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アジア写真帳(アンコールワット)             アンコール遺跡の観光とグルメを紹介しています。 

         アンコールワットの夜明け(サンライズ)

 アンコールワットが最も神々しく輝く時間、それが夜明けです。サンライズはアンコールワット観光のなかでハイライトの一つと言っても良いでしょう。しかしながら、行ってはみたものの、天候に恵まれない時も少なからずあります。そういう時はもう一度次の日にでも渡来しましょう。アンコールワットの夜明けはそれだけの価値がある時間なのです。

早起きしてアンコールワットへ

アンコールワットの夜明け

 アンコールワットのサンライズは人気があって、アンコールワットに行った人なら、恐らく一度はチャレンンジしたことがあるのではないかと思います。私もアンコールワットへは相当回数行っているのですが、実はサンライズ(日の出)を見れたのは3回目の時でした。初めて行ったときは8月の雨季でやむを得なかったと思いますが、11月下旬に行った二回目の時も、雨季である5月から10月を避けたのに、実は天気が悪くサンライズを見ることができませんでした。
 聖池(上の写真手前の池をそう呼びます。)の水は雨季に増水し乾季には殆どなくなってしまうことから、11月がベストシーズンだと言われていますが、そんなこともあるわけです。

アンコールワットの日の出

 相手は天気ですから見れない時はついていないと思って諦める。私はアンコールワットを含めアンコール遺跡は何度行っても新しい発見があって、年に1回は行くような感じになっています。そういう意味では天気に恵まれず見れなかったら次回に期待しようということになるわけですが、普通の人はそうでもないかもしれません。でも、サンライズだけがアンコールワットではないし、アンコールワットで最も素晴らしいのがサンライズでもありません。私は雨季に行って聖池にしてもトンレサップ湖にしても、水かさの多い時期の方がカンボジアの豊かさを感じさせてくれて好きです。
 ぐじゃぐじゃ書きましたが、要はアンコールワット観光に何を求めるかで、アンコールワット観光のベストシーズンは変わるのです。アンコールワットに一回行っただけなのに物知り顔でベストシーズンは○月だと決めつける旅行記を書いている人がたくさんいますが、そんなことに惑わされず、自分がどんなアンコール観光にしたいのかを考えることが大切です。サンライズのことだけ考えれば、雨季ではなく乾季を選択するというのは正しいとは思います。

美しい逆さアンコール
 
 ということで、アンコールの夜明け、すなわちサンライズの話をしたいと思います。上の写真は6月末に行った時のものです。雨季が始まっていますからいくらか池の水量も多く、アンコールワットがきれいに逆さに映っています。

アンコールワットの日の出を見に来た観光客
 
 アンコールワットのサンライズはこの場所、このアングルから見るのがベストです。私がアンコールワットに行く時期は雨季が多いですので、何回かチャレンジしたものの、曇っていて日の出が見えないことが多いです。
 雨季であっても大勢の観光客が5時過ぎにはアンコールワットについて日の出の時間を待っています。しかし多くの場合、残念ながらシャッターチャンスは訪れません。

アンコールワット
 
 一番の特等席を確保していたお姉さんたちも、もうすっかり明るくなるまで我慢強くシャッターチャンスを狙っていたのですが、ここまで明るくなってしまうと苦笑いです。でも、彼女たちを含めがっかりした顔はあまり見ないのです。何故ならば見えたらラッキーと思って行く人が多いからではないでしょうか。私を含め、雨季にアンコールワットに行く人は、サンライズが一番の目的ではないのです。

 
 晴れていないと、ただ暗いだけの逆さアンコールしか見えません。上の写真が晴れていない日の夜明けの逆さアンコールワットです。あまり感動しません。
 私はサンライズを見るために早起きして行ったときは、続けてアンコールワットの観光をしてしまいます。朝の間はアンコールワットも空いていますから、じっくりとアンコールワットを鑑賞できるのです。そして、日が高くなった10時半とか11時くらいに、またこの聖池に戻ってきて逆さアンコールを見て帰る、そんなスケジュールをよく組みます。涼しいし空いているし、アンコールワットの素晴らしさをじっくり見るなら雨季の午前中なのです。



2月に行ったらアンコールワットのサンライズが見れた

乾季のアンコールワット聖池

 そして、2月末にアンコールワットに行ったとき、初めてサンライズを見る幸運に恵まれました。雨季が5月から10月で乾季が11月から4月です。ですから乾季に入って約4か月が経過しようという時期に当たります。上の写真にある通り、聖池の水は少なく迫力のない時期ではあります。

アンコールワットのサンライズ

 この日実際にサンライズが見れたとはいえ、太陽が顔を出したのはかなり明るくなってからで、見に来ていた観光客の半数以上があきらめて帰り始めた時でした。実は私ももうそろそろ帰ろうかと思っていた時です。上の写真は暗く写していますけれども実際にはもっと明るくなっていました。
 写真からも分かる通り、もうまばらになった観光客が驚いてカメラを向けています。一方で、まだ気づいていない観光客もいます。私も尖塔の正面に陣取っていたけれども、諦めて場所を聖池の左側に移していたので、太陽が顔を出した瞬間は太陽が随分と右側から上がってくるような写真になってしまいました。

アンコールワットのサンライズ

 場所を正面に移動して撮りなおしました。やっぱりこの角度から見ないとアンコールワットらしくありません。聖池の水が少ないとはいえ、この位置なら聖池にアンコールワットの姿が映るのです。

アンコールワットのサンライズ

 そして、太陽が徐々に登ってきます。登るとともに尖塔の陰から太陽がすべて顔を出します。この瞬間が最も美しかったと思います。聖池に映る太陽もきれいです。

 
アンコールワットのサンライズ

 聖池に波紋が広がって池に映るアンコールワットと太陽もゆがむと、それはそれでさらに美しく見えます。

アンコールワットのサンライズ

 太陽がここまで登ってきたころには、かなり明るい時間帯で、肉眼ではこんな風には見えません。

アンコールワットのサンライズ

 太陽がこの程度登った頃までがアンコールワットのサンライズの見頃なのではないでしょうか。かわいそうな話ですが、この日早朝の暗いうちから駆けつけた大勢の観光客のうち、この時間に残っていたのはわずか2割程度だろうと思います。

シェムリアップのトゥクトゥク
 
 サンライズを見る時はツアーに入る方法とトゥクトゥクで行く方法とがあります。私は前日までに乗ったトゥクトゥクのドライバーに話をして、サンライズを含めてその日一日貸切の約束をして、スタートをサンライズに間に合う時間にします。こうすると、交渉次第ではサンライズのためのシェムリアップからの往復料金はほぼないに等しくなります。高い料金を払ってオプショナルツアーに入る必要など全くありません。
 ただ、サンライズを見る場所は聖池の前と書きましたが、この位置が分からないと朝早くから行ってもどこから見るべきか見当が付きません。ですから、明るい時間にアンコールワット観光をした時に、日の出を見る場所を確認しておくことも必要だと思います。



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