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台北の美味しい牛肉麺

 

アジアグルメ図鑑(台北)

台北だから朝食は豪快に牛肉麺


24時間営業の富宏牛肉麺

 台湾で定番のラーメン・麺類と言えば、言うまでもなく牛肉麺です。街のあちこちにあるのでいつでもどこでも食べられます。とは言え、朝食の時間帯に牛肉麺を食べられる店はそうそう多くはありません。でも、ここ富宏牛肉麺は朝から美味しい牛肉麺が食べられる貴重な牛肉麺専門店です。実は24時間営業ですから、朝ばかりか、昼も夜も夜中でもいつ行っても本場の美味しい牛肉麺が食べられる知ってて損のない店です。
 場所は最寄り駅は北門です。西門駅と台北車站駅との間くらいです。西門駅からですと歩いて10分くらいでしょうか。
 台北・西門の富宏牛肉麺
 よく知られている話ですが、富宏牛肉麺は近くにある建宏牛肉麺と姉妹店です。正確にいうと、建宏牛肉麺が本家本元でお兄さんが経営しています。兄弟がけんか別れして、もともと建宏牛肉麺で働いていた弟が近くに新たに出した店が富宏牛肉麺なのです。
 建宏牛肉麺も近くに店を構えています。どちらが美味しいのかは私は分かりません。ですが、富宏牛肉麺は24時間営業なので私はもっぱら富宏牛肉麺派です。
 場所は上の地図の通りですが、暑い季節はバスで行くと中華路北のバス停から歩いてすぐですから楽です。私のように早朝に食べに行く人は、地下鉄北門駅や西門駅から歩いても良いでしょう。なお、住所は台北洛陽街69號です。タクシーで行く場合は住所を書いてドライバーに見せてください。富宏牛肉麺という名前と場所を書けばたいていのドライバーは知っているはずです。と言うのも、台北では安くて美味しい牛肉麺で有名な店だからです。
 富宏牛肉麺の店内です。昼前後や夕方以降はテーブルがいっぱいなってしまう人気店ですが、6時半ごろですからお客さんもまばらです。早朝はいつもこんな感じです。牛肉麺が好きな台北の人も、朝はやっぱりもう少しさっぱりしたものを食べるとが多いんですね。
 私のようにビジネスや個人旅行などで台北に短期滞在する場合、昼や夜は台湾の美味しいご飯を思いっきり食べたくなってしまうものですから、牛肉麺を食べる機会を失いがちです。そうすると、朝のこの時間や酒を飲み終わった夜中でも良いから牛肉麺を食べたくなるのです。そんな時、ここ富宏牛肉麺は便利なのです。
台北の富宏牛肉麺メニュー
 上の写真は富宏牛肉麺メニューです。大中小から大きさを選べますが、私が注文するのはいつも小です。小でも十分にお腹いっぱいになります。大がどのくらい大盛りなのか一度見てみたい気もしますが、きっととんでもなく大盛りなんだろうと思うと、怖くて注文できません。私のことだから、どんなに量が多くてもきっと完食してしまうに違いないからです。
 私はいつも牛肉麺を食べているので他の麺類は食べたことがありません。水餃子は飲んだ後に来た時に一回食べたことがあります。普通に美味しい水餃子です。
 牛肉麺とともに食べるのが一番右側に書いてある小菜です。いわゆるおかずです。小菜は店に入ってすぐの場所にある冷蔵庫の中に何種類かおいてありますので、勝手に取ってきて食べます。代金は牛肉麺が運ばれてきたときにあわせて支払う仕組みです。



