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深圳の唐宮海鮮舫の美味しい飲茶


 深圳の唐宮海鮮舫で朝から美味しい飲茶


唐宮海鮮舫は 朝8時に開店

 腸粉・お粥の朝食セット

 最近の私は月に一週間から10日間くらい深圳に出張しています。朝食はホテルで食べることはごく稀でたいていは外に出かけていますが、ケンタッキーやスターバックスなどの朝食では日本で食べるものより美味しいはずもないので、上の腸粉と粥のセットみたいな朝食を食べています。上の写真は紅荔村腸粉という店の朝のセットで20元前後で食べることができます。紅荔村腸粉は深圳市内に50以上の店舗があり、早朝から営業しているので便利です。

 
  これはこれで美味しいのですが、毎日食べるわけにもいきません。そこで、たまには朝から飲茶などもしたくなります。朝9時前から飲茶ができる店は深圳市内にはそれほど多くありません。私がよく利用するのは金碧軒という昔からあるレストランです。金碧軒は朝7時半に開店しますから、ここで飲茶しても9時のアポに間に合うのです。でも、もっと時間があるときには唐宮海鮮舫を利用することが多いです。唐宮海鮮舫万徳店は朝8時に開店します。
 深圳の住民の多くは広東省以外から来ているので、四川料理や湖南料理、上海料理等々、広東料理以外では美味しいレストランが沢山見つかります。広東省なのに広東料理レストランがかすんでしまうくらいです。そんななか、ここ唐宮海鮮舫は味のレベルが高く、また、早朝からオープンしている貴重なレストランです。
 唐宮海鮮舫は中国各地に店舗を有する高級広東料理チェーン店で、深圳市内には3店舗あります。万徳店はノボテル・ウォーターゲート深圳(深圳万徳諾富特酒店)と同じ敷地内にありますので、場所は分かりやすいと思います。

 
 最近は香港空港から直接に深圳に入ったり、成田からの直行便で深圳に来たりしてしまうケースが多くて、香港で飲茶をする時間がありません。飲茶好きの私としては、深圳で美味しい飲茶を探さざるを得ません。そんななか現在の私のお気に入りの朝飲茶(早茶)のおすすめが金碧軒とここ唐宮海鮮舫なのです。
 上の写真は飲茶タイムのオーダーシートです。このシートに印をつけて注文します。品数が豊富です。下の写真で麻雀パイの形をしているのがココナッツ味のお菓子です。「これ、食べたいなあ」なんて気持ちになるような見た目にきれいな点心が多いです。

深圳の唐宮で本格的な飲茶
 
 順序は逆になりますが、店に入ってテーブルに案内されるとお茶の種類を聞かれますが、ここ唐宮で私がよく飲むのは宮廷普洱です。宮廷普洱の場合は、上の写真のように茶具が出てきてスタッフがお茶を淹れてくれます。嬉しいサービスです。中国に来て飲茶をしているという気持ちになれますよ。



日本人が大好きなエビ餃子や焼売等

深圳、唐宮海鮮舫の蝦餃(エビ餃子)
 
 点心の紹介は、まず点心の定番、エビ餃子(蝦餃)から始めます。大きさが分かりづらいですが、恐らく想像されているより大きなエビ餃子です。プリプリしていて甘みのある大きなエビが包まれています。これは、素晴らしい!! 最高点をあげたくなるエビ餃子(蝦餃)です。

深圳の点心(唐宮海鮮舫の蝦餃)
 
 写真がうまく撮れていませんが、雰囲気は上の写真で分かるでしょうか。薄い皮にくるまれた大きなエビ。二尾入っています。香港でもこんなに立派なエビ餃子にはなかなかお目にかかれません。

 
深圳・唐宮海鮮舫のエビ焼売
  
 そして、エビ乗せ焼売です。これまた美味しそうです。日本ではなかなか食べられない鮮度の高い海老が乗っていて、焼売の中には肉が詰まっています。

 
 焼売の中は上の写真の通りで、豚肉、エビと椎茸が見えます。ぎっしりと肉が詰まっていることがお分かりかと思います。手を抜いていない本物の味です。この焼売ですと、香港や広州の点心のレベルと甲乙つけがたいものがあります。

