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         アジアグルメ図鑑(パタヤ) 

ラ・バゲット、パンとケーキが美味しいカフェ

ラ・バゲットはナクルアの入口にあるお洒落なカフェ

パタヤのお洒落なカフェ、ラ・バゲット
 
 パタヤビーチを訪れる観光客は国際色豊かです。パタヤの歴史をひも解けば、もともと米軍保養地として開発された街ですし、ロシア人も数多く住んでいます。最近では中国人団体客もかなり目立ちますし、インド人やアラブ系の観光客も増えています。もちろん、東南アジアからの観光客も多いのは言うまでもありません。プーケットと比べるとヨーロッパ人が少ないかなというのが私の印象です。
 このページで紹介するカフェ、バケットは、フレンチ・カフェを標榜していて、上の写真の通り、外観もパタヤでは珍しくシックな雰囲気です。最初に結論を申し上げると、ここは猥雑な街パタヤとは明らかに一線を画したヨーロッパのカフェです。パタヤの滞在期間中に、ヨーロッパにちょっと出かけるイメージです。

カフェ、ラ・バゲットの店内

 カフェの店内は、パンやケーキなどを販売するエリアの奥に、カフェが広がっています。パンやケーキなどを買ってホテルで食べるというのもありますが、せっかくですから上の写真のような洒落た内装のカフェで至福の時間を過ごしましょう。
 客層は観光客よりも地元の富裕層や外国人が中心のようで、皆さん、マナーが良いです。カフェのスタッフの気配りや語学力も申し分ありません。変に人気が出てマナーの悪い観光客が増えたり、店の雰囲気が損なわれたりしなければいいなあと思ってしまいます。

 
 それでも、せっかくこのページをご覧いただいている皆さんのために、ラ・バゲットの場所を地図でご案内しておきます。
 目印としてはこのラ・バゲットはウッドランドホテルの敷地内にありますから、ウッドランドホテルを目指してきてもらえばよいのですが、有名なドウ・シタニホテルが隣にありますので、ドゥシタニが目印になります。ドゥシタニホテルの前のロータリーはドルフィンロータリーと言われています。
 ソンテウで行く場合は、サウスパタヤやセントラルパタヤの方からソンテウに乗ってもらうと、ドルフィンロータリーを終点にしているものと、そのままパタヤ・ナクルア通りを進んでいくものとがありますので、前者の場合はドルフィンロータリーで降り、後者の場合はウッドランドホテル前で降りれば良いわけです。パタヤの繁華街からは離れていますが、ソンテウで移動しやすい場所に位置しているのです。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのメニュー
 
 この日は朝食を食べに朝の8時過ぎに来ました。このラ・バゲットの開店時間は8時ですから開店直後に来たことになります。なお、メニューは上の写真にある通り写真集のように綺麗で、見ているだけでうれしくなってしまいます。結構沢山のページがありますし食べたいものが目白押しなので、注文するまでに5分以上かかってしまいました。



ダージリンティーとワッフル

パタヤのカフェ、ラ・バゲット

 このラ・バゲットというカフェは、フレンチレストランを標榜しています。フランスではコーヒーが主流ですのでコーヒーを注文すべきかもしれませんが、 我が家の朝食ではいつも紅茶を飲んでいますので、ダージリンを注文しました。
 残念ながらダージリンはティーバッグです。ただ、上の写真のようにティーバッグさえ見えなければ、とてもお洒落なティーセットですよね。砂糖はシュガースティックです。

 
 シュガースティックで紅茶をかき回していたら、スティックの上から紅茶をかけた方が甘くなりますよというアドバイスが店のスタッフからあったため、上のように紅茶を入れてみました。確かにこの方が砂糖の甘さが感じられるようです。郷に入らば郷に従えです。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのワッフル

 そうこうしているうちにイチゴとピーチのワッフルが運ばれてきました。添えられているホイップクリームを付けて食べます。シュガーのかかり方など本格的ですね。大きさは分かりづらいでしょうけれど、結構大きいです。朝から一人でこれを食べるのはちょっとつらい気がします。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのワッフル

 食べてみると生地はサクサクしていて軽いです。だけど、中はちょっとモッチリしていて、これが美味しいのです。甘さも見た目以上です。ひょっとしてワッフルの本場、ベルギーのシュガーを使っているのでしょうか。とにかくこれは美味しいです。次に出てくる料理が楽しみになります。



