本文へスキップ

アジア写真帳(アンコールワット)             アンコール遺跡の観光とグルメを紹介しています。 

         参道から南門へ(ベンメリア)|アジア写真帳

 ベンメリア遺跡は発見されたのが最近であり、一般公開されて10数年経過した今も、ほぼ発見された当時のままの状態です。このページでは、ベンメリア遺跡の参道から南門までの様子を紹介しています。

ベンメリア遺跡の参道から南門へ


 シェムリアップから約1時間半、車に揺られてやってきたベンメリア遺跡。何の変哲もない場所に、広いだけの駐車場が用意されています。ここからベンメリア遺跡の参道が始まります。

 
ベンメリア遺跡の参道入り口

 参道の入り口は蛇神ナーガの像が、橋の欄干代わりについています。アンコール遺跡ではよく見られる光景です。ナーガの欄干で遊ぶ子供たちの向こうには、蓮の葉で覆われたお濠が続いています。このベンメリア遺跡では、遺跡の中が子供の格好の遊び場みたいになっていて、あちこちで地元の子供たちの姿を見かけます。

ベンメリア遺跡の濠の跡

 ベンメリア遺跡の濠です。
 ベンメリア遺跡は、アンコールワットと同じく、濠の内側に三重の回廊があり、その中に中央祠堂があります。手前には十字回廊もあり、アンコールワットと建造物の配置が大変似ています。あるサイトやガイドブックでは、「アンコールワットを上回る規模」などという説明もありますが、それはありません。この濠などを見ても、アンコールワットの濠に比べたら、かなり狭いことが分かるはずです。
 なお、アンコール地域での蓮の花の開花時期は、7~8月です。

ベンメリア遺跡の参道

 参道です。こんな感じで森の中を通ります。というか、1990年代に発見されてから参道に沿って森を切り開いただけです。以前はこの参道も森に埋もれていたわけです。アンコールワットの参道同様に長いのですが、森で日陰がある分、ベンメリアの方が楽です。


 参道の途中にこんな看板があって、ドイツのサポートにより、このエリアの地雷が除去された旨、記載されています。とは言え、もともと地雷が多く埋められていたエリアですから、見学ルートを外れて歩くと、危険がないとは言い切れません。見学ルートは外さないように気を付けましょう。

ベンメリア遺跡参道にいた牛の群れ

 参道を歩いていると牛の群れに出会いました。牛の親子がのんびりと散歩しています。のどかな風景です。

ベンメリア遺跡参道にあるナーガの像

 そして、ここにもナーガの像があり、比較的保存状態も良好です。

ベンメリア遺跡参道にあるナーガ像

 ところが、もっと保存状態が良好なのは、参道の脇にあったこのナーガです。

ナーガ像(ベンメリア遺跡)

 拡大してみるとこんな感じです。かなり精巧に彫られていて、彫りも深くきれいです。今回、私がアンコール遺跡で見たナーガの中では、このナーガが最も保存状態が良かったと言えます。

ベンメリア遺跡で遊ぶカンボジアの子供たち

 ナーガの像を通り過ぎると、地元の子供たちが遊んでいました。可愛い子ばかりです。ガイドの人にクメール語で音頭を取ってもらったら、こんなに可愛いポーズをとってくれました。
 この子たちが大きくなるまでに、カンボジアが経済回復し豊かな社会になっているといいですね。



 崩壊しかけているベンメリア遺跡

ベンメリア遺跡の南門付近

 さて、ナーガの像を過ぎて少し歩くと、いよいよベンメリアの南門が見えてきます。しかし、その手前は崩れ落ちた石などが散らばっています。ここにも、ナーガの像がありました。

ベンメリア遺跡南門付近

 崩れ落ちた遺跡では、石など建物のパーツを片づけることはしません。何故ならば、崩れ落ちていた場所がはっきりしていないと、後々修復する際に分かりづらいからです。
 このベンメリア遺跡は決して小さい寺院遺跡ではありません。例えば建物の上の彫刻一つとっても、それがどこの建物に彫られていたかが特定できないと修復できないのです。

ベンメリア遺跡の平面図

 上の図はベンメリア遺跡の平面図です。
 図の上が北ですから、私たちは図の下から入っていることになります。この図を見てもらうと分かるように、本来は東から入る寺院です。アンコールワットの図面を思い出してもらうと分かるように、外側から、第一回廊、第二回廊、第三回廊と中に入るわけですが、第一回廊と第二回廊の間に十字回廊がありました。
 このベンメリア遺跡では、アンコールワットと東西が真逆になっている形で作られていたのです。アンコールワットとベンメリアは同じスールヤヴァルマン二世により建設されています。通常、寺院は東側から入るように作られていますが、アンコールワットはスールヤヴァルマン二世が自分の墓地として建造させたので西から入るようになっているわけです。(このあたりの背景はアンコールワットのページを参照してください。)
 ある意味、アンコールワットとベンメリアは対を成す寺院なのですが、自分の墓地として建設したアンコールワットよりもベンメリアが広いということはありえないのです。

