アンコール遺跡にあるトマノンは12世紀初頭にスールヤヴァルマン二世により建てられたヒンズー寺院です。最近フランスにより修復されたトマノンには、優美なデバターが数多くあることで知られています。 |
トマノンは12世紀初頭に建てられた小寺院 |
アンコールトムの象のテラスから東に走る幹線道路で勝利の門を抜けると、両側に小さな寺院が現れます。右にあるのがチャウ・サイ・テボーダ、左にあるのがトマノンです。いずれも12世紀初頭にスールヤヴァルマン二世により建てられたヒンズー寺院です。 いずれも小さいながらも、この後建てられたアンコールワットの原型のような優美さがありますので、ぜひ立ち寄ってもらいたいものです。特にトマノンは、最近フランスにより修復がなされたことから、建物やデバターなどの装飾がよく保存されています。一見の価値がある小寺院です。 |
上の写真は中央祠堂と拝殿です。規模はそれほど大きくありません。ほどよく森も残しているので、雰囲気の良い境内です。 |
車から降りてこの辺りまで近づいてきても、まだトマノンの素晴らしさというのは実感できません。それぞれの建物が五段程度の階段の上に建てられていて、近くまで寄ると見上げるような形になっていることは分かります。 |
さらに中央祠堂に近づきます。 ここまで来ると、中央祠堂の壁面に優美なデバターが数多く彫られていることに気が付きます。思っていた以上に、原型に近い形でデバターが残っているのです。 |
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トマノンのデバター |
上の写真は中央祠堂のデバターです。建物の角、柱に数多く彫られています。デバターばかりでなく、壁面の装飾も、フランスにより見事に修復されています。 |
ここのデバターも、そのそれぞれにモデルがいたのだと思いますが、一体ごとに顔や表情が異なります。ただ、アンコールワットのアプサラのように、奔放な感じのデバターは一体たりとてありません。皆さん、お行儀の良いデバターです。 |
デバター、壁の彫り、‥‥。綺麗に修復されていて、雰囲気がいいですね。 |
若干ふっくら感のあるデバター。冠の周りの装飾が素晴らしいです。また、腰のあたりの線も綺麗です。 |
上の写真は拝殿入口です。拝殿の装飾やデバターは傷みがひどく、この程度までしか修復されていませんが、それでも十分に往時をしのばせてくれます。 |
優美なデバターの多いトマノンで、私の一番の好みは上の写真のデバターです。美しい装飾が細かく施され、ポーズも優美で、体のラインも豊満です。アンコールワットのデバターのような躍動感には欠けるものの、彫りの深さや優美さは引きを取りません。トマノンが建設されたのはアンコールワットと同じく12世紀初頭です。描かれているデバターの違いには、それぞれの寺院建設の思いというか目的の違いがあったに相違ありません。 |
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トマノンを見学するなら |
トマノンについてはデバターが美しいという先入観があったものですから、デバターばかり見て写真もほとんどがデバターを被写体にしてしまいました。ところが、上の写真のような門の上のレリーフもよくよく見ると見事なものです。 |
トマノン観光は、上の写真の中央祠堂を中心に見ていくもので、そんなに時間がかかりません。アンコール遺跡を観光していれば必ず通る場所だと思いますので、ぜひ立ち寄ってみてください。 |
トマノンまで来たらぜひ立ち寄りたいのがチャウサイテボーダ、トマノンと道を挟んだ反対側に建てられています。トマノンと同じく12世紀初頭に建立されたヒンズー寺院で、上の写真の通り、優美な建物です。 |
チャウサイテボーダには、デバターも、トマノンほどではないにせよ見るべきものが多くありました。 |
アジア写真帳(アンコールワット) |
アンコールワット概要
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デバター
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