深圳航空直行便で日本から深圳空港へ

深圳航空直行便で東京や大阪から深圳空港へ

深圳への日本からの最短ルートは深圳航空直行便 

皇崗口岸

 日本から深圳や東莞、恵州といったエリアに行く一般的な方法は、これまで香港空港経由で行く方法でした。香港空港から深圳や東莞などへ行くには主として、バスで上水に出て羅湖に入る方法(上水・羅湖ルート)、香港空港からスカイリモで深圳に入る方法(深圳湾ルート)とフェリーで深圳蛇口に入る方法(蛇口ルート)がありますが、それにかかる時間や混雑を考えるといつもうんざりしてしまいます。上の写真は深圳湾口岸の様子ですが、香港・深圳間の人の出入りは、近年ますます増加していて、いつも混雑して時間がどれだけかかるか読めないのが困った点です。

深圳の街並み

 深圳市内に入れば、道路は比較的スムーズに流れるので時間が読めます。そこで、私は成田から中国国際航空で上海経由の深圳空港というルートも何回か試しましたが、上海でのトランジットに時間がかかるし、中国国際航空のサービスはやはりイマイチだなあという印象で、好きになれないルートでした。

 
深圳空港
 
 ところが深圳航空が、2015年に関西空港から、そして2016年1月には成田空港から深圳までの直行便を毎日飛ばしてくれるようになったので、様相は一変しました。私は関東に住んでいるので成田・深圳間を利用したのですが、このルート、日本から深圳方面に行くこれまでのベストのルートです。私のように毎月のように東京と深圳を往復する者にとっては大変ありがたい便です。
 このページでは、深圳空港と日本(成田・関空)との深圳航空直行便を利用してみようかという方に、役に立つ情報をお伝えします。因みに、中国南方航空も茨城空港と深圳空港とを結んでいますが、これは便が少ないのと中国南方航空のサービスレベルが低いということで私は利用する気にもなりません。
 また、2020年3月末には東京羽田から深圳空港へ全日空が毎日就航する予定と聞いています。香港が昨年から民主化運動で揺れていて、日本からの観光客・ビジネス客の減少により東京・香港便が減便になっているのに加え、香港をパスして深圳に直行便で向かうビジネス客が増えたことによる対応でしょう。
 この後紹介するように、現在就航している深圳航空も決して悪くない航空会社ですが、全日空の参入により競争が激化し、より良いサービスが受けられると利用者としてはありがたいです。



深圳空港の概要とアクセス (深圳地下鉄机場線が開通)

深圳空港出発ロビー

 深圳空港は1991年に開港した空港で、私はその直後の1992年から香港に住んでいましたので時々利用していました。当時は小さな空港で香港からの移動も不便なものでした。ところがその後2回の移転を経て、現在使用されているのは2013年11月に完成した新空港で、滑走路二本を有する巨大な空港です。
 上の写真は深圳空港の出発ロビーです。新しいから立派です。そして広々しています。成田空港と比較すると赤面してしまうくらい恥ずかしくなります。正面奥の二階にスターバックスの看板が見えます。スターバックスもあれば香港の甜品屋、許留山もその隣にあります。

深圳地下鉄11号線(空港線)空港駅
 
 深圳空港から深圳市内へのアクセス手段には、地下鉄、バスとタクシーがあります。日本人は地下鉄を利用したくなるのですが、私のおすすめは空港バスです。330エアポートバス(330机场巴士)とかエアポート1号線(机场一线)とか言われています。
 これまではこのように書いていたのですが、2016年6月28日に状況が一変しました。深圳空港の下に深圳空港駅ができたのです。上の写真は深圳地下鉄11号線の机場(空港)駅です。

深圳地下鉄路線図(2016年6月現在)
こちらをクリックすると深圳地下鉄路線図が拡大表示されます。
2016年10月28日に7号線と9号線も開通し、2017年2月現在上の路線図が最新です。
 
 上の深圳地下鉄路線図は2016年6月28日に開通した深圳地下鉄11号線(机場線)も表示されている最新版路線図です。(こちらをクリックすると深圳地下鉄路線図が拡大表示されます。)2016年10月28日に7号線と9号線も開通したので、2017年2月現在、上の路線図が有効です。

