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ベトナムB級グルメ図鑑 |
ニューランとは |
私に言わせればホーチミンシティ最大の観光名所はベンタイン市場です。朝に行けばアジアのマーケットらしい活気とあわただしさを見ることができますし、昼間は商魂たくましいベトナム人の店員たちと、値切り交渉を楽しむことができます。また、夜ともなれば観光客向けに屋台が現われ、チープシックな買い物や屋台料理も楽しむことができます。 このマーケットの内外には、いわゆるB級グルメの店や屋台がひしめきあっているのですが、ベンタイン市場から少し足を伸ばしたニューランでは、まさにB級グルメの殿堂とも言うべきレベルの高いB級グルメを楽しませてくれます。 |
ニューランの朝は早く、まだ暗い6時に開店です。ニューランは日本のガイドブックでは、とにかくおいしいバインミー(フランスパンのサンドウィッチ)を食べさせてくれる店として有名で、私も過去にホーチミンシティを訪れた際に、おいしいバインミーを満喫させていただきました。 |
バインミーに入れる肉をスライスする機械です。ニューランのバインミーのおいしさは、パン自体もおいしいのですけれども、スライスしたての肉の旨さにもあります。この日は開店の6時に来たものですからお客さんの姿は見えませんが、このブースにはいつもお客さんの行列ができてしまうほどです。 |
そして、鶏肉やガチョウのロースやソーセージなどが店先にぶら下がっています。どれも旨そうですが、これらはバインミーの具にもなれば、フォーなどの麺類の具にもなるわけです。今日の朝飯は、バインミーではなくフォーにしてみましょう。 |
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フォーを食べる |
というわけで、店内にあるテーブル席に着席し、メニューからフォーガー(鶏肉入りのフォー)を注文してできるのを待ちます。テーブルの上には、例によって麺類に入れる調味料が沢山置かれています。 私がフォーを食べるといつも鶏肉入りになっているのですが、これは私自身が結構ダイエットを気にしていて、少しでもカロリーの低い料理を食べようとしているだけで、鶏肉入りがおいしいと思っているからではありません。因みに私は身長175cmで体重が71kgですから決して太ってもいませんし、メタボでもありませんが、かつては体重83kgまで行ったことがあるのです。無駄な抵抗かもしれませんが、少しでも綺麗な体型(?)を維持しようとしているからです。 |
出てきました。フォーガーです。例によって、香草ともやしなどの野菜類を入れた皿、レモンが出てきました。 |
麺のどんぶりをアップで写しました。うーん、いい香りのスープです。これにレモンを二つ絞ります。朝ですから、いつも以上にさっぱり目のヘルシーなフォーを食べたいのです。 |
そして、思いっきり、香草ともやしを乗っけます。いやいや、旨そうです、豪華なフォーガーの出来上がりです。 |
少し食べ進んで、中から具を取り出してみました。鶏肉入りのフォーですので、鶏肉が見えます。それに豚肉も入っていました。カロリーを気にしている私ですが、入っているものは拒まずに食べるのが私の主義です。鶏肉も豚肉も旨いです。 スープはあっさり目の鶏がらスープで麺も期待通りのあっさりした食べやすいフォーです。香草やレモンの味、それにスパイスが効いて、朝食らしいあっさりしたヘルシーな、それでいてきりりと締まったおいしい朝食でした。 ニューランはフォーも旨いです。 |
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フーティウを食べる |
2011年11月のニューランのメニューです。 1番にゴイクン(生春巻)があって、スパゲティ(4番)を含め、麺類メニューが続いています。今回は、フォーではなくフーティウに挑戦です。そもそもフォーはベトナム北部の麺で、南部はフーティウのほうが主流だとも聞いています。 この日オーダーしたのは、フーティウ・ナムヴァンという7番の麺、40,000ドンです。ナムヴァンとはカンボジアの首都プノンペンのことですから、フーティウ・ナムヴァンで「プノンペン風フーティウ」になります。 |
で、上の写真がフーティウ・ナムヴァンです。旨そうですね。食欲をそそります。 真ん中のエビが目立ってしまいますが、エビが沢山入っているというわけではありません。もちろん、麺の背後にあるように、たっぷりの野菜がセットされています。 |