深圳・唐宮海鮮舫の点心
 
 日本人はエビ餃子や焼売といった蒸した点心が好きなので、蒸した点心をさらに紹介しましょう。鮮蝦豆苗餃です。透明感があって薄い皮の中に豆苗やエビが見えます。こうした点心の見栄えだけ見ても、唐宮海鮮舫が一流の広東料理レストランであることが分かります。食べてみると、プリプリのエビの感触と香りが豆苗のすっきりした味とマッチして大変美味しいです。

 
 続いて私の大好物、牛肉球です。牛肉焼売から焼売の皮を取ったようなものです。豚肉の焼売に比べると生臭さがありますので、一緒に出てくる酢をつけて食べます。唐宮海鮮舫の牛肉球はふっくら感があってジューシーでもあるので、特に美味しいです。酢をつけても生臭さを感じるようであれば、添えられた野菜と一緒に食べてください。きっとその美味しさがわかると思います。

 
 何度もこのレストランを訪問しているのですが、時には以前に食べた点心を食べたり、新たな点心に挑戦したりして楽しんでいます。
 上の写真は鯪魚球(つみれ)です。牛肉玉と同じような形をしていますが、この鯪魚球(つみれ)は日本のつみれとほぼ同じ味です。ですから少し生臭さがありますが、野菜等を加えることで和らげています。牛肉玉も鯪魚球(つみれ)も中国茶によく合います。個人的には牛肉玉の方が好きです。



中国茶に合う美味しい点心

 
 既に書いた通り、ここ唐宮海鮮舫のメニューには食欲をそそる美味しそうな点心が並んでいます。いろいろ食べてみましたが、あまり日本人が注文しない点心で、中国茶に合う点心を三つ紹介します。
 まず、上の写真の大根のXO醤炒めです。広東料理レストランで食べる大根の炒め物には余りはずれがないため、私がよく注文する料理です。あまりはずれがないとはいうものの、炒め物ですから店によってはかなり油っ濃いことがあります。ここ唐宮海鮮舫の大根のXO醤炒めはかなりさっぱりした味付けになっているから、日本人にとっては食べやすいでしょう。大根餅よりこちらのほうがおすすめです。
 食べてみると、これがまた美味いのです。そして何と言っても中国茶に合うのです。家でも作ってみようかなと思うほど、美味しくて箸が進んでしまいます。

深圳・唐宮海鮮舫の蝦入り湯葉巻揚げ
 
  そして、エビと野菜の湯葉巻揚げです。上の写真では、揚げ具合の絶妙さがどこまで伝わるか分かりませんが、とにかく食べやすい湯葉巻揚げなのです。例によって、朝飯時間に食べに行ったのですが、この爽やかな湯葉巻揚げは朝の点心としてもおすすめできます。

 
 
 湯葉巻揚げの中にはエビが見えます。こちらのエビはエビ餃子に入っているエビに比べるとずっと小振りです。それはそうです、値段が違いますから。
 でも、湯葉の美味しさと新鮮なエビのプリプリ感がとても爽やかな点心です。美味しかったです。

チャーシュー腸粉(深圳・唐宮海鮮舫)
 
 そして、次の項目の「お腹にたまる点心」に入れても良いのですが、チャーシュー入り腸粉です。空心菜を両側に配置しただけなのに、空心菜も朝採れのものなのでしょうか、鮮度が良さそうで高級感を感じさせます。
 食べてみると、これは美味しい。腸粉にもエビの入ったものや牛肉の入ったものなど何種類かあって、いつもどれにするか悩みます。エビはエビ餃子などの蒸した点心で食べることが多いので、腸粉までエビにするとエビづくしになってしまうし、牛肉の腸粉はイメージ合わないし、ということでチャーシュー入りを選ぶことが多いです。ここ唐宮海鮮舫はチャーシューも美味しいので、チャーシュー入り腸粉はおすすめです。



 お腹にたまる点心

深圳・唐宮海鮮舫の皮蛋痩肉粥

 私が唐宮海鮮舫で飲茶するのは朝が多く、しかも一人飲茶の時がほとんどです。ですから、飲茶をしようとしてもあまり多くは注文できません。私の好みからすると朝食は粥の方が好みで、粥の中でも皮蛋痩肉粥が大好物です。
 本当は皮蛋痩肉粥だけの朝食でも良いのですが、それでは唐宮海鮮舫に来た甲斐がないので、ついでにいくつか点心をつまんでいるということなのです。