深圳地下鉄11号線(空港線)路線図
 
 深圳地下鉄11号線(机場線)が開通し、机場駅(深圳空港駅)から南山、后海、車公廟(车公庙)など7駅に停車しながら、深圳の中心部である福田駅までわずか30分で行けるようになったのです。深圳空港駅は深圳空港の地上交通中心からすぐで、分かりやすく表示されていますから道に迷わないはずです。后海で蛇口線に、車公廟(车公庙)で羅宝線に、そして終点の福田駅では蛇口線と龍崗線に、それぞれ乗り換えられます。


 これまで深圳空港から深圳市内までの地下鉄で行くためには、最寄の1号線后端駅まで乗合バスに乗ったうえで、后瑞駅から市内までは駅の数が沢山ありますから、バスに比較すると倍くらい時間がかかっていました。今回の地下鉄11号線(机場線)の開通により、半分以下の時間に短縮されたわけです。地下鉄11号線(机場線)は10分おきに走っています。待ち時間も少ないです。
 この11号線が深圳空港と福田駅を30分で結べる理由は二つあります。一つは駅の数が極端に少ないことです。従来の1号線に比較すると半分以下です。もう一つの理由は最高時速120㎞というスピードです。現時点で中国の地下鉄では最速だそうです。
 
 
深圳地下鉄11号線(空港線)商務車両(ビジネス車)
 
 深圳地下鉄11号線でもう一つの特徴は、商務車(ビジネス車)の新設です。上の写真がビジネス車で、一般車両に比較してゆったりしています。因みに、深圳空港駅から福田駅までの運賃は普通車両が7元であるのに対して、商務車は21元です。商務車両は上の写真の通りガラガラです。普通車利用は座れない客がいるほど混んでいるのとは対照的です。
 私はいつも330エアポートバス(20元)を使っていましたので、商務車の価格は安く感じます。したがって、商務車利用派です。
深圳空港の330エアポートバス

 これまで私が最も利用していたのは上の写真の空港バスです。330エアポートバス(330机场巴士)とかエアポート1号線(机场一线)とか言われています。バスの前面に「330」と書いてあります。
 深圳空港から深圳市内の深航大厦(深圳航空ホテル、地下鉄竹子林付近)、投資大厦(地下鉄購物公園付近)、华联大厦(地下鉄科学館付近)を経由し、羅湖駅を結んでいます。料金は2020年1月現在、20元です。高速道路を走りますから、渋滞がなければ深航大厦まで25分、羅湖まで50分程度です。15分か20分おきに走っていますし、夜は最終便到着の時間まで走っています。当時の私の定宿は深航大厦バス停から近いので、実は今でもこれが一番便利です。
 地下鉄11号線と330エアポートバスは、所要時間はあまり変わりません。深圳市内のどこに行くのか、自分の行きたい場所が11号線の駅と330エアポートバスの停留所のどちらにに近いのか、よって使い分けるべきでしょう。
 330エアポートバス以外にも深圳市内の様々なエリアへのバスがありますので、詳しくは深圳空港のホームページをご覧ください。




  タクシーも便利です。福田区(といっても場所は広いですが)から100~150元程度です。南山区なら場所により100元前後もしくはそれ以下で着きます。
 また、東莞や恵州各地にも直通バスが頻繁に出ていますので、東莞や恵州に行かれる方にも便利な空港です。バスの情報は、東莞へはこちらのページ恵州へはこちらのページをご覧ください。

深圳空港国内線

 ここから国内線の話を少しだけします。
 冒頭で書いた通り、深圳空港は主として国内線空港として使われてきています。例えば北京の人が香港に来る場合、北京・香港間のチケットは国際線で高いのですが、北京・深圳間なら国内線ですからそれよりも廉価に来れるのです。ですから、深圳空港に来る人の中には、香港に行く人もマカオに行く人もいます。もちろん、一番多いのは深圳在住者や深圳への出張者です。

 
 上の写真は国内線のコンコースです。ご覧のとおり延々と続いています。広いのは良いことですが、遠いゲートから乗る時などは時間がかかります。離陸時間の一時間前くらいにはチェックインしないと間に合いません。深圳空港の国内線乗場は、間違いなく成田の国際線よりも広いのです。