 
 上の写真は第一回廊、すなわち、一番外側の回廊です。途中までは原形をとどめた回廊になっていますが、上の写真のあたり、参道から入ってくると右手側のあたりは壁が崩れて柱だけになっています。

 
 回廊のあった部分から見ると、上の写真のようになります。回廊のあった部分に巨木が見える上の写真からも分かる通り、樹木が回廊を崩壊させたのです。
 ベンメリア遺跡を見学すると、このように崩壊した建物が多くて自分がどこにいるのかが分からなくなります。が、できるだけこのページで紹介した図面を頭の中に入れて自分がどこにいるのかを考えながら見学すると、単に「崩落した遺跡」ではなく「ベンメリア遺跡」として見学を楽しむことができます。

 
 第一回廊でも上の写真のように、門の上のレリーフが建物に残っている場所もあります。ベンメリア遺跡のレリーフもなかなか味わい深いものがあります。このようにまだ建物に残っているレリーフもあれば、地面に転がっているレリーフもありますが、そうしたレリーフも丹念に見ていくと、この寺院がただものではないことが分かるはずです。

ベンメリア遺跡の第一回廊を抜けて

 さあ、いよいよ第一回廊をくぐり抜けてベンメリア遺跡の中に入ります。
 他の遺跡と違うのは、ベンメリアの場合は、例えば第一回廊を一周して見て回るとかいうことはできないということです。建物や回廊は崩壊していますから、観光者用の専用通路を通り、平面図を頭に描き今どこを歩いているのかを想像しながら歩くことになるということです。
 崩れ落ちた石の上を歩かなければならないことも時々ありますから、歩きなれた靴を履いていくと良いでしょう。ここから先、第一回廊内の様子は、「南門からの風景」以降のページで紹介します。




 ベンメリア遺跡のページ構成(ご覧になりたいページをクリックして下さい。)
参道を通り南門へ
長い参道の途中では素晴らしい蛇神ナーガが見られます。地元の子供たちが出迎えてくれました。
南門からの風景
発見された当時のまま、修復されずに残るその光景に、思わず目を見張ります。
  回廊の風景 
遺跡内はどこも崩壊が激しく、原形をとどめていません。ほの暗く苔むした遺跡の姿に感動します。
天空の城ラピュタ 
地下の回廊を通った先には、まるで「天空の城ラピュタ」のような世界が広がっていました。
ベンメリア遺跡への行き方
シェムリアップからベンメリアまでは直線距離で約50㎞あります。途中の村の風景です。


アンコールワット

アンコールワット概要
西参道から聖池まで
第一回廊
十字回廊と第二回廊
デバター
中央祠堂と第三回廊
アンコールワットのサンライズ

バイヨン寺院    

 バイヨンの概要
 バイヨンの威容と第一回廊
 バイヨンの観世音菩薩四面塔

アンコールトム

 象のテラス
 空中参道のあるバプーオン
 王宮とピミアナカス
 南大門

バンテアイ・スレイ


タ・プローム


ベンメリア遺跡


 ベンメリア遺跡の概要
 参道を通り南門へ
 南門からの風景
 回廊の風景
 天空の城ラピュタ
 ベンメリア遺跡への行き方

プリア・カン


その他のアンコール遺跡


 タ・ネイ
 バンテアイ・サムレ
 トマノン
 チャウ・サイ・テボーダ
 プレ・ループ
 タ・ソム

シェムリアップとその周辺


 トンレサップ湖
 プンタナン(奇岩で埋まる神秘の山)
 バンコクへの直通バス
 オールドマーケット(観光客向け)
 プサールーマーケット(地元向け)
 パブストリート
 シェムリアップの街角
 カンボジアの村の子供たち

シェムリアップのグルメ

クメール料理レストラン

 おすすめ、オールドハウス
 クメールキッチン
 ライブハウス、サムブラザース
 静かでお洒落な店、ジョムナン
 イートアットクメール
 ファーザーズレストラン
 
インド料理、韓国料理

 おすすめ、インド料理のダクシン
 おすすめ、韓国料理のダイバク
 インド料理のニューデリー
 メキシコ料理のVIVA

カンボジアらしい食事

 美味しいラーメンはリーリー
 アプサラダンス(クーレンⅡ)

その他

パブストリート
ドリアンを食べよう
アプサラベーカリー
私の好きなコーヒーショップ

    

SIMカードケース

粘着式ですから大切な
SIMカードを落としません。
私も使っています。