富宏牛肉麺の美味しい牛肉麺に大満足 

台北・富宏牛肉麺の小菜
 この日も牛肉麺が運ばれるまでの間に小菜を物色します。豆腐の千切り和えです。これがさっぱりしていて朝食時のおかずに最適なのです。私の大好物です。美味しくておすすめですよ。
台北・富宏牛肉麺で朝食
 そして、牛肉麺が運ばれてきました。うどんのような極太の麺です。幅広面もありますが何も言わなければこの麺で出てきます。いずれも店で手打ちした麺ですから美味しいですよ。
 先ほども書きましたがこの量で小サイズですから、大サイズにするとどんなに大盛りになってしまうか、私が懸念することも分かっていただけると思います。
台北・富宏牛肉麺の牛肉麺
 いつ見ても大切りサイズのどっしりとした豪快な牛肉に驚かされます。台北で牛肉麺を90円で食べられるというのは破格の安さです。日本などからの観光客に大人気の永康牛肉麺や林東芳牛肉麺の半額以下です。牛肉や麺の美味しさだって、それらの店に劣るものではありません。
 富宏牛肉麺はあまりにも庶民的な内外装と洗練されていないサービスを除けば、そうした有名店に引けを取りません。私などは、飾らない生の台湾の姿を垣間見れるここ富宏牛肉麺だからこそ価値があると思うのです。有名店の高くてよそ行きの味を好むのか、本当の台湾の味を大切にしている庶民の店を選ぶのか、それは旅行やグルメに対する価値観の違いです。私は当然、後者を選ぶのです。
台北・富宏牛肉麺の牛油
 各テーブルには調味料が置かれています。左は牛油と言ってバターみたいなものです。日本でもラーメンにバターを入れたりしますけど、それと同じで牛油を入れるとスープのコクが増します。少しから見も入っている気がします。入れすぎると脂っこくなって、人によっては好みではなくなったりします。
 右側の色の濃い方が辣牛油といって、牛油をさらに辛くしたものです。好みによってどちらかを入れたらよいと思いますが、どの程度入れるのが適切なのかは人の好み次第です。ただ、台湾の人を見ていると随分と入れているなあという印象です。


台北・富宏牛肉麺は24時間営業
 ということで、この日はミックスで両方入れてみました。もう少し入れても私的には脂っこさは感じません。ただ、早朝に朝食として食べるときに私が入れる牛油の量は、いつもこんなものでしょうか。深夜で酒が入っているときにはもう少し入れてさらにニンニクを入れて食べるのが常です。
台北・富宏牛肉麺の牛肉麺はおすすめ

 さあ牛肉麺を食べましょう。ここの牛肉はいつ食べても柔らかくて味が良いです。そして、ちょっと腰のある麺も私好みです。日本では朝からラーメンを食べたりしない私ですが、台湾では時々こうして牛肉麺を食べるのです。特に台湾の最終日に、その時の滞在で牛肉麺を一度も食べてない時などは、このままじゃ日本に帰れないぞという気持ちになってしまうのです。
 もちろん空港でも牛肉麺は食べられます。でも、本場の美味しい牛肉麺を、昔ながら台北の雰囲気が残る街で、台北の人たちと同じテーブルについて食べるのは、まさに台湾グルメの真骨頂です。夜市のような庶民的な雰囲気が好きな人なら、ここ富宏牛肉麺も気に入ると思いますよ。

おすすめの本: 歩く台北 2018

 私が利用して便利だった台北のガイドブックはこれ、「歩く台北」です。新しいビルが次々に建設されている台北の街歩きには、最新の地図代わりになるガイドブックが欲しいものです。
 MRT(地下鉄)が次々に開通している台北での私の歩き方は、地下鉄の駅を中心に考えるようになってきました。この「歩く台北」では、主要駅を中心に駅周辺のショッピングやグルメの店を紹介していますので、その点が使いやすいのです。駅ごとに出ている詳細な地図は、私の台北歩きに欠かせません。薄くて軽いことも、街歩きの地図としての位置づけからすれば、嬉しいことです。
 さらに言えば、私が買っているのはKindle版です。ご承知のようにKindle版はKindle端末に加え、iPadやAndroid端末でも利用できます。私はiPadにダウンロードしていますから、旅行先にタブレットを持っていけば、ネット環境がないところでも、いつでも自由に情報にアクセスできるのです。