 
 上の写真も国内線のコンコースです。まるで免税店のように有名ブランド店が並んでいます。国内線ですからここで買ってももちろん免税ではありません。
  なお、国内線ターミナル内には深圳航空の「尊鳳閣」というラウンジが二つあり、そこは国際線以上の充実ぶりです。ANAのゴールド会員の人は使えますので、早く着いたら「尊鳳閣」でくつろいだ時間を過ごすのが良いと思います。



 成田から深圳への深圳航空直行便搭乗記(2020年)

深圳航空東京深圳便

 深圳に住むようになって2年以上を経過し、毎月のように深圳東京間を往復する生活をしています。時々香港空港からキャセイ航空を利用することがありますが、 その際の移動に最も利用するのが深圳航空直行便です。
 このフライトはかつてはボーイング737でしたが、2019年からエアバス330の新型機になり、座席数が増加し機内設備も充実しました。それでも、香港の民主化騒動以降は香港空港を避ける中国人が増え、また日本人も以前よりは深圳航空を利用するようになりましたので、いつも満席近い搭乗率です。

深圳航空東京深圳便の機内

 このフライトになって最も良かったことは、座席のピッチが広がったことです。 私はいつもエコノミーで移動ですが、エコノミーの最前列ですと、上の写真のように足を組んでもの前を人が通れるくらいのスペースがあいています。この席は、スターアライアンスのゴールド会員用にキープしてあって、しかも座席指定できない席です。ゴールド会員の人は早めに空港について、一列目を確保すると良いでしょう。
 なお、ゴールド会員の席には、毛布と英字新聞が用意されています。また、離陸前に担当のCAが挨拶に来て、フライトの時間等々について説明してくれます。

深圳航空東京深圳便の機内

 737の時代にはなかったエンターテイメント設備も付きました。写真のように日本語表示もあります。

 
深圳航空東京深圳便の機内

 映画、テレビ、音楽と一通り入っていますが、中国の航空会社ですから、収録されている内容は中国人向けで、映画も中国ものばかりです。香港制作の映画もいくつか入っていますから、私が見るのはもっぱら香港映画ということになります。ただ、日本語吹き替えや字幕はありません。
 ここについては全日空やキャセイ並みとはいきません。長い目で改善されるのを待ちましょう。

 
深圳航空東京深圳便のフライトマップ

 フライトマップもちゃんと日本語です。私が一番利用するのはこのフライトマップでしょうかね。

 深圳航空東京深圳便のキャビンアテンダント

 深圳航空のキャビンアテンダントです。このルートであれば半数くらいは英語を話します。逆に半数くらいは英語を話しません。そのためエコノミーの場合、外国人は前の方の席に指定されます。後ろの方は中国語対応しかできないキャビンアテンダントが担当するようにエリア分けをしているとのことです。それでも前方の席に座っていても中国語で話しかけられることが多くて、中国語で対応してあげると大変喜んでくれる子が多いです。本音を言えば、あまり英語に自信がないのだと言っていました。
 上の写真のキャビンアテンダントは大変親切でした。中国の航空会社では親切なキャビンアテンダントは珍しいです。
深圳航空東京深圳便のキャビンアテンダント

 スターアライアンスのゴールド会員には必ず挨拶に来ると先ほど書きましたが、その際に今日のフライトでは私がお世話を担当しますのでよろしくお願いしますと挨拶されます。これは深圳航空の国内線でも同様で、スターアライアンス会員には特別対応するというメンバーシップを大切にするという考え方に基づいているのだと思います。全日空が飛んでも、ひょっとすると私は引き続き深圳航空を利用するかもしれません。それは、このサービスの良さにあります。香港東京便の全日空にもよく乗りますが、それよりも「はるかに」心地よいです。ゴールド会員で英語さえ話せる方であれば、深圳航空で何の不便もないはずです。
 この日の担当は上の写真のキャビンアテンダントで英語を話します。化粧はきつめですが、笑うと笑顔が可愛いかったです。後述しますけど、深圳航空のキャビンアテンダントには美人が多いです。ただ美人なだけでなくて、愛想も良いですし、よく訓練されていると思います。

