シェムリアップで地元の人に最も人気のあるマーケットがプサールー・マーケットです。国道6号線に面した大きいマーケットで、何でもそろう総合市場です。この市場へはトゥクトゥクで行くのが一般的です。トゥクトゥク利用の注意事項なども紹介しています。 |
トゥクトゥクでプサールーマーケットへ |
シェムリアップで市場を見に行くとすると、観光客ならオールドマーケットに行くと思います。オールドマーケットはもともとは地元の人向けのマーケットですからカンボジアのマーケットらしい雰囲気も味わえる一方で、観光客向けの土産物屋やレストラン、カフェも集まっていますから、観光客にとっても魅力的な市場なのです。 でも、地元の人に一番人気があるマーケットと言うと、それはプサールー・マーケットです。「プサールー」というのはクメール語で市場を意味していますから、地元の人はその市場を「プサールー・マーケット」などと呼んでいませんので、誤解のないように。 |
上の写真がプサールーマーケットの正面入り口です。この後書くように、プサールーマーケットへはトゥクトゥクで行くことになりますので、ここでトゥクトゥクを降りて、1時間後とか1時間半後とかに待ち合せて次の場所に行くといった動きになります。 |
プサールーマーケットはシヴォタ通りやオールドマーケットといった市街地からはかなり離れていて、トゥクトゥクに乗って10分程度はかかる場所にあります。トゥクトゥクの運転手に、国道6号線沿いの大きなマーケットと言うと、日本のガイドブックでいう「プサールー・マーケット」に行けます。 ここで、シェムリアップでの重要な交通手段であるトゥクトゥクについて、少しお話しします。 |
トゥクトゥクはシェムリアップにおけるタクシーです。バンコクのトゥクトゥクと違うのは、バイクの後ろに荷台を付け、そこに人を乗せるという構造になっていることです。荷台、というか乗客の席は豪華な作りのものもあれば、ボロもあります。どうせ乗るなら豪華なものがいいですね。 料金は乗る前に交渉します。市街地内の移動であればUS$1.5程度、プサールー市場なら往復でUS$4~5位が適切でしょう。一日貸しや半日貸しもあります。料金を値切るには他のトゥクトゥクにするそぶりを見せるのが効果的です。ただ、値切って安くすることも大切ですが、それよりも大切なのがドライバーの安全感覚や誠実性だと私は思っています。 |
上の写真はいつもホテルに停まっているトゥクトゥクです。ホテルと契約しているトゥクトゥクではありませんが、ホテル内で客待ちすることを許されているトゥクトゥクですから、こういうトゥクトゥクの方が安心して乗ることができます。悪いことをすれば、翌日からそのホテル内での客待ちができなくなるわけなので、ボッタクリみたいなことや無責任なことはしないのです。 |
トランクがあってもトゥクトゥクに載せることはできます。この写真は一つ上のホテルに停まっているトゥクトゥクなのですが、乗客の手前にトランクを据え付けて運転できるのです。 |
さて、プサールーマーケットへ行くためにトゥクトゥクに乗りました。シヴォタ通りから国道6号線に入り、トゥクトゥクは快適に走ります。 このシェムリアップという街にいたり、特に街の外に出たりすると感じるのですが、このシェムリアップには公共バスがありません。そうすると、一部の裕福な人々を除けば、人々の移動はこのトゥクトゥクに乗るか、自転車か徒歩ということになります。カンボジアも長い内戦の時代を経て、これから経済状態も急速に回復し、人々の収入も伸びていくと思いますが、そうしたなかできっとバイクの数が飛躍的に伸びていくのかなあという印象を持っています。ちょうど10数年前にベトナムでバイクが一気に普及したように、ここカンボジアでも数年のうちにバイクブームが来るような気がします。 ここ国道6号線を走ると、長距離をバイクで移動している人が多いように見受けられますが、そんな風景を見ていると、そんなバイクの普及の走りを感じるのです。 |
国道6号線沿いの風景はタイの田舎町に似ています。何か懐かしい感じがします。 |
荷物を運ぶリヤカーが大活躍し、バイクが走り、トゥクトゥクが客待ちをしています。これって、私が30年位前に初めてタイに行った時の風景に似ています。沿道の建物はちょっとフランスっぽいから、ベトナムに近いかなあ。 |
そんなことを感じ、考えながら、トゥクトゥクに乗ること約10分、トゥクトゥクはプサールーマーケットに着きました。1時間後にまた来てね、とドライバに伝えて市場に入ります。 このドライバーもホテルに停まっていたトゥクトゥクなので、安心・安全を考えて、帰りの足も確保したのです。安く帰ろうと思えば、このプサールー・マーケットで客待ちをしているトゥクトゥクを使えば良いと思います。ただ、どうなんでしょうか。ここで安くできる金額って、きっと日本円で100円にもなりません。それは、自分の旅を安全・安心にエンジョイするためのドライバーへのチップだと思えば安いのではないでしょうか。 |
