山塘街は、運河に沿って走る約4kmの道で、昔の蘇州を再現した街並みで、観光客を呼び込んでいる街です。 山塘街の地図を見てみましょう。 今、この写真で右側が、石街側の入口で、そこから広済路という斜めに横切る道までが、私に言わせれば「観光者用の山塘街」です。御碑亭や通貴橋とか戯台とかの文字が見えると思います。広済路を越えると「地元の人のための山塘街」に変身します。 観光者用の山塘街については、こちらのページを参照してください。 |
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上の地図で言うと、御碑亭のところを右折してすぐの所です。ここから、観光者用の山塘街に入ります。道幅は少し狭くなりますが、自動車は進入禁止ですので、ゆったりと歩けます。こんな感じで、観光客がショッピングしやすい街が整備されています。 |
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蘇州料理の老舗レストラン、松鶴楼の支店です。 ここまでが「観光者用の山塘街」で、奥に見える横に走る道路が広済路です。奥に見える広済路の下をくぐると、「地元の人のための山塘街」が始まります。 |
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広済路の下をくぐって、「地元の人のための山塘街」に入ると、街が一気に庶民的になります。この辺りはまだ黄色い旗がなびいていて、「観光者用の山塘街」の雰囲気が少し残っていますが、お店は地元の人たちのための、生活のためのお店に一変します。 また、広済路を越えるとバイクや自転車が一気に増えますので、交通事故に気をつけてください。 |
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広済路を過ぎて少し歩くと、もうこんな感じで、時間も夕方5時過ぎでしたので、買物袋を提げた地元の人で賑わう街になります。松鶴楼から5分も歩いていません。 |
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街角にあった手作りパンの店。やっぱり女性客が多いですね。 販売しているおばさんも雰囲気ありますが、パンも美味しそうです。上の写真をクリックするとパンの写真のアップが見れます。パンもいいですけど、何と言ってもバイクで乗り付けて買おうとしている赤毛のおねえさんが中国らしくていいですね。 |
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パンを買い終わった赤毛のおねえさんです。なかなかかっこいいです。 |
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それでは、「地元の人のための山塘街」のお店めぐりをしてみましょう。 骨董品屋さんです。「観光者用の山塘街」では、エアコンの効いた建物内で売っていますが、こちらでは、露天で売られています。いろいろな骨董品が売られています。写真奥には毛沢東グッズなども見えますね。品揃えは香港のキャットストリートのようです。 |
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漬物などの小菜を売る店。ご飯のおかずや酒の肴に良さそうな感じです。 |
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こちらは、本格的なおかず屋さんです。写真をクリックするとおかずの写真のアップが出てきます。旨そうですね。中華料理大好きな私にとっては、たまらなく魅力的な店です。 |
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北京?鴨(北京ダック)などと書いた焼き味屋さんを発見しました。でも、看板には「羊肉店」と書いてありますよ。羊肉店の北京ダックなんていうのがあるのが、庶民の街ですね。こんな生活感のある街、大好きです。 北京ダックもいいけど、その前で飲み物を飲んでいる子供が可愛いですね。子供だけアップした写真はこちらです。 そして、この北京ダックを売っている羊肉店の脇に、橋が架かっています。この橋に登ってみましょう。この橋がこのページの上の地図の写真でいう星橋なのでしょうか。 |
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その橋からの眺めです。まもなく夕暮れ時を迎える蘇州の街です。このあたりの運河沿いの風景は生活観が感じられていいですね。 |
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船が走れば、これこそまさに蘇州らしい風景です。芥川龍之介や谷崎潤一郎が、かつて蘇州の運河に遊んだ頃の風景はこれに近いものだったのではないでしょうか。 |
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橋の上から目を凝らせば、遠くに虎丘の雲岩寺塔も見えます。山塘街をこのまま歩くと虎丘まで行くことができますし、山塘街から虎丘へ行く船もあるのです。 |
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同じ橋から反対側を写します。こちらには生活観は感じられませんが、両側に広がる倉庫街と運河を進む舟が、いかにも私の中にある蘇州のイメージには合っています。 |
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この辺りまで来たら、橋の上からばかりではなく、運河の脇に行って、ここに生活する人々の視線で山塘街の風情を楽しんでみてください。蘇州も賑やかで忙しい街になりましたけれども、この界隈では、人々の生活も運河の流れもゆったりとしています。 |
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何の変哲もない白い壁と黒い屋根の建物、そして、運河。でも、これが蘇州の街らしいのです。日が少し暮れだしてきたので、より情緒が出てきました。 |
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今の橋を降りる途中で撮った写真です。左奥がさらに市場のようになっていて、この時間、人通りが多いようです。自転車に乗る人、バイクに乗る人、道端で野菜を売る人、買物を終えて家路に急ぐ人などで、活気あふれる山塘街です。 さっきの可愛い男の子も、いい味出しています。 「地元の人のための山塘街」、いいですね。 |
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橋から見えた果物屋さん。さっきからずっと座りっぱなしで商売っ気がありません。 バナナ、パイナップル、すいか、マンゴー、りんご、梨にドリアンまで置いています。何でもありますね。無いのは、商売っ気だけです。 |
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卵屋のおにいさんは話好きです。さっきも別のお客さんと長々と話していましたが、今度はお客さんじゃない人と長話です。気の良さそうなお兄さんです。 |
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そろそろ夕暮れが近づいてきています。石路方面から入って、「観光者用の山塘街」を抜けて「地元の人のための山塘街」を散策したわけですが、このままずっと歩いていくと虎丘まで続いています。そこまでは歩けませんので、どこかでUターンしなければならないのですが、来た道をそのまま戻るのもつまらないので、「観光者用の山塘街」の中にある通貴橋を渡って、裏道を通ってみることにしました。 この辺りもちょっと雰囲気ありますね。 |
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こういった細い道に迫るように建物が建てられています。中国の古鎮によく見られる光景です。西塘の石皮弄を思い出しましたが、あそこはもっともっと狭い路地でしたね。こういう路地も古き良き時代の蘇州を見るようで、歩いていて楽しくなります。 |
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そんな道を歩きながら、山塘街入口の碑坊に近いところで、この裏道は山塘街に合流します。合流地点から見た路地の様子は、狭い路地に商店が連なりバイクが走るという日常感たっぷりの風景です。 「地元の人のための山塘街」、中国の活気が感じられて、また、地元の日常生活を垣間見ることができて、面白いですよ。山塘街めぐりをする際は、「観光者用の山塘街」だけに終わらせないで、ぜひ、「地元の人のための山塘街」まで足を伸ばしてみてください。いろいろな発見があるはずです。 |
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