深圳航空東京深圳便の機内食

 問題点を二つ。最近は機内食のレベルが落ちたような気がします。私が乗った時だけなのでしょうか。実は、全日空の香港東京便も機内食が良くないです。ビジュアルは良いし手がかけられている気がするのですが、味が良くないです。私はいつも3分の1も食べないで残してしまいます。味だけで考えると、深圳航空の方が良かったというのが私の評価です。
 さらに言えば、キャセイの香港東京便の機内食も手がかけられている気がしないのですが、味で言えば全日空より「はるかに」良いです。全日空は3月末に就航する深圳東京便の機内食で頑張ってほしいものです。

深圳航空東京深圳便の機内食

 深圳航空の食事は、温かい料理のほかに、上の写真のような紙の弁当箱セットが付きます。この「紙の弁当箱セット」は中国の航空会社には30年位前からあったもので、当時の国内線ではキャビンアテンダントが紙の弁当箱を客に投げて渡して配っていたものでした。(最初は私もびっくりしました。)
 今は、少なくとも深圳航空では国内線を含めて手渡ししています。中には、お菓子、果物、ザーサイ(なぜか定番です)、お手拭き、箸などのセットが入っています。

深圳航空東京深圳便のトイレ

 改善してほしい点、二つ目はトイレのハンドソープです。藍月亮というのは中国の家庭用洗剤のメーカーですが、その家庭用ハンドソープが常備されています。きれいに洗えるとは思いますけど、粘々していて、私はどうも好きになれないのです。深圳航空の人がこのページを見ていたら、ちょっとコストアップするけど検討してください。



 成田から深圳への深圳航空直行便搭乗記(2016年)

深圳航空機(成田空港で)

 2016年4月に成田から深圳航空直行便で深圳空港に飛んできました。1月の就航以来、人気がある路線のようで、毎月深圳に行く私は毎回このフライトの予約にトライするのですが、チケットを確保できたのは実はこの時が初めてです。しかも、帰りは深圳から成田への直行便が売り切れていて北京経由で成田に戻ることになってしまいました。
 機体が737という小型機ですから、間際でないと日程が決まらない私にはなかなか取りづらい路線のようです。利用者が多いのですから、767や777といった大型機に早く入れ替えてほしいものです。


 成田から深圳への直行便は、2016年4月現在、毎日朝8時50分の一便だけの運行です。この8時50分という時間は、いかにも早いです。成田空港の出国手続き場は7時30分のオープンですから、早く着きすぎてもラウンジに行くこともできません。
 親会社の中国国際航空の成田空港でのチェックイン締切は出発時刻の一時間前です。念のため、この日このフライトのチェックイン時刻の締切時間を係員に聞いたところ、出発時刻の40分前ということでした。この情報は2016年4月の情報ですので、このフライトを利用される場合は必ず深圳航空または中国国際航空に確認してください。
 
 
深圳航空の機内食

 成田から深圳に向かうフライトの機内食です。ビーフとシーフードから選択でした。焼きそばを食べたかったので焼きそばがあるのはどちらか聞いたところ、シーフードだと言うので、私はシーフードを選択しました。機内食としては上々の味で、他の中国系航空会社の水準とは明らかに異なります。最近レベルが落ちてきたANAの機内食よりおいしいです。
 ここで気づいてほしいのは、私がそのとき質問した客室乗務員が英語で質問し英語で答えてくれたことです。そうなのです。深圳航空の客室乗務員は英語を話すのです。他の中国系航空会社ではたまにしか経験できないことです。

 
深圳航空機内食のシーフード焼きそば(成田→深圳)
 
 別の日もシーフード焼きそば。こちらはエビが多くて食事の内容が改善されています。朝9時ごろ離陸して朝食は10時頃には出てきてしまいます。朝から焼きそばというのは日本人的には好みではない方がいるかもしれません。でも、この深圳航空の機内食の焼きそばは美味しいのです。純粋に中華料理の焼きそばかというとそうではなくて日本風の味付けでもあります。
 いずれにしても香港の焼きそばが好きな私にとっては、大好物の機内食です。

