バプーオンはアンコールトムにある寺院です。三層のピラミッド型の寺院で、寺院手前の池の中を通る空中回廊が見事です。アンコール王朝の時代の美意識が強く感じられる寺院です。 |
空中参道が印象的なバプーオン |
アンコールトムの最大の見どころはバイヨン寺院です。そのバイヨン寺院から象のテラスに向かい、象のテラスの南端のあたりから左に曲がっていくと、バブーオン寺院があります。創建されたのは11世紀中ごろですから、バイヨン寺院よりも古い寺院です。見どころが豊富な寺院というほどではないですが、バイヨン寺院や象のテラスからすぐですので、ちょっと足を延ばしてみましょう。 |
バブーオンという語には「隠し子」という意味がありますが、これには次のような言い伝えがあるそうです。かつてクメール王とシャム王は兄弟で、それぞれが国づくりに励んでいて、ある時からシャム王の王子をクメール王が預かり育てていたそうです。これをクメールの民たちがシャム王によるクメールの簒奪につながりかねないと懸念し、シャム王の王子を殺してしまいます。これに怒ったシャム王がクメールを攻撃した際に、クメール王が自分の王子を隠した場所がこの寺院だったということなのです。 そんな言い伝えも頭に入れながら、バブーオン寺院を見てみましょう。 |
バブーオン寺院の一番の見どころというか、特徴は、上三枚の写真にある空中参道です。私は乾季に行っていますので池の水が少ないですが、雨季には池の水の上を渡る空中参道になるようです。一つ上の写真には池の水が少し見えています。この池と参道があるために、比較的単調なピラミッド型寺院が非常に優美に見えます。すぐ上の写真で、橋の両側が池の水になることを想像してみてください。 |
上の写真はバブーオン寺院の建物です。三層のピラミッド型で、先に書きました通り、創建はバイヨン寺院よりも古く、高さもあります。見学する観光客の姿が写真に見えますけど、それからも相当の高さであることがうかがえます。 |
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寺院建物の周囲に刻まれたレリーフです。小さいレリーフが建物の周囲いっぱいに彫られていて量が多く、また、彫られている場所が低い位置なので、気合を入れて見ないと、とても見切れるものではありません。この日はバイヨン寺院で体力を消耗しきってしまっていた私ですので、レリーフを一つひとつ見ることは体力的に不可能でした。でも、バプーオンのレリーフは保存状態もまずまずですので、きっと見ていく価値は十分にありそうです。 |
さて、こういう高いものを見ると、どうしても上まで登りたくなるのが人間のサガです。あまり登りやすいとは言えないここバプーオンの第三層まで登りつめたところにあるのが中央祠堂です。 上の写真がピラミッド型の寺院の上に立つ中央祠堂です。ちょっと崩れてしまっていますので、周りに柵が施されています。この姿から崩れる前の姿を想像することはできません。もともとはバイヨン寺院よりも高かったとされています。 |
苦労して登ってきたわりに中央祠堂の姿を見て少しがっかりするのですが、意外に良いのが第三層からの眺めです。上の写真は空中回廊側ですが、こちらは視界が開けていて、まっすぐに伸びる約300メートルの空中回廊とその両側の池などの配置を見ると、今でこそ観光客もまばらなこのバプーオン寺院ですが、創建された当時の荘厳さが目に浮かぶような気がします。 この第三層からの素晴らしい眺めは、汗をかきかき登ってきた疲れを吹き飛ばしてくれます。 |
ただ、四周ともに眺めが良いわけではなく、空中回廊方向以外は密林に囲まれています。それがまた密林に覆われて眠っていたアンコール遺跡らしさを感じさせる光景でもあります。 上の写真は王宮方向を見たところです。私もこちらから降りて、王宮の中に足を延ばしていくことにしました。 |
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