パタヤビーチは、バンコクから最も近いビーチリゾートです。大都会バンコクで喧噪の街を歩きタイらしいショッピングやグルメを楽しむのも好きですが、たまにはタイらしい休暇をのんびりと楽しみたいという人にとって、パタヤは絶好のロケーションです。 常夏の国タイではありますが、タイの季節には大きく三つに分けて乾季、暑季と雨季があります。パタヤで考えると、目安としては、11月〜3月が乾季、4月〜5月が暑季で、6月〜10月が雨季になります。このうち雨季はシーズンオフということですが、日本の梅雨の時期とは違って一日中雨が降ったりするのではなく、短時間ではありますが熱帯性のシャワーが毎日のように降る季節です。また、気温も若干低めになります。とは言え、毎日の最高気温は30℃には達しています。 上の写真は雨季のジョムティエンビーチです。ビーチの人影はまばらです。では、雨季のパタヤはつまらないのかというと、決してそんなことはありません。ビーチはすいているしマリンスポーツももちろんできます。そして、何と言ってもグルメは1年中美味しいものに巡り合えます。 |
タイはフルーツ天国です。季節によりフルーツの種類は変わりますが、雨季でも上の写真のようにフルーツはいろいろ食べられます。マンゴーがあって、右にドリアンが見えます。また、左にはランブータンや龍眼が山のように積まれています。 せっかくのタイですから、ドリアンやランブータンといった日本では高価なフルーツはぜひ試してもらいたいと思いますが、タイでは一年中美味しく食べられるマンゴーも忘れてはなりません。 |
上の写真はパタヤのセントラルパタヤロードにある私行きつけのマンゴー屋さんです。セントラルパタヤロードとセカンドロードの交差点から、セントラルパタヤロードをビーチと反対方向に5分も歩かない場所に二軒のマンゴー専門店がありますが、その一つです。 マンゴーをここで買うと皮をむいてカットしてくれますから、ホテルに持ち帰って朝食代わりに食べたりおやつに食べたりしているのです。 |
上の写真のようにカットしてくれたマンゴーをホテルのバルコニーで風に吹かれながら食べるのです。パタヤでは様々な場所で、それこそビーチでもマンゴーを買えますが、専門店のマンゴーはやっぱり品質が良いです。 |
上の写真も同じ私行きつけのマンゴー屋さんですが、看板を見てもらうと「芒果糯米飯」という中国語が見えますが、「芒果」はマンゴーで、「糯米」はモチゴメを意味していて「糯米飯」になるとカオニャオの意味になります。つまり、カオニャオ・マムアンが大きく看板に出ているわけです。 カオニャオ・マムアンはタイを代表するデザートの一つです。このページではマンゴーをベースにしたデザート、カオニャオ・マムアンを紹介します。 |
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カオニャオ・マムアン |
この店のマンゴー陳列台の下にはこの店の中国語名(美塞通)とともに、「1992年から販売を開始」「毎日新鮮なカオニャオマムアンをお届けしています。甘くて美味しいですよ。食べないと損ですよ」みたいなことが書いてあります。 この店に来てマンゴーを買って帰るのも悪くはないですが、カオニャオ・マムアンを食べないのはモグリみたいなもんなのです。 |
マンゴーの陳列台の向こうにカオニャオが見えます。「タイ風味の甘いカオニャオとマンゴー 70BAHT」と黄色い看板に書いてあります。 |
今回、私が宿泊しているホテルはビーチからちょっと遠い場所です。雨季なのでそんなにビーチに近くなくても良いだろうということで、ホテルの設備や快適さとコストで選んでいるホテルです。スタッフはホスピタリティにあふれていて大変快適なホテルです。雨季ですと、こういう広いバルコニーがついているホテルは嬉しいですね。ここでマンゴーを食べたりカオニャオ・マムアンを食べたりするのです。 ル ビマン リゾート (Le Viman Resort)というホテルです。 |
ル ビマン リゾート (Le Viman Resort)はフランス人が経営しているこじんまりしたホテルで、私の隠れ家のようなホテルです。ソンテウが入る幹線道路からは10分ちょっと歩きますが、バイタクを使えば便利な場所です。日本人の利用は殆どありませんが、とにかくお洒落でホスピタリティにあふれたホテルですので、じっくりパタヤに滞在する方向けのホテルです。 では、話をカオニャオ・マムアンに戻しましょう。要は、こういうホテルでのんびりした滞在を楽しみながらカオニャオ・マムアンを食べようとして、いつものマンゴー屋に行ったわけです。 |
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カオニャオ・マムアンをホテルで食べる |
マンゴーは二つ切ってもらいました。マンゴー二つとカオニャオ、それとちょっと見づらいのですが、カオニャオのパックのふたのところにココナッツミルクがあります。マンゴー、カオニャオとココナッツミルクという三点セットをマンゴー屋さんで買ったわけです。正確に言えば、カオニャオ・マムアンちょうだいと言えば、マンゴー、カオニャオとココナッツミルクの三点セットがついてくるというわけです。 |
今回泊まったル ビマン リゾート (Le Viman Resort)にはキッチンもあるし、食器も揃えられています。ホテルのお皿の上にカオニャオを盛って、その上に体裁よくマンゴーを乗せます。 先ほど言い忘れましたが、私がカオニャオ・マムアンを買うときに、マンゴー屋のおやじさんからパックに入れたカオニャオを見せられて「このくらいでいいか」と聞かれたのですが、「もっとちょうだい」と言って増量してもらっています。実はこの日の朝食がカオニャオ・マムアンなのです。 |
さらに、その上からココナッツミルクをかけてカオニャオ・マムアンの出来上がりです。ちゃんとしたお皿に入れると体裁も良いですね。背景にプールなんかも見えて、しっかりリゾート気分です。 |
アップにするとカオニャオ・マムアンがさらに美味しそうに見えます。食べてみると、美味しいです。甘くてちょっと酸味があって、タイのデザートらしい味です。マンゴーは新鮮だし、カオニャオも甘味を感じさせる味です。朝食としてはちょっと甘すぎますけど、パタヤでの一人旅の朝食ですから、たまにはいいでしょう。 ホテルにお皿がない場合はカオニャオのパックにマンゴーを乗せて、その上からココナッツミルクをかけて食べます。ちょっと屋台風の雰囲気で食べることになります。それでも満足できますよ。 |
というわけで、このマンゴー屋さんと隣のマンゴー屋さんには お客さんが沢山来ます。行列になるほどではありません。この日は香港から来た女性二人組が来ていました。カオニャオ・マムアンを買ったうえで、マンゴーをいくつか買って香港に持ち帰りたいと言っていましたが、マンゴーが痛むからカオニャオ・マムアンだけにしなさいとアドバイスしてあげました。マンゴー屋のおじさんもその方が良いと言っていました。 しかし、香港や台湾でも知られているこのマンゴー屋さん、ただものではありません。皆さんもぜひ訪問してみてください。 |