深圳航空の客室乗務員
 
 深圳航空のウリは安全や遅延の少なさですが、それに加えて客室乗務員のホスピタリティと美人度の高さがあります。上の写真は深圳航空の新ユニフォームについての機内誌記事です。このユニフォームのモデルは現役の客室乗務員です。深圳航空の機内誌では現役客室乗務員のグラビア(時々内務社員の写真も出てきます。)が連載されています。モデルと見間違えるような魅力あふれる女性が出てきます。機内誌のその記事は深圳航空のブログでも見ることができます。
 実は私は中国の国内線でもできるだけ深圳航空を利用するようにしていますが、国内線でも英語の通用度は高く(英語が通じなかった経験はありません)、また対応はにこやかで中国の航空会社とは思えないほど高いホスピタリティを感じさせます。香港のキャセイ航空のレベルに近いという印象で、加えて美人度が高いものですから、ついつい深圳航空のファンになってしまいます。



深圳空港、地上交通中心にある案内看板

 さて、成田から深圳まで4時間半ほどのフライトを終え、深圳空港に到着です。深圳空港の入国審査は国内線が少なく、入国審査場で滞留している人がいないので、極めてスムーズです。5分とかかりません。香港空港から深圳に入る場合は、香港空港での入境、深圳への移動、香港からの出境と中国入国というステップを踏みますが、それに要する時間は一時間半から二時間程度を覚悟する必要があります。それと比較すると、夢のように楽です。
 イミグレーションを抜け荷物も受け取ったら、看板を目印にして「地上交通中心」を目指してください。バス、地下鉄、タクシーなどの乗場へはこの「地上交通中心」からすぐそばです。
 地上交通中心の中や付近では、上の写真のように看板が充実しています。漢字と英語ですから、わざわざ説明するまでもないでしょう。分かりやすいですよね。

深圳空港の地下鉄11号線(空港線)へのエスカレーター
 
 空港から深圳市内へは、上述したようにバスかタクシーがおすすめでしたが、上述したように深圳地下鉄11号線が開通しました。上の写真は地上交通中心から地下鉄に行くエスカレータです。これだけ大きければ見落としたりしないはずです。

深圳空港の330エアポートバス乗場

 私が利用する330エアポートバス(330机场巴士)について、若干ご紹介します。このバスはエアポート1号線(机场一线)とも言われています。バスの前面に「330」と書いてあります。上の案内にしたがって空港内を進めば乗り場はすぐに見つけられます。
 空港内の建物を出たところに乗場がありますが、その手前に有人のチケット売場がありますので、そこでチケットを購入してから乗場に向かってください。料金は2016年7月現在、20元です。
 深圳空港からの他のバス情報は、深圳空港のホームページをご覧ください。東莞へはこちらのページ恵州へはこちらのページをご覧ください。

深圳空港の330エアポートバス

 330エアポートバス(330机场巴士)は、深圳空港から深圳市内の深航大厦(深圳航空ホテル、地下鉄竹子林付近)、投資大厦(地下鉄購物公園付近)、华联大厦(地下鉄科学館付近)を経由し、羅湖駅を結んでいます。高速道路を走りますから、渋滞がなければ深航大厦まで25分、羅湖まで50分程度です。スピードとしては地下鉄11号線並みに速いです。
 荷物を預ける場合は下車する停留所を係員に伝えてください。中国語が話せない方は停留所名を予め書いておいて係員に見せると良いでしょう。その時もらう荷物タグをなくさないようにしてください。停留所で荷物を受け取るときに必要になります。

深圳市

  深圳空港の330エアポートバスは速くて安くて便利なのですが、市内から深圳空港へは羅湖駅と深航大厦(深圳航空ホテル、地下鉄竹子林付近)からしか乗れないと聞いています。そこで私は宿泊するホテルを竹子林にしています。上の写真は深航大厦付近の深南大道です。

