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本場の担担麺(皇城坝小吃)|アジア写真帳(成都と武候祠)

(2017年1月2日以来)

本場の担担麺(皇城坝小吃)-成都と武候祠Chengdu

皇城坝小吃皇城坝小吃は地元で人気の小吃店

担担麺が美味しい皇城坝小吃(成都)

 成都でラーメンとか麺と言えば、担担麺です。四川料理の本場、成都ならではの麻辣味の激辛の担担麺が楽しめるはずです。でも、観光客が多いレストランに行ってしまうと、観光客向けの刺激の少ない担担麺が出てきてしまうということもよく聞きます。
 そこで地元の人に人気の小吃店、皇城坝小吃に行くことにしました。この小吃店は中国の食べログみたいなサイト、大衆点評で評価の高い食堂です。

担担麺が美味しい皇城坝小吃(成都)

 皇城坝小吃は店舗がいくつかありますから、行きやすいところということで、武候祠店に行くことにしました。成都市内の店舗はこちらに出ていますし、各店のページに行けば地図も出ていますので、場所はリンク先のサイトで確認してください。
 上の写真は皇城坝小吃の武候祠店の入口です。店長らしき女性とスタッフの一人です。小吃店ですから家庭的な雰囲気で、こんな感じで写真撮影にもすぐに応じてくれます。
担担麺が美味しい皇城坝小吃(成都)
 
 店内は上の写真の通り、豪華さはありません。何といっても小吃店なのです。でも、清潔感はありますし、テーブル間隔は広くゆったりしているのも好感が持てます。上の写真は午後4時くらいです。昼食と夕食の時間の間ですから、最も混まずに食べられる時間帯です。ピーク時間帯はテーブルは一杯になり、当然ながら相席になります。



 まず棒棒鶏(バンバンジー)と鍋貼(焼き餃子)

成都で食べた棒棒鶏(バンバンジー)
 
 この日に絶対に食べたかったのは担担麺です。それ以外はメニューを見ながら決めようと思っていました。麻婆豆腐は陳麻婆豆腐で食べることを決めていたので、麻婆豆腐以外の料理から選択です。メニューの紙があってもちろん中国語でしか書いてありませんけど、小吃ですから難しい料理名ではないので中国語の分からない方でも読めるだろうと思います。
 一品目は棒棒鶏(バンバンジー)です。日本の棒棒鶏とは全く違う料理です。麻辣味のスープに浸っている鶏肉を見ているとよだれが出てきてしまうからかもしれませんが、むしろよだれ鶏(口水鶏)に近い姿です。

成都で食べた棒棒鶏(バンバンジー)

 入っているのは鶏肉ですが、部位はいろいろで内臓肉も入っています。そして、このスプがさすが本場の味で、激辛です。私は激辛料理が大好きなので、休まず次々と食べていくうちに、12月だというのに顔から汗が吹き出してしまいました。辛い。でも美味い。そして、一人では食べきれない量です。

本場の羽根つき餃子(中国・成都)

 そんな汗まみれの私を救ってくれたのが焼き餃子(鍋貼)です。まるで東京蒲田の羽根つき餃子のように見えますが、これがこの店の普通の餃子です。因みに、焼き餃子10個で15元(約220円)です。小吃店ですから安いですね。
 中国では水餃子や蒸し餃子が一般的で焼き餃子はメニューとしてはあるものの人気は低いのが一般的です。ところが、ここ皇城坝小吃では、大衆点評を見る限り焼き餃子(鍋貼)の人気が高いのです。しかもその写真を見ると、まさに羽根つき餃子ではありませんか。実は皇城坝小吃に来る前の事前調査の段階から目をつけていた料理の一つがこの焼き餃子(鍋貼)だったのです。

本場の羽根つき餃子(中国・成都)
 
