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ベトナムB級グルメ図鑑 |
ホーチミンシティ随一のショッピングゾーン、ドンコイ通りは、サイゴン川に面したマジェスティックホテルから始まります。ドンコイ通りの周辺にはこのマジェスティックホテルをはじめとして、市民劇場やサイゴン大教会、ホーチミンシティ人民委員会など、フランス統治時代を彷彿とさせる建物が数多く残っていて、それらとベトナム風の建物がミックスされた佇まいは、ホーチミンシティのエキゾティックな雰囲気を盛り上げてくれます。 |
そんなエキゾティックなドンコイ通りから脇道一つ入ったところにあるレストラン、ホアンイエンは地元では有名な超大型レストランで、どっぷりとベトナム風の大衆レストランの老舗で、300人は入れる広さと幅広いメニューが売り物のレストランです。 日曜日の夕方の8時ごろに入りましたが、テーブルは半分くらい空いていて、客層としてはファミリー層、特に小さなお子様連れの家族連れが多く見られました。日曜日ということを考えれば仕方ないのでしょうが、泣き喚く子供をあやすために食器と箸でリズムを取りながらあやしている親がいるなど、日本のファミリーレストラン以下の雰囲気です。ウィークデイだと仕事帰りの人たちでも賑わっているのかもしれません。 |
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この店は事前に調べたところ、いわゆる大衆向けレストランで一皿の量も多いといった情報も得ていましたので、この日は夕食ですけど、まず品目を絞って注文です。メニューはベトナム語版と英語版があって、いくつかの料理には写真も掲載されていますから、日本人にも選びやすいメニューです。確かに、メニューは豊富で何を注文するか、迷ってしまいます。しかし、一人旅ですから、あまり欲張らずに定番料理を注文しましょう。 まず、ほうれん草のガーリック炒めです。ベトナム料理では、空心菜のガーリック炒めが有名なのですが、もう一つの料理の写真に空心菜が見えたため、敢えて定番とは言えないほうれん草のガーリック炒めを注文です。 旨いです。思ったほどガーリックは強くなく、日本人にも食べやすい味付けです。しかし、いかにも量が多く、一人では食べきれません。 |
主食は、ベトナム風あんかけ焼きそばにしました。麺は固麺と柔らかい麺とがありましたが、柔らかい麺にしました。お皿いっぱいに麺がドーンとあって、その上に、エビ、イカ、豚肉、ウズラ、ヤングコーン、空心菜、シイタケ、フクロダケ、白菜、ニンジンと盛りだくさんの具が載せられていて、その上にさらにたっぷりの香菜です。 期待通りの嬉しくなるような大衆ベトナム料理らしい盛り付けです。 |
ちょっとお上品におわんに盛り付けて具が分かるようにしました。 この焼きそば、かなり旨いです。というか、日本人好みの味付けです。エビはプリプリしていて旨いし、ウズラは日本の焼きそばを思い出させてくれます。期待通りの味付けです。 でも、さすがに量が多いですね。だんだん脂が効いてきて、旨いのですが飽きてきてしまいます。また、麺は思っていた以上に柔らかいので、固い麺でも良かったかもしれません。 |
私のテーブルの横にずっと立っていたウェイトレスのお姐さんに、「おいしいけど、そろそろ降参です」「何かおすすめのデザートはありますか」と聞いたところ出てきたのが、上の写真のヨーグルトドリンク。お姐さんも「脂っこくて大変だったでしょう」と顔で言っているような気がしました。 このヨーグルトドリンクは、さすがに私の疲れ切った胃腸を休めるがごとく、甘すぎずやさしく、そしておいしい口直しにぴったりのデザートで、大満足です。 このホアンイエン、料金も安く気軽に入れるレストランですが、せっかくですから大勢で来るべきレストランだと思います。大勢で来れば、それこそ、豊富なメニューから色々なベトナム料理が楽しめる良い店だとおもいます。高級レストラン志向でない人ならば十分に楽しめる、まさにベトナム料理の大衆レストランです。 |