九龍公園|アジア写真帳(香港)

九龍公園



 香港の街には大きな公園がいくつもあります。
 香港島ですと、香港公園やヴィクトリア・パークが有名ですが、カオルーン・サイドではここ、九龍公園の人気が高いようです。
 総面積15haという広大な公園で、池あり、山あり、フラミンゴあり、小鳥あり、という欲張りな公園です。香港に住んでいたときも、私は時々この公園で息抜きをしていました。
 場所は尖沙咀のネーザン通りに面しています。とにかく行きやすい公園です。自然が豊かですから、本当に気持ちの良い公園です。

 
 香港という街は大都会ですから、ここに住んでいる人は、「自然」というものにあこがれていますね。ですから、週末になると、ニューテリトリー(新界)の山や南Y島などの島々に、家族や友達とピクニックへ行ったり、公園を散策したりと、とにかく自然に触れようとします。
 この写真は土曜日の午前中ですが、既に九龍公園の入口付近には人々が集まっています。

 
 ここは、九龍公園の小鳥が集まるエリアです。池の周りに森があって、その森に小鳥たちが集まります。小鳥のさえずりを録音してファイルでつければ良かったですね。
 大きな池には橋がかかっていて、池の真ん中には中国風の東屋が建てられています。ここに座って、小鳥のさえずりの中でじっと周りを見てみると、大都会香港にいることなど忘れてしまいそうです。


 フラミンゴのいる池です。ここには、フラミンゴ以外にもあひるなどが泳いでいて、九龍公園の中でも人気の高いエリアです。
 池の背後に森があり、森の向こうに香港のビル群が見えます。香港のビル群を見ながら、こんな自然に取り囲まれると、結構贅沢な気持ちになれます。

 
 九龍公園には鳩もいます。鳩とと言うと、香港ではすぐ食べられてしまうのではないかと思われがちですが、食べる鳩は食用鳩で、こうした野鳩ではありません。
 鳩とこうして遊ぶ姿は、まるで東京の上野公園のようですね。上野公園ほど沢山の鳩がいるわけではありませんが、なかなかのんびりしたいい雰囲気ですね。


 
 ここの噴水のまわりでは、フィリピン人の女性たちがギターを弾いて歌っています。
 日曜日の中環(セントラル)周辺でよく見られる光景です。いわゆるアマさん(お手伝いさん)として、香港に出稼ぎに来ている彼女たちの楽しみの一つが、土曜、日曜に、こうしてみんなで集まり、歌い、話し、食べること。
 英語の歌を歌うこともあるので、それが懐かしいのか、彼女たちが歌う周りには、白人の観光客も集まります。
 こうした光景も、まさに香港です。


 
 九龍公園でふと見つけた大きな彫刻。これは何でしょう?
 私はてっきり北京原人か何かの彫刻だろうと思いこんでいましたが、何と、ニュートンなのだそうです。ニュートンが何かを発見した時の様子をイメージしたものだそうです。が、やっぱり私には、火を起こしている北京原人にしか見えません。
 因みに、この彫刻は有名なわけでも何でもありません。


 
 九龍公園を抜けたところにある中港城ビル。中国の珠海や広州などいわゆる珠江デルタの都市に向かう船が出発するところで、当然ながらイミグレーションもあります。
 香港に住んでいた頃、船で珠江デルタに向かうときは、朝、MTRを尖沙咀駅で降りた後、すぐ九龍公園に入り、小鳥のさえずりを聞き、フラミンゴを眺めながら、すがすがしい気持ちで約15分ほど散歩して、この中港城ビルに向かったものです。
 最近は深せんまで足を伸ばす観光客も多いですが、珠海あたりも綺麗でいいですよ。特にゴルフする人なら、珠海付近には素晴らしいゴルフ場がありますよ。