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台北桃園空港フードコート

 

アジアグルメ図鑑(台北)

台北桃園空港のフードコートと度小月


台北桃園空港第二ターミナルのフードコートには度小月もある

台北桃園空港第二ターミナルのフードコート
 台湾での楽しい思い出を胸に台北桃園空港まで来ると、台湾グルメが大好きな私は最後にまた台湾らしい料理を食べたくなります。とりあえずフライトのチェックインだけは済ませたうえで、私が向かう先は出国手続き場ではなく地下二階のフードコートです。出国手続きをしてしまうとグルメの選択肢が極端に狭まるので出国手続きは後回しにしますが、搭乗手続きだけは済ませておくのです。
 なお、このページで紹介している内容は第二ターミナルのものです。私がよく利用するエバー航空や全日空は桃園空港第二ターミナルです。JALや中華航空なども第二ターミナルですが、ピーチ、バニラ、スクートなどのLCCやキャセイなどは第一ターミナルですので、お間違えのないようにしてください。
度小月(桃園空港フードコート)
 このフードコートには沢山の店が入っていて、四階のレストラン街よりこちらの方が私は好きです。何故かというと、このフードコートには台南の有名な担仔麺店である度小月も店を出しているからです。度小月は担仔麺の発祥の店と言われていて、台南ばかりでなく台湾全土に店舗を有している有名店です。台湾にしばしのお別れをするときの食事にはもってこいのお店なのです。
 度小月は一番上の写真のフードコートの入口を入って左の一番手前にあります。すぐに見つかるはずです。
度小月のメニュー
 度小月に来たら当然注文するのは担仔麺です。担仔麺だけの時もあるし、他の料理と組み合わせることもあります。注文する料理はその時の台湾滞在で食べられなかった料理の中から、これだけは食べておきたいという料理を選びます。初めて行かれる方には、上の写真の左上に出ている蝦巻き揚げきのセットをお勧めします。蝦巻き揚げも度小月の自慢料理の一つなのです。蝦巻き揚げは黄金蝦捲と書きます。蝦巻き揚げのセットについては後ほど紹介します。
度小月の担仔麺とそぼろご飯
 この日注文したのは担仔麺とそぼろご飯のセットです。今回の台湾滞在では大好物の魯肉飯を食べていなかったので、炭水化物過多になるのを承知で注文しました。実は度小月のそぼろご飯を食べるのは今回が初めてです。以前から一度は食べてみたいと思っていたのです。
度小月は担仔麺発祥の店
 上の写真が有名な度小月の担仔麺です。量はあまり多くなくて日本のラーメンの半分くらいのボリュームです。ちょっと腹ごしらえするとかおやつ代わりに食べる程度の麺です。もともと漁師が漁が少ない月に簡単なラーメンを作って食べたのが担仔麺の起源ですから、そんなに凝ったラーメンではありません。上の写真から肉団子と煮卵を取った形が本来の担仔麺の姿です。
 スープはエビから出汁を取りニンニクで味付けし、麺の上に台湾でよく食べられるそぼろ肉とエビと香菜を乗せただけの簡単な麺料理です。漁師町で家にあるものだけで作ったラーメンが担仔麺です。担仔麺の「仔」という字は子供を意味します。ですから私が思うには、担担麺を意識して漁師が作った量の少ないラーメンなので「担仔麺」という名がつけられたのだと思います。だけど、担担麺に似ているのは麺の上にそぼろ肉が乗っていることだけで、本場の担担麺は麻辣味の汁なし麺なのに対して担仔麺は海老ベースのスープ麺ですから、似ても似つかないラーメンです。
度小月の担仔麺
 度小月の担仔麺は、私が何度も食べていることからもお分かりの通り、大変美味しいです。スープの味も良いし麺も美味しいです。香菜については、注文時に香菜は大丈夫ですかとお客さんに質問することがマニュアル化されてますから、苦手な方はその時に断ってください。担仔麺を食べる分には、度小月の台北市内の店で食べようと桃園空港のフードコートで食べようと、味の差などほとんどありません。どっちで食べても美味しいのです。
 この日はトッピングで肉団子と煮卵を注文しました。どちらも美味しいですし、そもそも担仔麺を原型で食べるだけではちょっと見た目に寂しいですから、これらをトッピングで乗せた方が良いと思います。このトッピングについても必ずおすすめするようにマニュアル化されているようで、毎回きちんとすすめられてしまいます。
度小月のそぼろご飯
 この日のもう一品はそぼろご飯です。そもそも担仔麺もそぼろ肉を乗せていますから美味しいに違いないという先入観で、今回初めて注文したものです。
 しかし残念ながら、そぼろご飯についてはしょっぱ過ぎて私好みではありません。私は本来味付けの濃い料理や塩辛い料理は大好きです。その私でも完食できないしょっぱさは並大抵ではありません。半分以上残したのはお腹がいっぱいになったからではありません。この味を受け付けられなかったからです。
 口直しにフードコートで魯肉飯を探すことにしました。このままでは台湾を去りがたいからです。



