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ベトナムB級グルメ図鑑 |
ホーチミンシティ随一のショッピングゾーン、ドンコイ通りの中心に建つ市民劇場。1898年に建てられたこの建物は、フランス統治時代を彷彿とさせる威厳のある建物で、再建された建物とはいえ、建築された当時を限りなく復元したものですので、大変風格があります。 この市民劇場の周りには、ホーチミン市の人民委員会の建物やサイゴン大教会、中央郵便局など、フランス統治を偲ばせる建物が多く建っていて、市民劇場の隣に建つコンチネンタルホテルも映画のロケなどによく利用される由緒正しい建物です。 |
市民劇場を間にして、コンチネンタルホテルと反対側に建つのが、この建物。ベトナム語で、ニャ・ハン・ホアンという字が読めますが、その下に泓龍軒という字が読めます。建物はちょっと洋風なのですが、どうやら中華料理店のようです。 毎日ベトナム料理を食べていたので、たまには中華料理を食べてみましょう。入口でメニューを見てみたら、広東料理店らしいことも分かりましたし、昼の2時半までは飲茶タイムであることも分かりました。私の大好きな飲茶を、このホーチミンシティでも味わって見ましょう。 店内に入ると大きな生簀があって、魚や海老・かになどが泳いでいます。夜はこれらを調理してくれる本格的な広東料理店なのでしょう。2時少し前に入店しましたが、店内は地元の人でいっぱいです。中国人を含め外人客が殆どいないところを見ると、これは期待できます。ドンコイ通りの、しかも市民劇場に隣接した一等地で、これだけの地元の人で賑わうというのは、評判の良い店に違いありません。 |
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飲茶といえば、まずは定番の焼売です。貝柱、蟹肉とシイタケの焼売です。色は着色料を使ったみたいな鮮やかな黄色で、ちょっと気持ちが引いてしまいましたが、食べてみると至って普通のおいしい焼売で、及第です。至って普通の焼売などと紹介してしまいましたが、香港や広州などで食べる広東式点心の焼売で、日本で食べる焼売に比べるとずっと本格的です。醤油も出てきますが、ここは焼売本来の味を見るために、醤油なしで食べてもおいしいです。 |
続いて、ホタテ、海老、魚のすり身団子です。これは旨いです。口の中にふわっーと魚介の香りが広がって、満足です。これは、醤油などをつけたら勿体無い。ぜひ、このままで何も付けずに食べてみましょう。 |
さすがはホーチコンシティです。こうした点心にも唐辛子の輪切りがでてきて、醤油に唐辛子の輪切りを浮かべて付けて食べなさいとおすすめされてしまいます。ホタテ、海老、魚のすり身団子については、勿体無くてそんな食べ方はできませんでしたが、焼売についてはレストランのおすすめにしたがって食べてみました。 ふむふむ、ベトナム風点心とはこんな味なんですね。唐辛子の辛さは大好きな私ですから、決してその味がいやだというわけでもありませんが、私の嗜好としては醤油も唐辛子もつけずにそのまま焼売を食べたほうがおいしく感じますね。 |
そして、チャーシューの腸粉を注文してみました。見るからに蒸しすぎですね。本場香港・広州の腸粉に比べると味も濃すぎですし甘すぎです。ベトナム料理は一般的に甘辛い料理が多くて、ベトナム人の味覚もそうした甘辛い味付けを好むところがあるのでしょう。そんなベトナム人の味覚に合わせた腸粉なのかもしれませんが、いかにも味が濃すぎで甘すぎです。唐辛子をつけて甘辛くしてみたら、もっとひどい味になってしまいました。 この料理は失敗です。 |
以上、三品にお茶(暖かい中国茶)を付けて、14万ドン、日本円で560円でした(2011年2月)。ベトナムの昼飯としたら高いですが、おいしい点心を食べられたから合格でしょう。 今度は夕食に本格広東料理も試してみたいものです。 夜は、市民劇場もライトアップされ、昼間とはまた違う魅力がありますよ。 |
バインミー ―ベトナムのおいしいサンドイッチベトナムのB級グルメの代表は、フォーと「バインミー」です。「バインミー」は、バゲットにお肉や野菜、ハーブをたくさんはさんだボリューム感のあるサンドイッチで、私も朝食や昼食時についつい買ってしまいます。「バインミー」が大好きな著者による現地取材と豊富なレシピが載っていて、このレシピがあれば、自宅でベトナムで食べたあのバインミーが再現できます。「バインミー」も種類が豊富ですから、こんな組み合わせにすると旨いんだなあと感心しながら、一つひとつレシピに沿って、いろいろな「バインミー」に挑戦している私です。 |