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プサールー・マーケット正面入り口 |
プサールーマーケットに初めて来たときに驚いたのは、その活気と熱気です。オールドマーケットとは雰囲気が全く異なります。私は東南アジアを旅行すると必ずその街のマーケットに立ち寄ります。その街の雰囲気や人々の生活レベルなどがよく分かるからです。そうしたマーケットの雰囲気があるのがプサールーマーケットです。一方、オールドマーケットは観光者向けのよそ行きのマーケットなのです。 |
季節が時期に会えば、山積みのドリアンを乗せたトラック商店も見ること人ができるでしょう。ドリアンのトラック商店は一つ上の写真でも奥に見えるように、このプサールーマーケットでは日常的に見ることができます。 私はドリアンが大好物です。カンボジアのドリアンは美味しいですから、ぜひ試してみてください。ドリアンについては別ページで詳しく紹介しています。 |
上の写真のようにフルーツショップに並んでいるドリアンだって当然新鮮なのですが、やはりトラックで運ばれてきたばかりのドリアンの方がずっと新鮮な気がします。どうせドリアンを食べるならそんなドリアンを買って、その場で食べましょう。 |
プサールー・マーケットの正面入り口で目立つのは、このフランスパンのお店が多いことです。アジアの市場の入口付近というのは、フルーツとか野菜とか花とか、色鮮やかな商品が多いのですが、これは意外です。 |
そう言えば、カンボジアもフランスが宗主国だったことを今さらながら思い出します。同じフランスを宗主国としていたベトナムですと、フランスパンのサンドウィッチ、パインミーが有名ですけれども、シェムリアップでも時々フランスパンのサンドウィッチ屋を見かけました。残念ながらシェムリアップではフランスパンを食べる機会に恵まれていません。代わりに、アプサラ・ベーカリーという有名なパン屋での菓子パンは何度も食べました。このアプサラベーカリーのパンは、へたなクメール・レストランでご飯を食べるよりも、ずっと私の口には合いました。やっぱり、カンボジアのパンのレベルは高いのかも知れません。 |
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フルーツショップは楽しい |
カンボジアもフルーツは種類・味ともに素晴らしいものがあります。カンボジアに来たら、現地のフルーツを楽しみたいものです。 私が泊まっていたホテルはドリアンの持ち込みが可能か否か確認しませんでしたが、まあ、一般的には持ち込み不可だと思われます。ドリアンを食べるなら市場で切ってもらってその場で食べた方が確実でしょう。ドラゴンフルーツ、マンゴーやパパイヤはマーケットで切ってもらって、ホテルの冷蔵庫で冷やして食べるのが私流です。 |
フルーツショップはこの市場内には数え切れないほどあります。美味しそうな店を選びましょう。ただ、カンボジアの場合は、商品を美味しく見せるための陳列方法や照明の使い方などがまだ上手ではありません。太陽光線のあたり方の違いで新鮮に見えたり古く見えたりしてしまうようです。 このフルーツ店では子供が店番です。でも、ゲームに興じていて店番の役目を果たしていません。 |
この日はマンゴーを買って帰ろうと思っていました。私が選んだのはこのフルーツ店です。このフルーツ屋のお姉さんに、マンゴーを切ってもらっているところです。この子は若いので英語も理解してくれました。英語がわからなくても、身振り手振りでいくらでも意思疎通はできるはずです。 |
皮をむいて、食べやすいサイズに切って、パックに入れてもらって、パックを受け取ろうとしたら、若くてきれいな女性でした。 フルーツについては、シェムリアップではシヴォタ通りにあるラッキースーパーでカットしたものがパックに入って売られていますから、そうしたスーパー等で買うこともできるのですが、せっかくですから地元人たちが通うマーケットで購入してみるのもいかがでしょうか。良い旅の思い出になると思います。 |
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B級グルメ店もいっぱいあります |
プサールーマーケットはシェムリアップの人たちが一番多く集まるマーケットですから、B級グルメの屋台もたくさんあります。プサールーマーケットの入口付近でフルーツショップやパン屋などを冷やかしたら、建物の周りを時計と反対側方向に歩いていけば、生鮮品のお店やB級グルメの店が数えきれないほど並んでいます。どこもお客さんで賑わっています。 |