  
皮蛋痩肉粥

 自分のお椀に皮蛋痩肉粥をとったところです。
 皮蛋痩肉粥は皮蛋と豚肉の薄切が入った粥で、香港では最もポピュラーな粥です。弱火でトロトロになるまで煮込まれた粥は胃に優しいので、朝食向きです。ホタテの貝柱やショウガなども入っていて、とても贅沢なお粥です。朝から食欲が湧く味付けです。

  

 お腹にたまる点心としては中華饅頭も忘れていけません。 中華粥の好きな私でも時々中華饅頭を食べます。チャーシュー饅頭または流沙包というクリーム饅頭です。一人飲茶になるケースが多いので、流沙包だとさすがに甘くて蒸籠一つを持て余してしまいます。そこで結果的に、一人の時はチャーシュー饅頭、複数で来た時は流沙包という選択になっています。流沙包はその名の通りクリームが流れてしまいそうなくらい入っています。女性や子供は一遍に気に入るに違いない点心です。


 チャーシュー饅頭は三個入って出てきますから、正直な話、これ一つでお腹いっぱいになってしまいます。そのくらいの量があります。唐宮海鮮舫のチャーシュー饅頭は、そもそもチャーシュー自体が美味しく、またタレもちょっと甘めの濃厚な味です。また、写真から見て取れると思いますが、饅頭がふっくらしていて残すのがもったいないくらい美味しいのです。ですから、お腹いっぱいでもいつも完食してしまいます。

シイタケ饅頭黒トリュフ味は唐宮の名物点心(深圳)

 上の点心はシイタケ饅頭の黒トリュフ味といいます。唐宮の名物点心の一つです。チャーシュー饅頭と同じ生地の中に煮込んで味付けしたシイタケが入っていて、外側がシイタケ状になったものです。ビジュアル最高で、しかも美味しいです。

シイタケ饅頭黒トリュフ味(深圳、唐宮)

 裏返してもビジュアル面で手を抜かないのは、さすがに広東料理の名店、唐宮ならではです。目でも楽しませて舌で楽しませるのが広東料理の極意ですから。
 この点心の欠点をあえて言えば、チャーシュー饅頭に比較すると半分くらいのボリュームしかないことです。もう一品、点心を追加すればよいだけです。逆にチャーシュー饅頭を食べると他の点心をいろいろ食べられなくなってしまうので、こちらの方が日本から来た人にとっては良いと思います。



デザート

深圳・唐宮海鮮舫のドリアンパイ

 一人で朝食を食べに来ているのですから、中華粥と点心一つ食べればお腹いっぱいなのですが、唐宮海鮮舫に来ると、デザートも食べたくなってしまいます。せっかくですからね。
 そこでおすすめなのがドリアンパイ。ねっとりしたドリアンが包まれたパイで、これはかなり美味しいです。朝から食べ過ぎで栄養過多が気にはなるもののドリアンパイを加えると、ますます満足度の高い朝食になります。

 
 ドリアンアイス(冰皮雪榴蓮)も大好きです。
 冷たく冷やしたドリアン入りクリームを白い皮で包んだデザートです。ドリアンの香りが効いているのか、甘すぎず美味しいです。同じ唐宮のグループで蘇州の唐宮海鮮舫で食べた雪梅娘も同じようなデザートでしたが、こちらはパパイヤ味でした。マンゴープリンなんかもきっとおいしいのでしょうけど、そもそもドリアンが大好きなものですからついついドリアンの入ったデザートを注文してしまうのです。

 ということで、ここ唐宮海鮮舫の飲茶は結論としてかなり高水準だと評価できます。私の評価では、丹桂軒が美味しいと思っている人ならここ唐宮海鮮舫の味は超美味しいと形容するに違いありません。最近の丹桂軒はサービスレベルも低下していますから、総合的な評価でいえばもっと大きな開きがあると私は感じています。
 唐宮海鮮舫の飲茶はほぼ最高レベルです。肩を並べられるのは金谷1号くらいかなというのが私の評価です。


ナビーション