野菜を麺に載せてみたところです。豪華な盛り付けになりました。私の場合は出てきた野菜をすべて載せるわけではありません。もやしなんかは食べ慣れているし、パクチーも大好きなので全部載せていますが、過去に食べたけど好みでなかった香草については外すなどして、ちょっと好き嫌いしています。 |
で、フーティウ・ナムヴァンです。野菜の下から、フーティウや豚レバーなどをほじくりだして写真を撮ったところです。フーティウ・ナムヴァンはプノンペン風フーティウの意味であることは既に書きましたが、このプノンペン風フーティウというのは、五目フーティウみたいなもので、既に見たエビや豚レバー以外にもイカや豚肉が入ったりしていて、具がいろいろ入っています。それが特徴なのではないでしょうか。 なお、フーティウはプノンペン辺りまで含め、南方で親しまれている麺で、メコン川のミトーなどに行くと麺類といえばまずフーティウになります。フーティウはフォーと同じく米の粉から作った麺ですが、フォーに比べて歯ごたえがあります。日本人の感覚からしてもフォーよりも合うのではないでしょうか。 |
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バインミー・ティットを食べる |
ニューランといえば、美味しいバインミーを食べさせてくれることで有名です。 上の写真はニュー人の店頭です。肉などが売られているショーケースの上にバインミーが積まれています。バインミーはこの店頭のすぐ裏で次から次へと作られています。 |
今日は朝からシンツーリストのツアーでメコン川に行きます。朝食にバインミーを食べたいと思ってニューランまで買いに来ました。というよりも、シンツーリストの早いツアーに入ることを決めていたので、ニューランの近くのホテルに宿泊していたのです。 もちろん、バインミーはシンツーリストがあるデタムでも買うことはできますが、せっかくホーチミンに来たのですから、久しぶりにニューランのバインミーが食べたかったのです。 |
シンツーリストのバスの中で早速バインミーを食べてみました。バスの中で、ひざの上にバインミーを乗せて撮影した写真ですので、写りがイマイチですがお許しください。 でも、具沢山なのは何とか分かりますね。たっぷりの野菜や肉、そして、なますも挟み込んであります。 |
少し食べたところで、もう一枚撮りました。これも写りが悪いです。 野菜をいっぺんに口に入れてしまいましたので、ここでは大き目の肉が目立ちますね。 ニューランのバインミーの味付けは、唐辛子が適度に使われていて、時々ピリッとした味が刺激的です。人によっては、辛すぎるなんていう人もいますが、たまたま唐辛子が入りすぎていたのでしょう。私は好きです、ニューランのバインミー。 ニューランのパンは外はカリッとしていて中はもっちり、さらに香りもまずまずというベトナムのパンらしいパンです。こういうおいしいパンって、なかなか日本で見つからないんですよね。日本で毎朝バインミーを作っている私としては、この辺りが日本でのバインミー作りの難点です。 |
朝6時過ぎのニューラン近くの路地です。旧市場という通りで、まっすぐ進むとスイーツで有名なファニーがあるトンタットティエップ通りにぶつかります。パスター通りはこの旧市場の一本西を平行して走っていますが、パスター通りはお洒落な街、この旧市街は庶民の街という対照的な町並みが広がっています。 旧市場では、朝のまだ暗いなか、マーケットの屋台が一つ、また一つと開いていきます。ベトナム、ホーチミンシティらしい朝の訪れです。 |
昼間の旧市場の様子です。ホーチミン庶民の生活が感じられる街並みです。ニューランから歩いて2〜3分のところです。ぜひ一度、散歩してみてください。 |
ベトナムB級グルメ図鑑 |
コリアンダー(パクチー)の種バインミーを作る際に必要なレバーペーストやベトナム調味料はどこで手に入れているのかという質問を、沢山の方からいただきました。レバーペースト(レバーペーストは普及品でも十分です)、シーズニングソースやヌックマム(私はナンプラーで代用しています)は、通販で簡単に手に入りますよ。 なお、パクチーが欲しい場合は、パクチー(コリアンダー)の種を近くのホームセンターやスーパーマーケット等で買うか、通販で買うかして、プランター等で栽培してください。肥料や水などの手をかけなければパクチーは育ちます。手をかけずに放置することがパクチー栽培のコツです。 |