靄(もや)が立ち込めたような古鎮の朝を見たくて、早起きすべく準備していた私ですが、少し目覚めが遅れ、古鎮に着いたのは5時半くらいと、少し出遅れてしまいました。とはいえ、まだ朝の5時半です。それなのに、環秀橋の上は、スケッチをする若者たちで一杯です。
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正直言って、朝からこんなに人が出ているなどとは想像していなかったのですが、そのくらい西塘の朝というのは魅力的なんですね。それと、朝の西塘を歩いてびっくりしたのは、これだけ多くの中国の若者が西塘の町をスケッチしているということです。ここ環秀橋は橋の上はもちろんのこと、到着が遅れて橋の上の場所を確保できなかった若者は、このように階段に陣取って写生しています。
彼らが描いている西塘の街はどんな風景なのかなって興味があります。私が感じる西塘の良さと、彼らが絵に残したい西塘の良さは同じものなのか、違うのものなのか、といった点です。
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この環秀橋の上から撮影した写真です。
環秀橋の上に立つと、ちょうど朝日が顔を出すところで、川の色が朝日に染まって静寂の中にも輝きを感じさせてくれました。いくぶん朝日に染まった川面に映る建物等の影も、川に波が立たないため、一段とひっそりと美しく感じられます。
橋の上の彼らは、こうした風景を絵におさめているはずです。
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環秀橋の次にスケッチしている若者が多いのは、永寧橋付近です。煙雨長廊には所々に、川に向かって少し突き出た場所があって、そうしたところに陣取って、写生しているわけです。彼らの視線の先には、環秀橋と西街の風景が広がっているはずです。
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同じく、英寧橋付近にいた若者です。彼女の視線のすぐ先には永寧橋がありますので、永寧橋を描いているものと考えられます。生き生きとした表情が素敵です。
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西街を歩いてみると、この一角だけ、若者で賑わっています。なるほど、街の白壁が歴史を感じさせてくれる、なかなかの場所です。西塘の街と写生している若者というのは、絵になる風景です。
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彼らが描いている風景はこうした感じです。この西街の通りも、もう少し時間が経つと観光客や地元の人々が行き交い、とても写生できる状況ではなくなります。そろそろ、絵も完成してきているようです。
朝の西塘古鎮の様子は、こちらのページを参照してください。
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