クロワッサンサンドとサーモンのキッシュ 

パタヤのカフェ、ラ・バゲットの朝食

 続いて、ジャンボ・クロワッサンサンドです。その名の通り、大きいサイズのクロワッサンが使われています。もともと今日の朝食について私はこのクロワッサンサンドウィッチだけにしようと思っていました。朝食ということでしたら、本来であればこれ一つで十分な量です。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのクロワッサンサンド
 
 ベーコンとトマトなどの野菜がたっぷりと挟み込まれています。クロワッサン自体も香りが良く生地事も軽くて美味しいと思います。満足できる味です。これだけにしていれば、ヘルシーな朝食ということもできたでしょう。
 このレベルのクロワッサンには、パタヤでは殆どお目にかかれません。唯一私が知っているのは、ジョムティエンに近いところにあるパストラミ・オン・ライだけです。ここラ・バゲットがフレンチ・カフェを標榜している一方、パストラミ・オン・ライはアメリカ人が始めたカフェです。この2つのカフェを朝のクロワッサンサンドという点に絞って比較すると、パストラミ・オン・ライの朝食メニューの一つであるクロワッサンサンドは、ソーセージ、玉子とチェダーチーズがクロワッサンに挟まれていて、ポリューミーです。クロワッサンの美味しさもパストラミ・オン・アイの方が上の感じです。ヘルシーさや雰囲気ではここバゲットに軍配が上がるという感じでしょうか。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのサーモン・キッシュ

 同行者がもともと選んだのはサーモンのキッシュです。これも大切りのキッシュで、普通に朝食をとるのでしたら、これ一つで十分です。私にしても同行者にしても一品ずつオーダーするつもりでしたが、 メニューの写真があまりにも綺麗だったので、ワッフルを追加し、ワッフルをシェアして食べたわけです。

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのキッシュ
 
 さて、このキッシュの味です。ご存じのとおりキッシュはフランスの郷土料理の一つで、フレンチ・カフェを標榜するラ・バゲットでは、美味しくなくてはならない料理です。
 実際に食べてみると、すごく美味しいです。私がこれまで食べたキッシュの中でも一番美味しかったと言えるかもしれないレベルです。因みに私はフランスはパリ、リオンやニースなどにも行ったことがあり、現地で何度かキッシュを食べています。もちろん、その時はフランスで食べたキッシュに感動したわけですが、ここタイのパタヤでこれほどおいしいキッシュに巡り合うとは考えてもみませんでした。ひょっとして私の口に合うというだけかもしれませんが、ぜひ興味があれば皆さんもお試しください。



 アーモンドクロワッサンとアプリコットデニッシュ

アーモンドクロワッサンとアプリコットデニッシュ(パタヤのラバゲット)

 もう少し軽い朝食にしてみたいという場合は、アーモンドクロワッサンやアプリコットデニッシュなど、手頃なパンを買うこともできます。この日は一人でラバゲットに来て朝食をとったのですが、まさに軽い朝食ということで単品のパンを食べてみることにしました。

 

 メニューを見たら、価格はアーモンドクロワッサンが80バーツ、アプリコットデニッシュが60バーツでしたので、それぞれ一つずつ注文しました。一つでは足りないと思ったからです。
 ところが運ばれてきたパンを見て驚いたことには、思っていたより二回り以上大きいのです。私のiPhone 6Sと比較するとその大きさが分かると思います。軽い朝食ということであれば、一つで十分ですね。二つなら軽い昼食にもなります。

アーモンドクロワッサン(パタヤのラバゲット)

 上の写真がアーモンドクロワッサンです。メニューではラ・バゲットの人気商品として紹介されています。私自身、アーモンドは好きですし、ここのクロワッサンは美味しかった記憶が鮮明に残っていたので、迷わず注文したパンです。
 どうですか、大きめのクロワッサンにたっぷりのスライスアーモンドが乗せられ、 さらにパウダーシュガーがたっぷりと掛けられています。私は甘いパンは好きですが、これはちょっと甘すぎるかなというのが直感です。


