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アジア写真帳(アンコールワット)             アンコール遺跡の観光とグルメを紹介しています。 

         シェムリアップ・バンコク直通バス

 シェムリアップとバンコクの間を乗り換えずに行ける直通バスが走っています。陸路で国境越えをします。陸路の国境は、カンボジア側はポイペト、タイ側はアランヤプラテートです。このバスで行くと、バンコク、シェムリアップ間の移動は比較的容易です。2014年7月の記録です。

バンコクへの直通バス-シェムリアップからポイペトへ

バンコク、シェムリアップ国際直通バス

 アンコールワットに行く日本人旅行者は、2013年6月現在、日本とカンボジア間に直行フライトがないため、一般的にはバンコクまたはホーチミンかハノイでトランジットしてシェムリアップに入ります。
 私は今回、上海経由の中国東方航空を利用し、東京→上海→シェムリアップ、バンコク→上海→東京というオープンジョーでチケットを手配しました。この経路にしようと単に上海経由で東京・シェムリアップ間を利用しようと、価格は変わらない(しかも2万円そこそこです。)ので、当然のようにオープンジョーのチケットにすることにしました。こういうオープンジョーでも安いチケットというのは、アジア系航空会社ではよく見られますので、注意して探してみましょう。

 

  で、このような場合にシェムリアップ・バンコク間の移動が必要になるわけです。もちろん、飛行機で飛ぶのが一般的ですが、この区間は価格が2万5千円とか3万円していることもあり、東京・バンコク間の値段と変わらなくなってしまいます。そこで、陸路、すなわちバスで移動したらいくらだろうと考えてみてしまうのです。
 シェムリアップ・バンコク間のバスチケットは、この旅行代理店ではUS$10ですけれども、これを下回るUS8でもあるのです。日本円で約800円は魅力です。シェムリアップ・バンコク間をバスで移動すると、シェムリアップとタイ国境のポイペト間が約2時間、ポイペトからタイの国境の町、アランヤプラテートへ抜ける時間がイミグレーションの時間を含めて約1時間、アランヤプラテートからバンコクまでが約3時間半ですから、合計で7時間くらいはかかってしまいます。また、国境の町、ポイペトとアランヤプラテート間の移動は1㎞くらいなのですが、重い荷物を背負ったり引いたりしながら移動するのは、結構な重労働です。
 もう少し値段が高くても良いので、楽な方法はないでしょうか。


 それがあるのです。タイの国営企業であるトランスポート社が運営する直通バスです。料金はUS$28と少しばかり高くなりますが、カンボジア国内とタイ国内を同一のバスが走るので、①国境で荷物を運ばないで良い②両国の国境のイミグレーション間はそのバスで移動できる、というバスなのです。このバスが走り出したのは、今年(2013年2月)からで、今までなかったのが不思議なくらいです。
 と書いたのが、2013年6月だったのですが、1年後の2014年7月に二回目の利用をしました。価格は$28で変わらないものの、国境の通過方法が大きく変わりました。実は、②両国の国境のイミグレーション間はそのバスで移動できるというメリットがなくなっていたのです。
 この背景には、カンボジア人の不法入国・不法就労に対して対応が厳しいタイの軍事政権(2014年5月のクーデターで発足)の意向が強いと言われていて、政治情勢が変われば国境の通過方法がまた変化するかもしれません。
 このページは毎日80名以上の方からアクセスされていて、この情報を参考にされている方も多いと思いますので、急遽、このページの更新をさせていただきました


 このバスのチケットはシヴォタ通り沿いのNattakan Cambodia Co. Ltd.で買えます。パークハイアットホテルのほぼ向かい、ケンタッキーフライドチキンのすぐ北側です。一つ上のバスが停まっている写真は、Nattakan Cambodia Co. Ltd.の前で、バスはこの場所から出発します。また、2014年6月現在、ホテルへのピックアップもしてくれます。


 乗車するとすぐにクッキーと飲み物が配られます。また、国境を抜ける間は上の写真のピンクのステッカーを首からぶら下げます。


 この直通バスは日本の高速バス並みの設備ですから、格段に広いとは言えないものの、まあ我慢できる広さです。一つ上の写真を見ると前後のゆとりも見えます。別に、私の足が短いのではありません。私の右に座っていた後ほど出てくるフランス人男性の席でも膝にゆとりが見えます。
 トイレもついています。難点としては、自分の席の上の吹き出し口を締めても、車内がちょっと冷え過ぎだということくらいです。
 乗ってみて驚いたことには、40人乗りのこのバスの席は満席です。そして、乗客はほぼ全員が旅行客で、7割がたがヨーロッパとオーストラリア人、残りがアジア系で、日本人は私一人でした。また、いわゆるバックパッカーらしき旅行客が殆どいなかったのも特徴でした。昨年と今年の二回乗りましたが、乗客構成比は同じようなものです。