 食べてみると、まさに日本の餃子と同じで豚ひき肉と野菜の案を餃子の皮でくるんで焼いたものでした。今回は一人で来ましたからこの量は多すぎますが、焼き餃子の注文はこれが最小単位です。この後に担担麺も食べるのです。でも、美味しいから最終的には完食しました。実を言うと、棒棒鶏も担担麺も激辛でしたので、この焼き餃子を食べて口の中の辛さを中和しないと食べづらかったということもありました。本来は辛くない野菜料理を一品注文しておくのが良いと思います。二人で食べに来たなら私はそうしたと思います。



いよいよ担担麺

本場の汁なし担担麺(成都)

 そしていよいよ担担麺の注文です。注文時に担担麺については一番後に、できれば○時○分ごろに持ってきてほしいと頼んでおいたので、棒棒鶏と焼き餃子をある程度食べた時点で担担麺が運ばれてきました。本場の担担麺は一般的に汁なし担担麺です。「一般的に」と言ったのは汁入り担担麺もあるからです。ただ汁なし担担麺の方が圧倒的に人気が高いのです。
 上の写真の状態でテーブルに運ばれてきますが、見た目に全く辛そうに見えません。でも、麺の下にタレが入っていてそのたれが強烈に辛いのです。ですから担担麺を食べるときは麺全体にタレがなじむように絡むようにかき混ぜてから食べることになります。

成都の汁なし担担麺

 上の写真はかき混ぜた後の担担麺です。タレが麺に絡みついている様子が見えますか。
 この写真でもあまり辛そうに見えないかも知れません。でも、強烈に辛いのです。辛いのですが、ちょっと甘みも感じるそんな辛さです。日本で食べた汁なし担担麺、もちろん中国人が経営している食堂で食べたものですが、あるいは中国の別の都市で食べた担担麺などでこの辛さを上回っていたのは1店だけです。ということは、私がこれまで食べた担担麺の中で二番目に辛かった担担麺だということです。
 あまりの辛さに口の中や顔が歪んでしまうのですが、これぞ本場の担担麺という味付けで心は満足感がいっぱいです。美味しいです。おすすめです、皇城坝小吃の担担麺。

本場の担担麺(成都)
 
 因みに皇城坝小吃の担担麺を上回る辛さの担担麺を私に食べさせてくれた食堂は東京にあります。四川省の田舎に住んでいたと言う彼によれば、成都の担担麺は辛くない。何故ならば、成都には中国各地から観光客が来るので本場の味ではなくなるのだそうです。外国人ばかりでなく四川省以外から来る中国人観光客が、成都の味を変えてしまっているというのが彼の考えです。
 本場の担担麺を食べるなら成都ではなくてもっと田舎に行きなさいと私にアドバイスしてくれたのです。私は成都でも、皇城坝小吃のような地元の人向けの小吃店で食べれば十分に本場の辛さだと思いますけど、百聞は一見に如かずです。近いうちに彼の言う本場の担担麺を食べるために、四川の田舎に行ってみようと思います。

陳麻婆豆腐調料(麻婆豆腐の素) 50g×4p

 我が家で利用している麻婆豆腐の素です。麻婆豆腐の本場、中国四川省成都市で作られた麻婆豆腐の素です。さすがに本場の麻婆豆腐だけあって、日本製とは辛さのレベルが違います。ただ、花椒が別になっていますので辛さが調節できます。この1パックで、3~4人前を4回作ることが出来ます。
 辛い料理が苦手な家族もいる我が家では、出来上がった麻婆豆腐を二つの食器に分けて盛り付け、片方にだけ花椒を入れることで、激辛麻婆豆腐と中辛麻婆豆腐の二つの麻婆豆腐がテーブルに並びます。私としては、絶対におすすめの麻婆豆腐の素です。これを食べたら、日本製の麻婆豆腐の素は使えません。
 私の場合は麻婆豆腐の香りをさらに強めるため、五香粉(ウーシャンフェン) を入れています。ここまでやると、もっと刺激的な麻婆豆腐になります。




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