私が一番興味をひかれたのはこのおじさんが作っている鉄板焼きです。人だかりがすごかったのですが、ちょうど買い終わってお客さんがいなくなり、またおじさんが鉄板の上に具を乗せているところです。 |
おじさんの屋台の鉄板の様子です。こういうB級グルメは食べたら美味しいですし、見ているだけでも楽しくなります。 |
上の写真は鶏肉のグリルです。美味しそうに焼けています。焼き色も良いですし、とにかくその芳しい香りがマーケット一帯に漂います。 |
よだれが出そうなグリルチキンです。残念なことにこの屋台には誰も店員がいなくて買えません。3分くらい待ったのですが、誰も戻ってこないのです。買うのをあきらめて次の店を探すことにしました。 |
上の写真は、正面入り口の裏側の通りになります。生鮮食品に混じり、惣菜屋などもあります。日本のショッピングモールやデパートなどを思い浮かべると、ここがシェムリアップのデパ地下なのですね。屋台の間をバイクが走ります。 |
食品が並ぶ市場を歩く |
生鮮品の専門店が、この通りに沿ってずっと並んでいます。上の写真は昼過ぎくらいでしたので、お客さんは少ないです。朝早く来ると、お客さんでにぎわうプサール・マーケットの活気ある姿が見れます。 |
エビとカニを売っている店です。シェムリアップは海に面していませんから、海産物はあまりありません。しかし、トンレサップ湖はシェムリアップのそばですから、トンレサップ産の魚介類は豊富に売られています。 |
豚肉屋さんです。ブロックのまま並べられていて、好きな部分をその場で切ってもらいます。好きな部分を好きなだけ変えるので消費者にとってはありがたい販売方式ですね。 |
肉屋と野菜屋が一緒になっています。今ちょうど肉を大量に買ってくれたお客さんが帰って行ったところです。だからということもありませんが、お姉さんの笑顔が素晴らしいです。 |
生鮮品の店が集積していますから虫が多いのはやむを得ないですね。肉にたかっているのはハエです。お姉さんはハエを払っているわけではありません。ハエを払ってもキリがありませんから。 |
お米屋さんの米の上もハエだらけです。どうせ調理しますから、肉だろうと米だろうと野菜だろうと何だろうと、ハエがたかっていたも誰も気にしません。私も気にしません。 |
野菜屋の横にたむろっているのは、きっとバイタクのお兄さんたちです。このマーケットにはあまり外国人が来ませんので、喜んでカメラに収まってくれます。 |
プサールーマーケットの入口から時計と反対周りに歩いてきて、これで国道6号線の裏側のちょうど建物の中央くらいまで来ました。この先にもずっと生鮮マーケットが続いていますが、そろそろ建物の中に入りましょう。 |
プサールーマーケット建物内の様子 |
プサールー市場の中です。他のアジアのマーケットと同様に、ごちゃごちゃとしているところが好きです。マーケットというと日本人は「市場」を思い浮かべるのですが、むしろ、日本でいえばショッピングモールみたいなもので、現地の人向けの専門店が軒を連ねていると考えた方が、実態に合っていると思います。地元の人にとっては、こうした専門店が軒を連ねているので、競争原理が働き、良い物が値段も安く手に入れられるのです。 |
ただ観光客にとってお土産になるような魅力的な商品はあるかというと、あまりありそうもありません。可愛い雑貨とかそうした商品を探すなら、やはりオールドマケットの方が良いでしょう。 |
左側は貴金属売り場、右側には繊維品の店が並んでいます。繊維品と並ぶような形で貴金属が販売されているのは驚きます。 |
このプサールーマーケットの貴金属売場は面積も広く、沢山の店が商品を並べています。貴金属の購買力が、ここシェムリアップにも相当あるということがこの市場を見ると分かります。また、右側にはカンボジアシルクの店も沢山ありました。カンボジアシルクについては、ここに来る前日にオールドマーケットで大量購入してしまいました。このプサールーで買えばもっと安かったかなと反省しています。 |
貴金属店の近くには両替の店もあります。アジアの通貨が手前に並んでいます。左に日本円も見えますね、人民元、台湾元、ベトナムドンやタイバーツなど、なんでもあります。まるでアジア中の観光客がプサールーマーケットに集まってくるような錯覚にとらわれます。宝石商がこんな場所で両替するはずもないですし、やっぱり観光客がこのプサールーマーケットにも来ているということなんでしょうかね。 |
アジア写真帳(アンコールワット) |
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私も使っています。