 カンボジア国内をバスは快適に走ります。車窓にはカンボジアの豊かな大地が広がります。途中の渋滞などは考えられませんので、ほぼ時間通り2時間強で国境の町ポイペトに到着します。



国境の町、ポイペトに到着


 ポイペトではイミグレーションから100mほど離れた場所で乗客は下車します。上の写真は2013年のもので、乗客はトランク等の重い荷物はバスに積んだままで、貴重品だけを持ってイミグレーションに向かえば良かったのです。
 乗務員にイミグレーションの通過方法を質問しているのが、私の隣に座っていたフランス人です。彼の長い脚でも余裕のある座席なのです。


 ところが、2014年7月の場合は、上の写真の通り、荷物をすべて持って移動しなければなりませんでした。バスはシェムリアップからバンコクまで同一なのですが、バスに荷物を積みっぱなしにできなくなったのです。これは大きな変化です。


 ポイペトのイミグレーションへの入口です。「DEPARTURE」の文字が見えます。この「DEPARTURE」の文字の下に出国手続きカウンターがありますので、ここに並んでカンボジアを出国します。
 上の写真は2013年のものです。荷物がないのでイミグレーションの通過が楽でした。


 カンボジア側のイミグレーションを出たところです。この国境間にはカジノが数軒あって遊んでいくことも可能なのですが、私が乗っているバスは直通バスなので他の人を待たせるわけにはいきませんから、もちろんパスします。
 私自身はこのカンボジア出国は10分くらいで終わります。実は、2013年の時はこのすぐ先でバスが待っていて、約1㎞あるタイ側のイミグレーションまで乗せていってくれたのですが、2014年6月現在、この国境間は荷物を抱えて歩かなければならなくなりました。暑い気候の中ではうんざりする移動です。


 国境ですから免税店もあります。ですけれど、あるのは露店の免税店だけです。



 タイに入国


 タイ側のアランヤプラテートのイミグレーションに着きました。このイミグレーションからタイに入国します。上の写真は2013年のもので、イミグレーションに人があふれていたという状況はありませんでした。


 子供たちが国境で遊んでいますが、本来はここはイミグレーションを通過しないと来れない場所です。まさかカンボジアから遊びに来た子ではないとは思いますが、のどかな国境風景でした。


 ところが、2014年7月は、イミグレーション建物が二階建てになり、周りにカンボジア人があふれていました。そして、外国パスポート保有者は上の写真の階段で二階に上がるように変わっていました。タイ人は一階で手続きするようになっています。カンボジア人はタイから見ると外国人なので二階を利用します。
 カンボジア人のタイ入国手続きが厳しいようで、一人ひとりの通過に大変な時間を要していました。このあたりがカンボジア人の不法入国・不法就労に厳しいタイ軍事政権の影響なのでしょうね。実は、このタイ入国手続きに2014年7月は約1時間かかりました。荷物を抱えながらのこの一時間は苦痛ですね。2013年の時はタイ入国手続きも10分で終わったのと比較して、雲泥の差です。


 上の写真はタイ側のイミグレーションを抜けたところです。
 この直通バスというのは、乗客全員をシェムリアップからバンコクまで運びます。ですから、一人でもイミグレーション通過に時間がかかったりすればその乗客を待たなければなりません。不法入国をしたり入出国を繰り返したりして、イミグレーションで足止めされてしまうような人がいると、ほかの乗客全員が迷惑を被るのです。そういう意味で、このバスは他のバスに比較して価格が高いこともあって客層が良いので、全員が足止めをくらわずにイミグレーションを通過してきてくれました。


 バスは上の写真のボーダーホテルの向かいにあるバス駐車場で乗客を待っています。ボーダーホテルが目印です。
 なお、写真でもわかると思いますが、このボーダーホテルの一階に清潔なトイレがありますから、これからバンコクまでの長い移動を考えれば、このトイレの利用をおすすめします。


 私たちを乗せてきたバスが停車して待っています。
 カンボジア出国、イミグレーション間の徒歩移動、タイ入国という手続きで、バス会社としては2時間かかることを前提としているそうです。2014年の経験では、カンボジア側のポイペトにバスが着いてから1時間40分後に、タイ側のアランヤプラテートを出発しましたから、これでも早かったのかも知れません。いつも混雑し通過に時間がかかる国境になってしまったということなのでしょう。
 2013年には40分くらいで通過できていたのとは大違いです。

 
 アランヤプラテートを出発して、バスターミナルに入りました。ここでバス内の清掃をしたうえでお昼のお弁当が配られます。昼食はソーセージがついたチャーハンです。まあ、お世辞にも美味しいとは言えませんが、カンボジアに比較すると油が良いので完食できました。空腹は満たされます。
 アランヤプラテートからバンコクまで、途中で若干の渋滞もあって、2014年7月は4時間を要しました。シェムリアップを8時に出発し、バンコクのモーチット・バスターミナルに着いたのが午後4時30分。8時間半の移動はちょっと長いなというのが感想です。

