思いは実現することなく終わりました。今思えば、昼飯をベトナムハウスで摂るべきでした。




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