ピンクのカオマンガイとは。まず本店を紹介します。 |
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カオマンガイは鶏肉をご飯に載せた料理で、タイ料理の大衆料理の定番の一つです。カオマンガイを食べさせてくれる店はバンコクには本当に沢山あります。 このホームページで、従業員がピンクの制服を着て、旨いカオマンガイを食べさせてくれる店がプラトゥーナムの近くにあり、「ピンクのカオマンガイ」として初めて紹介したのが2001年1月ですから、今から15年前です。その後この店は、あの「地球の○き方」などという日本で最も売れているガイドブックにも巻頭で大きく取り上げられるまでになってきていて、日本人にも広く知られる存在になってきています。このお店、「ピンクのカオマンガイ」の名前は「ガイトーン・プラトゥーナム」といいますが、日本ではもう「ピンクのカオマンガイ」という名前が定着してしまいました。 上の写真がピンクのカオマンガイのバンコクにある本店入口です。背中を向けた親父さんがオーナーだと思います。 |
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ピンクのカオマンガイとは、この店の従業員の制服がピンク色だから、その名前がついたのです。上の写真なんか見ていただくと、なるほどと納得していただけると思います。 そんな「ピンクのカオマンガイ」、正しくはガイトーン・プラトゥーナムが東京に店を出したのが2014年7月、2015年2月現在、福岡にも日本第二号店が出ています。因みに、ブラトゥーナムはバンコクの店がある地名です。「ガイトーン○○」という名前の○○に地名を入れているわけです。 |
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上の写真は午後2時頃だったと思いますが、ガイトーン・ブラトゥーナムはランチの時間をずらしても、外には行列ができてしまう大人気店です。この時は、上の写真の左側の列に40人くらい並んでいました。 お客さんは今でも地元のタイ人が殆どです。私が初めて行ったのは1997年だったと記憶していますが、当時は日本人に会うことなんかありませんでした。周りはほぼ全員タイ人だったのです。最近は日本人も増えてきましたし、先日は香港人観光客もガイドブックを見ながら来ていましたので、時代の流れを感じてしまいます。それでも、お客さんに占めるタイ人の比率は90%くらいではないでしょうか。 |
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お店の入口には鶏肉がぶら下がっていて、そこで鶏肉を切っています。このスタイルは、ガイトーン東京にも受け継がれていますね。 |
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ガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイです。ふっくらして柔らかい、そして味の濃いお肉なんです。カオマンガイを注文すると、カオマンガイを乗せたご飯、たれ、そしてスープがセットで出てきます。たれに漬けて食べる人もいるでしょうし、たれを全部かけて食べる人もいるでしょうし、たれの半分だけかける人もいます。お客さんそれぞれの好みに合わせて食べてもらえるように、たれが小皿に入って出てくるのです。 スープは当たり前ですが、鶏がらスープです。あっさりした飲みやすいスープです。そして、ご飯は鶏がらスープで炊いているので、普通のご飯とは違います。 |
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で、私は「たれをすべてかけてしまう派」です。カオマンガイがますます美味しく見えます。食べてみると、これがいつも旨いのです。毎日食いに来ても良いくらいなんです。 たれは濃い目の味噌ベースで、ショウガ、にんにくに、青唐辛子と赤唐辛子が入っていますが、たれのすくい方によってそれぞれの成分が変わってしまいます。例えば、唐辛子がたくさん入ってくることもあります。 |
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ピンクのカオマンガイの支店が東京・渋谷にオープン |
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渋谷に日本での第1号店を開いたピンクのカオマンガイ。渋谷駅から渋谷警察の前を通り、明治通りを並木橋方面に歩いて約5分のところに2014年7月にオープンさせました。明治通りに面しているので場所は分かりやすいと思いますし、入口にタイ語表記があって、鶏肉がぶら下がっていますから、これを目印にしてください。 そして、ガイトーン・プラトゥーナムと同様に、制服はピンク色ですから、これも目印になると思います。 |
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このガイトーン東京に来たら、やはり注文すべきはカオマンガイです。カオマンガイは普通盛りと大盛りの二種類です。ご飯の量は、バンコクの本店もそうなのですが、あまり量は多くありませんから、普通に食べる男性なら大盛りにした方が無難でしょう。因みに今回私が食べたのは大盛りのカオマンガイです。 |
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カオマンガイの鶏肉を少し拡大してみました。実は注文を受ける際に、店員から「皮付きでもよろしいですか」と聞かれました。当然ながら私は皮つきです。鶏肉の皮は高カロリーですが、皮がついていなかったら鶏肉らしくなくて美味しく感じないのです。 後ほど紹介する通り、肉の量は本店に比べると倍くらいの量です。これは大盛りだからではなく、普通盛りでも同じ肉の量のはずです。 |
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そして、カオマンガイにタレをかけました。例によって、全部がけです。どうです、美味しそうでしょう? 食べてみると、鶏肉は時間をかけてじっくり茹でている感じで、柔らかくてすごくジューシーです。また、タレも濃い目のタレなので、私向きです。ただ、どうでしょうか。唐辛子とニンニクの量がバンコクに比べると少ない感じがします。そういう意味では、たれについては日本人向けの味にするために、若干のアレンジをしているようです。 ご飯を鶏がらスープで炊いているのは、バンコクと同様です。一方、スープは少し味が薄くて物足りなさを感じましたが、私が行った日のスープの出来が悪かっただけかもしれませんので、評価は差し控えます。 |