蝦巻き揚げきセットは度小月最強の組合せ

度小月の蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)セット
 ここ度小月の人気料理を組み合わせたのが上の写真の蝦巻き揚げセットです。担仔麺、蝦巻き揚げと油豆腐がセットされています。お腹があまりすいていない時にはちょっと重いので担仔麺だけにした方が良いと思います。、
 担仔麺です。担仔麺についてはセットにした場合とそうでない場合とでは何も変わりません。担仔麺自体は本当に量が少ないので腹ごしらえしたい時は、単品ではお腹いっぱいになりません。そこでセットにするか、上で紹介したようにそぼろ飯を注文するかするわけです。
度小月の蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)
 蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)です。度小月の人気商品の一つです。蝦のすり身を揚げたもので、香ばしいエビの香りとサクサクした食感が人気の秘密です。台湾に数ある揚げ物料理の中でも同小月の蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)は日本人にとって食べやすい料理の一つだと私は思います。それは揚げ過ぎていないし、油も良いし、そして度小月のどの店でも品質が揃っているということがあるからです。
 正直言ってランチ時などにはちょっと多すぎるかななんて思うこともありますが、ビールなどのつまみとして食べるならランチ時でも適量です。
度小月の蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)
 蝦巻き揚げ(黄金蝦捲)をアップで撮影しました。上の写真でサクサク感や軽い揚げ方などが見て取れると思います。専用のたれをつけて食べます。美味しいですよ。
度小月の油豆腐
 セットには油豆腐もついてています。油豆腐は台湾で良く食べられています。素材は日本の厚揚げとほぼ同じですが、味付けは滷水といってネギ、ショウガや八角などを醤油や酒に入れたスープで煮込んで味付けたものです。滷水料理は日本人の口に合うので、きっと気に入ってもらえる味だと思います。



鬍鬚張の魯肉飯 

鬍鬚張魯肉飯(台北桃園空港店)
 度小月のそぼろご飯があまりにも口に合わなかったものですから、同じフードコート内で魯肉飯を探してみると、度小月の店舗の並びに老舗の鬍鬚張魯肉飯の店舗を発見しました。日本語に直せば、「髭の張さんの魯肉飯」というノリの良い店名です。台北市を中心に数十店舗を有するチェーン店です。日本にも石川県だけですが、進出しているお店です。
鬍鬚張魯肉飯の魯肉飯
 フードコートの利用方法は日本と同じで、店舗で注文して代金を支払うとブザーを渡してくれて、料理が出来上がるとブザーが鳴るのでそれを持ってカウンターに行くと料理を渡されるというシステムです。
 髭の張さんの魯肉飯は、実は初めて食べましたが、トレイに載せられた説明資料(上の写真)によれば、肉は松阪ポークを使っていること、かけ汁は6時間以上煮込んでいること、コメは台湾米を使用していること、そして奈良漬けは日本の味を忠実に再現していることが、髭の張さんの美味しい秘訣だということです。
鬍鬚張魯肉飯桃園空港店
 この日は魯肉飯と青菜炒めを注文しました。すでに度小月で担仔麺とそぼろご飯(半分弱)を食べた後ですが、魯肉飯だけですとかえって食べづらいことも考慮して青菜炒めも注文したわけです。



鬍鬚張魯肉飯の美味しい魯肉飯
 髭の張さんの魯肉飯です。結論から言うと、合格レベルに達しています。確かに肉やお米は美味しいと思います。タレについては、この日は少し満腹気味でしたから正しい判断はしづらいのですが、とにかく完食してしまったことからすると、やはり美味しかったのでしょう。奈良漬は残念ながら微妙ですが、まあ台湾で食べる奈良漬けですから、このレベルで良しとしないといけないでしょう。
鬍鬚張魯肉飯の青菜炒め
 青菜炒めはかなり美味しいです。青菜炒めと魯肉飯の組み合わせは大変良くて、青菜炒めを食べながら魯肉飯を食べていると、台湾のグルメの良さというのが本当に実感できます。髭の張さん、なかなか良いかもしれません。
 ここはフードコートですから、度小月の担仔麺、髭の張さんの青菜炒めと魯肉飯の三品を取ってフードコートのテーブルで食べれば、激安ながらも台湾グルメの味を振り返ることができるかもしれません。
台北桃園空港第二ターミナル地下の鉄板焼店
 このフードコートには沢山の店がありますが、気になっているけどまだ入っていない店に鉄板焼きの凱林(Karen)があります。凱林(Karen)は台北市内に数店の店舗を構えるチェーン店で、ステーキやシーフードを目の前の鉄板で焼いてくれる店です。
 台湾の鉄板焼きのレベルは決して低くありません。以前仕事でよく台湾に来ていたころはディナーで鉄板焼きを何度も食べました。牛肉ステーキか大変美味しかった記憶があります。ただ、フードコートにある鉄板焼きだからどうかなあと疑問符をつけたまま、一度も入れずにいるわけです。

台北桃園空港第二ターミナル4階レストラン街
 台北桃園空港第二ターミナルには4階にもレストラン街があります。上の写真はその4階レストラン街です。ここも決して悪くはないのだろうとは思いますが、どうしても私は地下のフードコートに行ってしまいます。4階のレストランについてもそのうちレポートしたいと思います。

おすすめの本: 歩く台北 2018

 私が利用して便利だった台北のガイドブックはこれ、「歩く台北」です。新しいビルが次々に建設されている台北の街歩きには、最新の地図代わりになるガイドブックが欲しいものです。
 MRT(地下鉄)が次々に開通している台北での私の歩き方は、地下鉄の駅を中心に考えるようになってきました。この「歩く台北」では、主要駅を中心に駅周辺のショッピングやグルメの店を紹介していますので、その点が使いやすいのです。駅ごとに出ている詳細な地図は、私の台北歩きに欠かせません。薄くて軽いことも、街歩きの地図としての位置づけからすれば、嬉しいことです。
 さらに言えば、私が買っているのはKindle版です。ご承知のようにKindle版はKindle端末に加え、iPadやAndroid端末でも利用できます。私はiPadにダウンロードしていますから、旅行先にタブレットを持っていけば、ネット環境がないところでも、いつでも自由に情報にアクセスできるのです。