 私が深圳で定宿にしているのはグランドメルキュールホテルです。地下鉄竹子林駅前にあります。福田のバスターミナルも歩いて3分くらいです。福田のバスターミナルからは香港空港へのスカイリモも発着しています。
 深圳空港からグランドメルキュールホテルに行く場合は、一つ目のバス停の深航大厦(深圳航空ホテル)で降ります。バス停から7~8分は歩きますが空港からホテルまで40分はかかりません。荷物が多い場合はタクシーを利用します。市内から空港に寄ったエリアにあるので、タクシー料金も時間も深圳中心部に宿泊するよりセーブできます。



 深圳から成田への直行便搭乗記

  深圳空港のラウンジ「尊鳳閣」はANAゴールドで利用可

 

 それでは、深圳空港から成田空港や関西空港へ戻る時の話に入ります。
 深圳航空は中国国際航空の子会社で、ANAと同じくスターアライアンスに属しています。そこでANAのゴールドカードを持っている方は、専用のラウンジや専用のチェックイン窓口を利用できます。上の写真は深圳航空のプレミアム会員向け専用チェックインカウンターで、赤い建物に入っているので、出発ラウンジの中にあってよく目立ちます。
 ただ、このプレミアムチェックインカウンターは2016年7月現在、国内線専用です。したがって、国際線利用者はここではなく、この赤い建物の目の前のカウンターにプレミアム会員向けの国際線カウンターがあるのでそこでチェックインをしてください。ANAのゴールド会員もそのカウンターでチェックインできます。ゴールド会員以外も同じあたりに国際線カウンターがありますので、そこでチェックインします。

    

 そして、国際線の出発は地下にあるイミグレーションを通過します。上の写真にあるエスカレーターを降りていきます。空港を入って正面右側の方にあります。深圳空港は圧倒的に国内線の方が多いので、国際線の出発ゲートはあまり目立ちません。上の方で紹介したスターバックスの右下の方向にあると覚えておいてください。


 この日の深圳空港国際線の案内板です。ご覧のとおり、本数が少ないのです。この後にはシンガポールや台北行きのフライトがあるくらいです。このように深圳空港では国際線の本数が少ないですから、イミグレーション通過は極めてスムーズです。
 日本から深圳や東莞、恵州などに行く際に深圳空港をおすすめする理由はまさにここにあります。イミグレーション通過にストレスを感じさせない。これに尽きます。私は香港のイミグレーションではe-Channelを利用できるのでストレスがかかりませんが、中国への入出国では何十分も行列に並ばなければなりません。香港空港も混みますから、e-Channelを持ってない人は香港空港や香港を出境する時も何十分と並ばないといけなくなります。それが深圳空港ではスムーズに入出国できるのです。

深圳空港国際線、免税店

 深圳空港の国際線では、免税店もあります。結構広くて品揃えは良いです。価格は香港ドル表示されていますが、人民元で支払う時にはきちんと人民元換算してくれます。店員も親切ですが、英語は不得意です。

ゆったりとした深圳航空ラウンジ、尊鳳閣(深圳空港)

 さて、深圳航空ではマイレージのプレミアムメンバー向けに「尊鳳閣」というラウンジを持っていて、免税店の隣にあります。深圳航空はスターアライアンスに加盟していますから、ANAのゴールド会員であればこのラウンジを利用することができます。深圳空港は国際線の本数が少ないですからそんなに広いスペースはありませんが、今のフライト数であればこれで十分でしょう。
 因みに、深圳空港には、国内線・国際線ともに、プライオリティパスの使えるラウンジが別にあります。こちらのラウンジには入ったことがありませんが、ブログ等での紹介内容を見ると、レベル的には尊鳳閣に大きく劣っているようです。

深圳空港、尊鳳閣の麺コーナー

 尊鳳閣でのおすすめは牛肉麺です。麺コーナーで麺の種類(中華麺、河粉、米粉)を選び、牛肉(辛い味付け牛肉、普通の味付け牛肉)を選択できるようになっています。ここで驚いたのは、この麺コーナーの普通の中国人の女性が、英語で好みを質問してきたことです。さらに、5分かかかるから座って待っててくださいと英語でアドバイスしてきたことです。中国の他の空港や機内では英語さえ通じないのが普通なのに、ここ深圳空港では麺コーナーの女性まで英語を話すのです。