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バンコクのガイトーン・ブラトゥーナムと最も異なるのは、価格設定です。バンコクでは、2015年1月でも60バーツ(約200円)でした。それと比較すると4倍です。肉が多いとはいえ、また渋谷という立地の問題もあるとはいえ、その差は大きいですね。 それでもお店は繁盛してますから、価格設定としては成功と言えるのでしょう。 |
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ガイトーン東京のカオマンガイを本場の味と比べると |
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さて、上の写真はガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイです。先ほども少し紹介したとおり、少し肉が少ないですね。その点を除けば、ガイトーン東京のカオマンガイは、バンコクの本店のカオマンガイを見事に再現していると言えます。私としては、ガイトーン・プラトゥーナムでカオマンガイを食べると、もう少し鶏肉が欲しいなあといつも感じていたので、この東京の鶏肉の盛り方は嬉しいですね。 |
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そして上の写真は、ガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイにタレをかけたところです。この写真からもお分かりの通り、本店であるバンコク・ブラトゥーナムの店では、たれに含まれている唐辛子やニンニクの量が多いと思います。この辺りは、日本人の好みというか、辛いたれでは万人受けしないという読みから、あえてたれの味を変えたのだと思います。 ただ、たれに唐辛子を追加したい場合はその旨を伝えれば、唐辛子をプラスしてくれるはずです。なお、紹介するのを忘れていましたが、パクチーについては欲しい旨を伝えれば、どっさりとパクチーを入れて器ごと使わせてくれます。無料でいくらでもパクチーを入れることができます。 そういう意味では、本場の味との違いはタレとパクチーですから、本場の味に慣れている方はお店の人から唐辛子とパクチーをもらって自分好みの味に仕立てれば、満足できるのではないでしょうか。 |
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さて、カオマンガイはタイ人の日常食ですから、タイの至る所で食べることができます。 私が食べたなかでは、このピンクのカオマンガイに勝るとも劣らないのが、上の写真にあるチェンマイのキアットオーチャーです。左上にたれが見えますが、たれの中に入れる唐辛子、生姜、ねぎなどの薬味は、お客さんが好みで取れることになっていて、その薬味を入れているのが右上の丼です。 ガイトーン東京もこんな感じで薬味の丼があると、自分好みの味にできるから良いのですが。 |
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キアットオーチャーのカオマンガイにたれをかけたところです。ここのカオマンガイは厚切りで、ジューシーです。口の中にカオマンガイの旨みがフワーッと広がります。私はチェンマイでの朝飯にここのカオマンガイをいただくことが多いです。ライスの炊き加減も大変良いですし、朝からしっかりと栄養を取ることができます。 |
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次に紹介するのはパタヤで日本人に有名なカオマンガイ屋さんです。肉がしっかり乗っていて、ボリュームがあります。いくつもの日本人のブログなどで、この店のカオマンガイが素晴らしくおいしいと絶賛されていましたので、昨年パタヤに寄った際に食べてきました。 このパタヤのカオマンガイが決して美味しくないわけではありません。しかしながら、見た目からも分かるかもしれませんが、鶏肉のふっくら感がなく、ジューシーさにも欠けるのです。お腹がすいていれば結構おいしく食べられますが、パタヤでわざわざこのカオマンガイを食べる必要もなかろうと私は思います。この店に比べると、ガイトーン東京の味は勝っていると思います。 |
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私の経験では、チェンマイ、チェンライなど北部タイで食べたカオマンガイで今まで外れ(美味しくなかったこと)はありません。どこで食べたカオマンガイも、それなりに美味しいのです。 上の写真のカオマンガイは、北部タイのラオス国境の街チェンコーンで食べたもので、タイ北部の街なのだからカオマンガイが美味しくないはずはないという確信に似たものは持っていました。 このお店のカオマンガイは肉が大きめに切られていて、たれはチョイ辛です。まず鶏肉を賞味します。これは旨い!やっぱりタイ北部のカオマンガイは旨い。ところが、ご飯の味付けがイマイチですね。ひょっとしたら、この日たまたまご飯が美味しくなかったのかもしれませんが、鶏肉とスープの味付けが良いのに、ご飯がいまいちなのです。 美味しいカオマンガイの条件の一つは、鶏がらスープで炊いた美味しいライスにあると私は思っています。そうした点から見ると、ガイトーン東京のライスは十分に及第点をあげられる美味しい炊き方をしていると思います。 |
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上のカオマンガイもラオス国境の町、チェンコーンで食べたものです。ここのカオマンガイは完璧でした。タイ北部はやはりカオマンガイのレベルが高いようです。 |
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上の写真は、私が完璧だと評したラオス国境の町、チェンコーンのカオマンガイ屋さんです。美味しいカオマンガイを食べさせてくれて感謝しています。愛嬌の良いおばさんがにこやかに挨拶してくれます。しかも、この人、英語も話してくるのです。しばらく二人でカオマンガイ談義に花を咲かせてしまいました。 カオマンガイはタイ人の日常食です。気取らないで肩の力を抜いてカオマンガイを食べれば、タイの国や人々の温かさを思い出します。本場の味を再現してくれているガイトーン東京のカオマンガイは、東京にありながらもそんなタイの心を感じさせてくれる味でした。 |
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