シェムリアップの市内から車で30分ほど離れたロヴィア村で、村の可愛い子供たちと触れ合いました。ロヴィア村は農業が主体のカンボジアらしい村落です。元気で礼儀正しい子が多かったのが印象的でした。 |
元気な子供たちに会いたくてシェムリアップ郊外の村へ
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シェムリアップに来て、アンコールワットをはじめとしたアンコール遺跡を見学すると、感動の連続ですから、それはそれで良いのですが、でも、カンボジアの元気な子供たちにも会いたいなあ、などという勝手なお願いをガイドさんにしたところ、それならということで、ガイドさんの友人がいる郊外の村に行きましょうということになりました。
シェムリアップから車で1時間くらいかかるロヴィア村という集落です。9世紀くらいから存在している歴史のある村です。
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ロヴィア村の人口は聞きそびれましたが、少なくとも100世帯以上はある集落で、シェムリアップからの幹線道路から曲がって村へと続く道の両側には、広々とした水田が広がっていました。でも、この道路も雨季になると時々冠水してしまうようです。
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村の中に建てられている住居の多くが高床式になっているのも、そうした冠水被害から守るためなのでしょう。
ちなみに、私がこの村を訪問したのは2013年5月ですが、その時点で村には電気が来ていませんでした。6月か7月に電気が通るということでした。それでも、シェムリアップ郊外の村としては電気が来るのは早い方なのだそうです。
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シェムリアップでは、市街地と郊外の集落を結ぶバスなどの公共交通機関はありません。したがって、市内に出るときは、一部の自動車やバイク保有者は別として、一般的には自転車で行くことになろうかと思いますので、街に出ようと思ったら不便な集落です。
でも、この村に足を踏み入れた感想としては、こういう所でのんびり暮らすのもいいなあということです。電気がなかろうと街に出るのが不便であろうと、自然に囲まれて四季(といって雨季と乾季だけかもしれませんが)を感じながら暮したら、ストレス知らずの生活を送れそうな気がするからです。
上の写真の建物の下にハンモックが見えます。
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そうなんです。暑い日には暑さを避けて、日陰で生ぬるい風に吹かれながらハンモックにでも揺られる生活というのは、ぜいたくな暮らしに思えるのです。これは、村の人が遊んでばかりいるということではなくて、私が訪問した時期がちょうど農閑期だったものですから、人々のゆったりとした暮らしぶりを拝見することができたわけですので、誤解のないようにしてください。
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こういう集落にも子供たちはたくさんいます。上の写真は、この村の幼稚園です。小さいけれども、小学校に上がる前から教育をしていこうとする村の指導者の姿勢がよく分かります。良き指導者のもとでは、子供も立派に育ちます。
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幼稚園の中です。すごく清潔に保たれているのが印象的です。私が訪問したのは午後3時過ぎですから誰もいませんでしたが、本などはいつでも誰もが見れるように棚に並べてあります。
こうして村を歩いていると、この村で育てられた子供たちに会うのが楽しみになってきます。この日は、ガイドさんとこの村に住む友人の青年が、村の集会場に子供たちを集めて、ジュースやお菓子を振舞いながら礼儀をしつける場を作ってくれました。その場に私も参加させていただいたのです。
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カンボジアの元気な子供たち
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さて、村の集会場に行ってみると、もう大勢の子供たちが集まっていました。今日の集会のリーダー役であるガイドさんの友人たちが、既にテーブルの上に飲み物やらお菓子などを載せ、すぐに子供たちに配れるように準備を始めていました。もちろん、私もその準備をお手伝いしたのですが、私たちの準備を待つ子供たちが行儀よくテーブルの前で待っていました。
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アジアの子供たちを見るといつも思うことが、この子達の目は澄んでいるなあということです。特に途上国の子供たちは、物質的に甘やかされて育てられていないですし、また一人っ子ではないし、ということで、素直に育っている子が多いような気がします。
ドラえもんのシャツを着ている子がいたりします。電気がないからドラえもんのテレビは見れないはずなのですが、ドラえもんはこの村でも人気があるのでしょうか。
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飲み物やお菓子が配られるのを待つ子供たち。沢山いますね。この日は100人くらい集まりました。
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上の写真のように紙コップに入れられた飲み物がテーブルに並べられても、勝手にそれに手を付ける子供は一人もいません。
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ほぼ準備が整いましたので、並んで待つように列を整理します。みんな順番を守って、礼儀正しく飲み物やお菓子を受け取るでしょうか。
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いよいよ子供たちに飲み物を配り始めました。
みんなで手分けして飲み物を配ります。私も子供たちに飲み物を配りました。子供たちは胸の前で両手を合わせる「ワイ」の挨拶をして感謝と尊敬の念を示してから、飲み物を受け取ります。礼儀正しいのです。
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ガイドさんや友人たちに聞くと、礼儀は人間にとって最も大切なものなので、今回のような集いでは、まず礼儀を徹底させたいということでした。並ぶ、整列する、感謝する、感謝の思いを伝える、といった基本的な態度を、小さいころから教え込み礼儀正しい性格に育てることで、学校や社会で勉強したことを生かせる人間に育っていくのだという考え方だと話してくれました。
ガイドさんの友人はこの村の出身で、まだ20代ながらも自分のビジネスを立ち上げている青年です。自分の出身の村からさらにカンボジアのためになる人材を育てたいという熱い思いが感じられました。
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可愛らしい子がたくさん集まってくれました。
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ジュースを飲んで、お菓子を食べて、みんな満足そうです。
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次回、この村に来るときは、この日の写真とともに、日本らしいお菓子も沢山持って行って、日本びいきの子供たちにしていきたいですね。
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立ち去り難い思いを胸に、またいつか、この村の青年や子供たちに再会することを誓いながら、村を後にした私でした。
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