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台北の丸林魯肉飯

 

アジアグルメ図鑑(台北)

丸林魯肉飯の美味しい魯肉飯


魯肉飯の人気店、丸林魯肉飯農安街店

 魯肉飯は台湾でよく食べられている丼ごはんで、日本語で解説すれば、煮込み豚肉かけご飯とか煮込み豚肉丼とかいう名前が良いと思います。豚のバラ肉など脂身の多い部分を細切れにしたものが醤油や砂糖、ネギなどで煮込まれ甘辛い味付けにされ、ご飯の上に乗せられています。煮汁も一緒にかけるので日本のどんぶりものに似ています。
 豚肉の丼ものというと、牛丼チェーン店などに置いてある豚丼をイメージする方が多いのですが、後ほど写真を見ていただくと分かる通り、かなり違います。この魯肉飯は台湾では大変人気のあるメニューで、台北でも数多くの食堂がこのメニューを売り物にしています。それらの食堂の中で際立って評価が高いのが、今回紹介する丸林魯肉飯です。
 
 上の写真は農安街にある支店です。ランチタイムになると流石に込み合いますが、本店よりも幾分こちらの方がすいているかと思います。本店での食事はこのページの下の方で紹介することとして、まず、農安街店での様子を紹介します。
 丸林魯肉飯はMRT中山国小駅から歩いて5分くらいの農安街に面しています。大きな看板が出ていますので農安街に出ればすぐにわかると思います。行天宮から歩いても10分くらいです。
 上の写真は丸林魯肉飯のメインメニューです。ご飯ものやスープはこの中から選びます。魯肉飯は2014年11月現在、NT$28ですから日本円で100円もしません。このメニューからご飯とスープを選ぶ一方で、入口にあるケースから好きなおかずを取るというスタイルです。
  丸林魯肉飯の店に入るとすぐ左手にあるカウンターです。まず、ここでおかずを選びます。二品、三品選んでも良いと思います。ただねこれを選ぶときには、心の中で魯肉飯を食べるのか白飯を頼むのかといったことを決めておくと良いと思います。
 おかずをトレーに入れてテーブルに着くと、係のスタッフから注文を聞かれますので、そこで魯肉飯とかスープとかを上の基本メニューを見ながら注文することになります。
台北、丸林魯肉飯の魯肉飯
 そして、上の写真が魯肉飯です。値段が値段ですから肉はあまり乗っていません。おかずが二品、三品あっても良いというのは、ここに理由があります。
 ただ、肉は少ないけど味はかなり美味しいですね。まさに甘辛い味付けでご飯が進みます。なるほど人気のある理由がうなづけます。
台北、丸林魯肉飯での昼食
 この日の私のおかずはイカ入り野菜炒めです。美味しそうなおかずがたくさんあって目移りしたのですが、減量中ですからカロリーも考えてこれにしました。それに、実は丸林魯肉飯には初めて来たので、肉がもっと乗っていると思っていたのです。 結果的にわびしいランチになってしまいましたけれども、ダイエットには良かったかもしれません。
 丸林魯肉飯は今回宿泊したホテルの近くでした。近くには雙城一条街という朝から晩まで屋台が集まる屋台街があって、B級グルメなら何でも食べられる一帯があります。もちろん、夜市の時間が最も賑わいを見せるエリアです。丸林魯肉飯で食べた後に、ここ雙城一条街で仕上げるなんて手もあるかもしれません。



圓山にある丸林魯肉飯本店 

 

 上の写真は本店です。MRT圓山駅から民族東路を5分くらい歩いたところにあります。一階と二階が店舗です。ランチタイムはかなり込み合いますけど、それでも15分くらい覚悟すれば入れると思います。 
  システムは農安街店と同じです。このメニューにあるものは席に着いてから注文します。つまり、ご飯、スープと飲み物については着席してから注文すれば良いということです。おかずを先に選んで席に着き、魯肉飯やスープを注文するわけです。
丸林魯肉飯の台湾腸詰
 丸林魯肉飯に入ってまずすることは「おかずを選ぶ」ことです。このおかずが実に多種多彩で目移りしてしまいます。特に本店の方は農安街店と比較するとおかずの種類が少し多いようです。 
 この日、まず選んだのが、台湾腸詰(台湾ソーセージ)です。どうですか?この美味しそうな焼き色。適度に脂が乗って味は最高です。ご飯が進みます。もちろん、ビールにも合うこと間違いないです。
 丸林魯肉飯の豚肉角煮(台湾・台北)
 そして、なぜかこの日は肉食系に化してしまっていた私が次に選んだのは豚の角煮です。腸詰を選んだ瞬間から次にはシーフード系と決め込んでいた私なのですが、この角煮が目に入った瞬間に「これ頂戴」と声を出してしまっていたのです。仕方がないです。こんなに美味しそうなのですから。 
 実によく脂が乗った角煮です。美味しいです。カロリーのことなど忘れて無我夢中で食べました。お腹にたまります。まあ、いいではないですか。ランチですから、午後沢山歩いてカロリーを消費すれば良いのです。 
丸林魯肉飯の空心菜炒め(台湾台北)
 さすがに三品目は、定番の野菜料理である油菜炒めです。 脂ぎった料理の中にあってひと際爽やかな味です。台湾の油菜炒めは家庭の味がして、どこで美味しいですね。バランス的に言えばもう一つ野菜料理を取るべきだったかもしれません。



丸林魯肉飯のハマグリスープ
 おかずを三品もらって、席に着き、今度はご飯とスープを注文します。
 スープはハマグリのスープにしました。 すっきりしたスープの中にハマグリの出汁が良く染み出ていて美味しいです。おかずがちょっと脂っこかったので、ちょうど良い選択だったかもしれません。
丸林魯肉飯の美味しい魯肉飯
  そしてご飯はもちろん魯肉飯です。本当はカロリーのことだけ考えれば、魯肉飯とハマグリのスープだけで食べても良いのです。さらにこの魯肉飯は美味しいですから、魯肉飯を大盛りにしてスープを付ければ、日本で吉野家の牛丼を食べるより美味しくて贅沢なランチになるのです。
 でも、台湾の人は贅沢ですね。この美味しい魯肉飯におかずをいろいろ付けて召し上がります。私も台湾の人にならっておかずをいろいろ付けて食べましたが、せっかくの丸林の魯肉飯です。おかずなしでもいける美味しい魯肉飯ですから、よく味わって食べました。
台北の丸林魯肉飯
 この日のランチです。閉めて175台湾元です。 これだけのおかずやスープもつけての値段ですから、円安になって随分と日本円換算で値上がりしたものの、それでも安くて満足できるランチになりました。
 因みにこの日相席したのは、二人の台湾男性大学生で、彼らも肉二つと野菜一つというおかずを付けていましたが、二人で合計三つのおかずでしたから、やっぱり私は食べ過ぎなのでしょう。彼らと日台のご飯談義をしながらの楽しいランチになりました。

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