 そして当然ですが、上の写真の通りクロワッサンの中にはたっぷりのアーモンドクリームが入っています。 
 食べてみると、これが実に甘すぎないのです。タイでよく食べる下品なくらい甘いケーキなどとは一線を画す「大人の惣菜パン」の味です。美味しいクロワッサンに大人の甘さの味付けを施したパンなのです。これは美味しいです。アーモンドクロワッサンが人気商品である理由がよく分かります。

アプリコットデニッシュ(パタヤのラバゲット)
  
 そして、もう一つのアプリコットデニッシュです。これもしっかり甘そうですね。
 デニッシュ生地はサクサクしていてたっぷりのバターの風味が心地よいです。そして、甘酸っぱいアプリコットとカスタードクリームも美味しいです。好みは人それぞれですが、私には蜜がかかりすぎかなという感じが少しします。でも、これも美味しいですね。
 このようなパンも20種類くらいあったような気がします。お好みのパンを選んでみてください。



ケーキも美味しい

パタヤのカフェ、ラ・バゲットのケーキ

 実はメニューは見ていて、一番食べたかったのは上の写真のレインボー・クレープ・ケーキでした。何といっても色遣いがきれいです。ただ、朝からクロワッサン食べて、キッシュ食べて、ワッフル食べた後にケーキを食べるのは流石に食べ過ぎだということで、注文していませんでした。
 でも、以上の3品を食べてみると、どれも水準以上の味だったものですから、思わず追加注文してしまいました。このケーキは東南アジアに多い甘いだけのケーキとは異なり、適度な甘さというか大人の甘さというか、とにかくほど良い甘さで、しっとり感のある落ち着いた味です。見た目の良さに加えて、ケーキとしての完成された味も備えています。他のケーキをもう一つオーダーしたくなるくらいの感動です。
 ここラ・バゲットには30種類くらいのケーキがありますので、次回来た時にはケーキを2・3個食べて皆さんに紹介したと思います。

パタヤでお気に入りのカフェ、ラ・バゲット
 
 このラ・バゲットという店ですが、実は最終日に見つけたのでまだ行けてはいませんが、サウスパタヤからジョムティエンに向かうタプラヤロード(Thappraya Road)沿いに新店ができています。タプラヤロードの一番標高が高いあたりです。営業時間等は分かりません。ナクルアの店同様に、白を基調とした建物です。ソンテウから建物が見えたらブザーを押して立ち寄ってみてください。
 私のパタヤのもう一つの定宿はジョムティエンなので、これは便利です。次回は必ず立ち寄りたいと思っています。



バゲットのタプラヤロード店(Thappraya Road)

パタヤ、ラ・バゲット、タプラヤロード店
 
 というわけで、今回はバゲットのタプラヤロード(Thappraya Road)に来ました。サウスパタヤからジョムティエンまでのソンテウに乗ると、毎回目に入るのですが、なかなか機会に恵まれず、今回ようやく朝食時に来ることになりました。ナクルア店と同様に白を基調とした瀟洒な建物です。場所は、サウスパタヤからジョムティエンに向かい、バンコク空港行きバスターミナルの300m位手前、すなわちサウスパタヤ寄りです。タプラヤロード(Thappraya Road)に沿って丘の一番高いエリアに立っています。

パタヤ、ラ・バゲットのタプラヤロード店、店内
 
 店内も上の写真の通り、白を基調のお洒落な空間になっています。女性が好みそうな内装です。広さとしてはナクルアより一回り狭いくらいでしょうか。上は8時ごろの写真ですが、まだお客さんは少ないです。一時間ちょっといて、席は半分も埋まりません。朝の時間はいつもこんな具合かも知れません。

パタヤ、ラ・バゲットの美味しいケーキ
 
 甘党の私はすぐにショーケースのケーキに目が行ってしまいます。ナクルア店同様にたくさんの種類のケーキがあって目移りしてしまいます。上の写真の倍くらいの種類のケーキが並べられています。今日は朝のパンとケーキ一つというつもりで店に来たのですが、ケーキ二つでもいいかなという気持ちになってしまいます。が、心を鬼にして、ここで一つケーキを注文し、食後に持ってきてもらうように伝えました。

ラ・バゲットはパタヤでナンバー1のカフェ
 
 ドリンクはダージリンティーです。コーヒーの方がおすすめだと思いますが、私は自宅でも朝は紅茶派ですので、それを踏襲しています。ここの紅茶はティーバッグですからあまり美味しくありません。

