ヤワラートで中華料理を食べる |
バンコクのチャイナタウン、ヤワラートは、チャイナタウンらしく活気あふれる場所です。ここに来たら、やっぱり食べてみたいのが中華料理です。実は、バンコクにおける中華料理のレベルというのは決して低くありません。もちろんバンコクで食べられる中華料理は、香港や中国で食べられる純粋な中華料理とは異なり、タイ化した中華料理なのですが、それはそれとして中華料理のルーツを感じさせるおいしい中華なのです。 バンコクの華人の半分以上が潮州人(潮州は広東省東北部に位置する都市です)だということを聞いたことがありますが、潮州料理というのは中華料理の一系統で素材の味を大切にした料理です。すなわち、この潮州料理を原点としてタイのハーブや野菜などでタイ風に味付けしたのがタイの中華料理なのです。 なかでも潮州料理の名店で、フカヒレスープを食べさせてくれるレストランが「和盛豊(フアセンホン)」という店です。私おすすめのレストランです。ヤワラー通りとイッセラヌパープ通りが交差するところのすぐ東側にあります。写真の通り、赤い壁に鍋を持ったコックさんの絵が描いてありますから、これが目印です。 |
同じく潮州料理レストランで陳再裕(タンジャイユー)というレストランもおいしいふかひれスープが自慢です。上で書いたようにバンコクの華人の半分以上が潮州人(潮州は広東省東北部に位置する都市です)ですから、バンコクでの中華料理というと、どうしても潮州料理店が挙げられてしまうのです。ここも私がおすすめしたいレストランの一つです。 |
そして、おすすめの店三つ目は、これは少し中華料理からは遠くなりますが、ヤワラーでおすすめの店として書きますが、T&Kレストランです。ここも素材を選んで調理してもらう店で、クンパオ(焼きえび)が自慢料理です。この店のメニューを見ると、クンパオ以外にも中華料理系のものが写真付きでたくさん載せられていますから、それを指さしして注文すれば良いのです。 |
そして、最も廉価な食事ということであれば、新市場があるイサラヌバープ通りのヤワラー通りを挟んだ向かい側に、夕方になると食べ物屋の屋台が集積しますから、ここを利用するという手もあります。 そんな感じでヤワラートには食べる場所はいくらでもあるわけで、しかもどこもそこそこ美味しいものですから、なかなか新規開拓ができなかったのですが、今回、シャングリラレストランというところに行ってきましたので、以下にそれをレポートします。 |
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シャングリラレストラン |
シャングリラレストランは、ヤワラー通り沿いに店を構えています。 この写真の通り、立派な建物、立派な入口で、シャングリラホテルと関係があるのではないかなどという誤解をされている人はいるくらいです。(シャングリラホテル内の広東料理レストランは香宮(シャンパレス)という名前で統一されています。)かくいう私も、以前ここを通りかかった時に立派な店構えのシャングリラレストランを見て、一度はこのレストランに入りたいなどと思っていたものです。 店名に「シャングリラ海鮮大レストラン」と書かれていますが、私が今回行ったのは午後二時半くらいに、飲茶でちょっと休憩しようというニーズです。 |
入り口わきのコーナーに蒸篭に入った点心が置かれていますので、ここで食べたい点心を指さして注文してもいいですし、店内でメニューを見ながら注文することも可能です。見た目では、和盛豊(フアセンホン)の点心よりも大きくておいしそうです。 |
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今日は、シャングリラレストランの味のレベルチェックのような意味合いもありますから、定番の点心を注文しました。まず、焼売です。 見た目は、日本でいえば大焼売という感じで、香港や広州などでも見かけそうな焼売で期待が高まります。食べてみると、中国なら普通の焼売、どこにでもある焼売です。これは決して味をけなしているのではなく、香港や広州で出しても普通だという評価をもらえる味だということですから、日本の焼売に比べたらかなり美味しいと言える焼売です。合格です。 |
続いて、ハウガウ(エビ餃子)です。見た目では、中に包まれているエビが見える点では透明感ある餃子の皮ですが、ちょっと厚そうに見えます。食べてみると、予想通り、皮はゴワゴワしていて厚いですね。中にくるまれているエビも弾力に欠けたいかにも冷凍もののエビで、これははっきり言って失望させられます。香港でこんな点心を出したら苦情が出てきそうな味です。日本の中華料理レストラン(高級店も含めて)で食べるハウガウ(エビ餃子)と同水準ですね。 うーん、と思わず唸りたくなるような味です。 |
デザートはフルーツと団子のデザートとメニューに出ていたものを注文しました。出てきたデザートを見ると、銀杏とフルーツのデザートですね。小豆も入っていて、小豆の甘さで少し甘いデザートになっています。シロップなんかは入っていない感じです。タイらしくていいかなとは思いますが、中華料理のデザートの定番であるマンゴープリンはメニューにもないし、タピオカ入りココナツミルク(西米露)はメニューにはあるものの品切れでした。このあたりは中華レストランとしてはいかがなものでしょうか。 初めてシャングリラレストランで点心を食べてみましたが、点心の種類は少ないしデザートも選択の幅が狭いということで、あまりワクワクするレストランではありませんね。日本からの旅行者が限られた食事の回数をこのレストランで使ってしまうのは、美味しいものがたくさんあるバンコクではもったいないという風に私は考えます。バンコク旅行中にヤワラーで食事をしたいのなら、このページの上の方で紹介したレストラン等を利用した方が無難だと私は思うのです。 |
アジアグルメ図鑑(バンコク特集) |
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