 また、タイの政権が代わり、カンボジア人の入国について軍事政権ほどの厳しさがなくなれば、ひょっとしたら以前のようなスムーズな入出国手続きに戻り、シェムリアップ・バンコク間の移動時間が1時間以上短縮されるかもしれません。そうなれば、この直通バスの利用価値はさらに増すものと考えています。

 



シェムリアップ・バンコク直通バスのまとめ


 シェムリアップ・バンコク間の直通バスに乗った感想としては、価格はリーズナブルですが、楽な国境通過ではなくなってしまったというのが正直な感想です。他の国境バスを使うより、日本円で2千円以上高いのですが、綺麗なトイレ付バスで客層も良いですから、それなりに価値はあるとは思います。
 良い点をまとめると次の通りです。
 ①飛行機に比較して価格が圧倒的に安い。
 ②バスは快適な広さである。
 ③移動時間がほぼ計算できる。
 例えば、US$10で行くバスですと、カンボジア国内のバスとタイ国内のバスがセットされています。こういうバスでも、イミグレーションで誰かが通過に手間取ると待たされることになります。バックパッカーの人がいけないわけではありませんが、バックパッカーの人には前歴等から入国を拒否・制限される人も少なくありません。(私もかつてはバックパッカーだったのでバックパッカーを悪く言うつもりはありませんが。)そんなリスクを背負うより、多少の金は払ってもスムーズに旅行できた方が良いと私は思っているのです。

 
 全体をまとめます。
1.シェムリアップからバンコクへの直通バス(US$28)
 チケットはシヴォタ通り近くのNattakan Cambodia Co. Ltd.で購入できます。パークハイアットホテルのほぼ向かい、ケンタッキーフライドチキンのすぐ北側です。
 また、乗車場所については、2014年7月現在、Nattakan Cambodia Co. Ltd.のオフィス前で、ホテルへのピックアップもあります。Nattakan Cambodia Co. Ltd.前を8時に出発しています。
 バンコクではモーチットの北バスターミナルに着きます。

2.バンコクからシェムリアップへの直通バス(750バーツ)
 チケットはモーチットの北バスターミナルで購入します。出発も北バスターミナルで、出発時刻は9時です。

 このバスは一日1便しかなく大変人気があります。古いブログ記事ですと、当日でも購入可能である旨記載されていますが、最近得た情報ではほぼ満員になってしまうようです。事前に必ず予約して利用してください。

シェムリアップのホテル 


 シェムリアップでのホテルについて、簡単にお話しします。
 シェムリアップは世界にも知られた観光地ですから、ホテルについてはそれこそ豪華ホテルからゲストハウスまで様々あります。ホテルは個人が旅行に何を求めるかにより、 おすすめする場所は異なりますが、私が宿泊しているのソマデヴィ・アンコール・リゾート&スパです。バンコク行きのバスの出発点、Nattakan Cambodia Co. Ltdの事務所まで徒歩1分です。


 私が宿泊しているのソマデヴィ・アンコール・リゾート&スパです。オールドマーケットまでシェムリアップのメインロードであるシヴァタ通りを歩いて5・6分ですが、静かですし周りにレストラン(韓国料理ダイバクラーメンのリリー)やマッサージ屋はいろいろあるし、ラッキースーパーやアプサラダンス(クーレンⅡ)も歩いて5分とかかりません。横の通りにはクリーニング屋もありますから、アンコール遺跡観光で汗をかいて何回も着替えてもすぐクリーニングできますから、荷物が少なくて済むのです。
 ご覧のとおり少し古いホテルですが、プールを含めてホテルの設備は申し分ありません。価格もリーズナブルだと思います。ですから、私がシェムリアップに宿泊する際はいつもこのソマデヴィなのです。


 因みに予約はアゴダでネット予約しています。 アゴダですと、手続きは確実に行われ予約番号などもメールで来ていますので、それをiPadやEvernote、または予め印刷したペーパーなどで見せればトラブルなく手続きできます。この当たり前と言えば当たり前のチェックインができることが何と言っても嬉しいのです。また、価格的にも最も競争力を持っているのがアゴダです。
 場所や価格、設備、ホテルランクなどで絞り込みできますので、各ホテルの比較をするのも簡単です。また、口コミも参考になりますし、各地を旅行する私のような者が毎回使っているとポイントがたまるも嬉しいことです。おすすめのホテル予約サイトです。
   シェムリアップのホテル予約はこちら    ソマデヴィのページ


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アンコールワット

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 南門からの風景
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 アプサラダンス(クーレンⅡ)

その他

パブストリート
ドリアンを食べよう
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SIMカードケース

粘着式ですから大切な
SIMカードを落としません。
私も使っています。