パタヤ、ラ・バゲットで朝食
 
 朝食にはサンドウィッチを注文しました。メニューはナクルア店と同じ(だと思います)ですから、上で紹介したような様々なパンがあります。まあ、今日はシンプルな朝食です。パンは言うまでもなく大変美味しく、満足できるものです。パタヤの中では最もレベルの高いパンを楽しめる店の一つであることは間違いなさそうです。

マンゴームース(パタヤ・ラバゲット)

 そして、上の写真がショーケースを見てあらかじめ注文しておいたマンゴームースです。草鞋のデザインがかわいらしいです。パンを食べ終わったら持ってきてくださいと言っておいたので、その通り、サンドウィッチのプレートが片付けられた後に持ってきてくれました。英語はきちんと通じているようです。

 
パタヤ、ラ・バゲットのマンゴームース
 
 ここのケーキはレベルが高いです。このマンゴームースも甘すぎず大人が楽しめる味です。落ち着いた内装、凛とした静寂の空間、そして、美味しいパンとケーキ。タイにいることを忘れてしまいそうな至福の時間です。

パタヤのラ・バゲットで食べたライムケーキ

 こちらはライムケーキ。ビジュアル的にも優れているし、食べてみると甘すぎないなめらかな味で、すっかり気に入ってしまいました。バゲットにはたくさんの種類のケーキがあります。パタヤに来るたびに食べるようにはしても、なかなか全ケーキ制覇には時間がかかりそうです。



 ラバゲットのモーニングセットはパタヤ随一?

パタヤ・ラバゲットのモーニングセット
 
 ラ・バゲットに何度も来るようになり、メニューを見るたびに気になっていたメニューがあります。モーニングセットです。でも上の写真を見ても分かる通り、朝から食べるにはあまりにもボリューミーです。
 ある日、昼過ぎのバスでバンコク空港に戻るときに12時直前にラバゲットに来るチャンスに恵まれました。ランチなら食べられそうだということで、初めて注文してみました。モーニングセットを何時までオーダーできるのかは分かりませんが、少なくとも12時まではこのセットは注文できるようです。お値段は上のセットで300バーツ、日本円で約1000円というのはパタヤの食事としては高めの料金設定です。

パタヤ・ラバゲットのモーニングセット
 
 この部分はフランスパンのバゲットと上に卵焼きやベーコン、ウインナーが乗っています。卵はポーチドエッグとスクランブルエッグ、ボイルドエッグから選択できます。これだけでもすごいボリュームです。

卵がトローリ(ラバゲットのモーニングセット)
 
 ポーチドエッグを上の写真のようにして食べるイメージが出来上がっていたので、卵をポーチドエッグにしました。これにチーズを絡めて食べると美味しいのです。ラバゲットのパンはとにかく美味しいので、これをさらに美味しく食べるにはどうしたら良いのか、いろいろ考えた結果です。大満足です。
 でも、ドイツウインナーやベーコンがお腹にヘビーです。これは早朝にオーダーしないで正解です。ランチだからこそ食べられるモーニングセットです。

クロワッサンも美味しい(パタヤ・ラバゲットのモーニングセット)
 
 メインディッシュだけでもお腹一杯になるのに、これにクロワッサンとデニッシュもついています。アプリコットジャムもついていますが、クロワッサンはやはりバターで食べると美味しいです。本当に朝食べるならこれだけでも十分ですよ、私は。
 というわけで、モーニングセットを食べ終わったのが12時半ごろで、結局日本に着いた夜になってもお腹がすかない有様です。もちろん機内食にはほとんど手を付けられない満腹状態でした。このモーニングセット、美味しいです。割安感もあります。だけど量が多すぎです。このあたりに住む白人さんたちがみんな丸々と太っている理由がわかるような気がします。

パタヤのラ・バゲット、タプラヤロード店
 
 連日、日中はビーチやラン島でくつろいだり、パタヤの街で買い物を楽しんだりし、夜はパタヤの喧騒に身を委ねたりシーフードをはじめとしたタイ料理に舌鼓を打ったりできるこのパタヤという街の魅力をさらに広げてくれる店だと思います。こんな完成度の高いフレンチ・カフェで時間が止まっているような時間を過ごせるのも、パタヤのもう一つの魅力だと私は思います。




バナースペース