深圳空港、尊鳳閣(深圳航空ラウンジ)の桂林米粉
 
 私はここで桂林米粉を注文するのが習慣になってしまいました。美味しいのです。辛い味付けと辛くない味付けの牛肉が用意されていて、それも英語でどちらが良いか質問されます。私はもちろん辛い方を選択するのですが、もっと辛くしたいんだけどできるかと聞いたら、「ごめんなさい、できないんです。だけどテーブルの上の辣醤は好きなだけ使えますから、沢山入れてください」なんて言われてしまいました。

深圳航空ラウンジ(尊鳳閣)のフルーツ、エッグタルト

 こういったデザート類も充実しています。他の空港では中国のパサパサしたお菓子くらいしかないのですが、ここ深圳空港の尊鳳閣は違うのです。

深圳航空ラウンジ、尊鳳閣のケーキと中国茶

 そして、尊鳳閣でもっとびっくりしたことが二つあります。
 一つは上の写真のケーキ、これはカフェ illyのケーキです。これは成田や関空の航空会社ラウンジのケーキよりずっと上等です。しかもillyのコーヒーもタダで飲み放題です。illtの店内には店員が三名いて、コーヒーを注文するとその場でコーヒーを淹れてくれます。この仕組みは国内線の尊鳳閣も同様です。
 でも私はそこでコーヒーを注文せずに、中国茶コーナーで中国茶の高級品、大紅袍(ダーホンパオ)を淹れようとした時です。大紅袍(ダーホンパオ)の茶葉の入っている壺をあけていたら、尊鳳閣の美人スタッフの一人がニコニコしながら近づいてきて、「私がお手伝いしましょう」と英語で話しかけてきて、大紅袍(ダーホンパオ)を淹れてくれたのです。何というホスピタリティと国際感覚でしょう。びっくりです。ここ深圳は本当に中国なのかと腰を抜かしそうになりました。
 深圳恐るべしです。

深圳空港のラウンジ「尊鳳閣」(国内線)
 
 上の写真は国内線の「尊鳳閣」です。ゆったりしたスペースで落ち着いた時間を過ごすことができます。英語の通用度は国際線の「尊鳳閣」よりは落ちますが、全く通じないわけではありません。

深圳空港のラウンジ「尊鳳閣」の食事
 
 国内線の「尊鳳閣」も国内線と同様の料理が用意されています。大好きな桂林米粉もあります。もちろん、辛く味付けた牛肉のトッピングもあります。深圳から国内線で移動するときは時間に余裕をもって空港に到着し、ここ「尊鳳閣」で朝食や昼食を取るのが私の移動パターンです。

 そして深圳航空に搭乗、機内食は

 
 尊鳳閣での夢のような空間を後に、搭乗ゲートに向かいます。ご覧の通り、国際線ターミナルはまだフライトが少ないためにガラガラです。目立つのは上の写真ようにフライト遅延保険の広告です。どんな時にどのように保険が支払われるのか私は知りません。でも、中国の東方航空や南方航空などは遅延が常態化していて、特に国内線は一時間や二時間遅れは珍しいことではありません。(それに比較すると深圳航空は比較的定時に飛んでいると私は思います。)そんななかで、遅延保険を販売して保険会社は儲かるのだろうか、なんて疑問を持ってしまいます。

深圳航空の機内食

 深圳から成田に向かう深圳航空のフライトはほぼ満員でした。その殆どは中国人で、深圳人が多いのか、マナーが良い方が多かったです。フライト中は座席ごとにエンタメを楽しめないとか、機内の案内放送が少ないとか、欠点はいろいろありますけど、ANAのゴールド会員の私には搭乗後すぐにブランケットを持ってきて英語で丁寧な挨拶をしてくれるなど、ホスピタリティは合格です。機体も新しいです。
 次回以降もこの直行便を使いたいですね。

深圳航空の機内食(深圳→成田)
 
 深圳航空が目指しているのは、恐らく親会社の中国国際航空のレベルではなく、全日空や日本航空のレベルでもなく、さらに上の香港のキャセイ航空のレベルなのではないでしょうか。安全な運行やメンバーシップへの最高のサービスの提供といったところに、深圳航空は狙いを定めているような気がしました。


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